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フランスの人口が日本の人口の半分て
以前、フランスの人口が5千万台と聞いて意外な気がしました、人口政策の失敗があったと聞きましたが、最近のEUに対するフランスの動揺を見ると、フランスの保守的な傾向を感じてしまいます。この関連での質問ですが、以下の一つでもご意見、ご指導お願いします。 1)フランスの人口政策の失敗について事実なら教えてください。 2)フランスは保守的だと思いますか。 3)フランスの人口が日本の半分と知って、ずるいと思われますか。 以上の質問は、タマタマ、フランスの記事を読んだためで、決して他意(フランスが嫌いとか)はありません。
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えーと、明後日の方向から答えます。 現在世界人口は60億人を越え、人口問題が生じています。そういう観点からはフランスは国土に比して人口が少ない→ずるい、ということになるのかもしれません。しかし、歴史的に見ると、人口の多さが国力を示す指標であった時代(というよりも30年ほど前のついこの間まで)が長く続いてきました。 古来から中国やインドはその人口(それだけの人口を養うことのできる富)を誇り、アメリカ合衆国や旧ソ連もその人口の多さ故に大国だったのです。また17世紀末から19世紀初頭にかけて第二次英仏百年戦争といわれる一連の英国との抗争が行われますがこれにフランスは負け続けます。にもかかわらずフランスが決定的な劣勢にならず、大国の一つであれたのは当時約4000万人であったフランスの人口がイギリスのそれの倍であったからです。 日本も明治維新の頃3000万人であった人口を富国強兵策により、第二次大戦開始時には9000万人近くにまで増やします。これは経済発展そのものだったわけですが、その間、フランスはおよそ1000万人程度しか人口増加を果たせなかったのです。つまり、それがフランスの国力の限界であります。日本は戦後50年でさらに人口を3000万人あまり増やしていますがそろそろ国力の限界になろうとしているわけです。 フランスの絶頂期は帝国主義時代に終わりを告げ、急速にその国際的地位を落としておりますが、過去の栄光が忘れられずプライドだけが残っています。そういう意味でフランスは保守的であり、外交を上手に行うことで地位の低下をひきとめようとしています。 21世紀になった現代では、人口が多い=強力な国家という図式は崩れつつありますからフランスは「ずるい」というような考えも出てくるのではないかと思いますが、フランスの人口の意外な少なさは、国力の限界を示していたものと私は思います。(なお、「人口政策の失敗」という問題に触れておりませんが、以上の観点から、その失敗とは摩擦無しのスムーズな「人工増加」ができなかったという失敗であって「減らす」のに失敗したわけではありません。)
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- imparfait
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#1への補足、ありがとうございました。 では、次のようにお答えしましょう。 ● 人口に関して 一国の人口が国土の広さに比例していないという例は、挙げていくとキリがありません。アメリカの国土は日本の約20倍ですが、人口は約2倍です。 ですから、フランスだけがどうと言うことはありません。 あなたが「素朴な疑問」をお持ちになる理由は、何だとご自分で思われますか? それは、フランスが総人口において日本の半分であるにもかかわらず、世界政治の舞台では、日本よりはるかに存在感が大きいことに原因があるのだと思います。 あれほどの政治力のある国が、調べてみると人口もGDP(国内総生産)も日本よりはるかに少ない、という事実に驚かれたのでしょう。 では、どうしてそんな『ずるい』ようなことが、現実に起ってくるのでしょうか。 それは、政治家の質、とりわけ外交能力の違いによるものです。 フランスの政治家には、ENA(Ecole Nationale d'Administration の略:邦訳は「国立行政学院」で、大学 Universite よりも一段上の高等教育機関であるエリート養成学校「グランゼコール」grandes ecoles のひとつ)の卒業生が多く、いわゆる政治のプロが立法・行政にたずさわっています。 これが、日本との大きな違いです。シラク大統領(右派の共和国連合所属)も、ジョスパン首相(左派の社会党所属)も、ともにENAの卒業生です。 そして、外交面では、旧宗主国としてのフランスという存在があります。 かつて、日本の支配下にあった朝鮮・台湾・旧満州で、日本語の存在感はありませんが、旧フランス植民地であった諸国(特にアフリカ)では、フランス語が公用語となっている国も多くあります。 こうした国々によって、フランス語圏という集団が形成され、国連におけるフランスの地位の背景ともなっています。 ● フランスの保守化(右傾化)について ことしは7年に一度のフランス大統領選挙の年です。 すでにご承知のように、当初は、現職のシラク(Jacques CHIRAC)と首相のジョスパン(Lionel JOSPIN)が、第一回投票で1・2位を占めるものと予想されていました。しかし、シラクは1位を確保したものの、ジョスパンは、極右政党(国民戦線)のルペン(Jean-Marie LE PEN)に敗れて決選投票に残れませんでした。 これは、外国からの移民の制限を唱えるルペンの主張が、治安の悪化や失業を懸念する多くの人に支持された結果と伝えられていますが、国民の多くが、シラクやジョスパンに代表されるENA支配に嫌気しているのが、本当の要因だと思います。 ルペンはもう73歳です。1974年以来4回目の大統領選挙出馬にして、やっと決戦投票の候補になれました。来たる5月5日の(決戦)投票で、ルペンがどのくらいの支持を得られるか。とても興味深いところです。 ● EUとの関係について EUに加盟するかどうか。そして、ユーロ(通貨)に参加するかどうか。この問題は、EU加盟国のどの国でも、国論が二分されています。圧倒的多数の国民が参加に賛成している国はありません。しかし、僅差で加盟・参加賛成が多数を占め、現在のユーロ現金導入までが実現しています。 EUに加盟し、ユーロ経済圏に属する利点の多いことは、誰もが認めているでしょうが、その反対に、自国の独自性を出来る限り確保して行きたいという本音も、至る所で見受けられます。 自国へのプライドがことのほか高いフランスが、EU内での強い発言権を主張する立場に立つのは当然の成り行きでしょう。 こうしたEU内での大国(独・仏)支配に反発して、国民投票でユーロに参加しないことを選んだのが、デンマークという小国です。 以上、書いて行くとキリがありませんので、ここでの投稿はこのくらいにしておきます。長文の回答になってしまって、失礼しました。
お礼
imparfaitさん、ご回答有難うございます。 大変勉強になりました、新聞記事より分りやすかったですね、しかし、モノのの見事に裏口を通り過ぎて、私のぼろ屋から、隣の大邸宅へ行かれてしまったようです。 フランスの存在感に対する、日本の存在感の無さに対する妬みではなく、ただ単に、広い国土と資源を持つことへの妬みだったんです。 人口の問題も、たまたま、フランスを取り上げただけで、国家としての歴史に違いは有っても、人が住み始めてからの時間はそんなに違わず、むしろヨーロッパの方が古いような気がしますが、この人口の違いがフランスの保守的な部分と関係しているのだろうか?と言うような事だったのです。 私は、簡潔な文章を心がけていますが、長文の回答や質問に対して敬意は感じても批判の気持ちは一切有りません、誤解も含めて勉強させて頂いております。 有難うございました。
- atsu7997
- ベストアンサー率10% (3/28)
no.2に書き込ませて頂きましたatsu7997です。 下の方が仰る通り、フランスはユーロに加盟しておりました。 訂正しておきます。 neko2100さん ご指摘ありがとうございました。 fishbowl66さん 度々になり、すみません。
お礼
atsu7997さん、お世話になります。 大阪弁変換の文字コードを使用した為フランスがイギリスに変換されただけです、大阪弁ではフランスの事をイギリスと発音すると言い逃れるのはどうでしょうか。 ご丁寧なお土産(参考URT)頂き有難うございました。
- neko2100
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atu797さん フランスはユーロにに加盟しています. ユーロに未加盟なイギリスと勘違いされているのではないでしょうか?
お礼
neko21さん、ご回答有難うございます。 私、以上に簡潔な文章に感激しました、呼びかけが伝わったようで、無駄を無くした名前の省略見事です。
- shincha
- ベストアンサー率21% (19/89)
知っている限りで、質問から考えられる範囲ですので、見当違いだったら無視してください。 人口政策の失敗とは、近頃の新聞記事では移民の流入を指しているのではないでしょうか?右派にしてみると「失敗」であるということではないでしょうか? 移民流入の問題は、イギリス・ドイツでも問題にされていると聞きます(詳細は知りませんが、ドイツのネオナチに言わせると失業率を上げているのは海外からの移民のせいだそうです)。 保守的かどうか。は私の主観ですが、革新・保守を超えて自国(プライド・文化)に自信を持っていると思います。で、愛国心が強い。 東西冷戦時も、アメリカに追随しない独自路線を歩き(と言われる)、フランス製の兵器は共産圏にある。 人口の問題は、今一概にどうとは言えないんではないでしょうか。日本は出生率は年々落ちているわけだし。 No.2の方もおっしゃるように自給自足できる国。農業大国で、確か核燃料の再処理施設も早くからあったはずです。 あくまで私の考えですが、アメリカ(超大国)を互角に見ている国の印象です。
お礼
shinchaさん、(さんをつけない方がよかったかしら)ご回答有難うございます。 移民の流入の問題ですかね、もちろんフランスは移民の流入を拒否したと思われますが、この点でも保守的な性格が感じられますね。 質問の意図に反してフランス批判にならないように気をつけねば。 >あくまで私の考えですが、アメリカ(超大国)を互角に見ている国の印象です。 このプライドの高さがまさにフランスらしいといったところでしょうか、勉強になりました。
- atsu7997
- ベストアンサー率10% (3/28)
こんにちは。 現代の世相は、それぞれの国が足りない部分を補い合う、となっております。 そんな中、ヨーロッパではユーロの発生により、ひとつの経済圏を形成し、 ISOの普及によりヨーロッパとしての一定のボーダーラインを持つなどして、 その枠組を強めています。 ところが、フランスはユーロに参入しておらず、母国語であるフランス語の維持にも 努めているという話を聞きます。この当たりから保守的な印象が浮かびます。 補足です。 「フランスは世界で唯一自給自足ができている国である」らしいです。 「バランスの取れた国である」と同時に「資源の豊かな国である」と思われます。 逆に、日本やドイツは資源の少ない国であるそうで、日本においては その大部分を輸入に頼っているそうです。 フランスの人口政策の失敗については、知りませんでした。 保守的であるかどうかについては、保守的であると思います。 人口が半分でズルイについては、答えが見付かりません。 ズルイについては、輸出はするくせに輸入はしないというような、 貿易収支の範囲になるのではないでしょうか。 的外れですが、ご参考までに。
お礼
atsu7997さん、ご回答有難うございます。 常々、シンプルを良とする者で、質問も回答も簡潔に表現するように心がけていましたが、今回は(も)、悪い面が大きく出てしまいました、#1さんの補足を参考にしないと答えられなかったのではないかと反省しています。 フランスの保守的な面と人口に何か関係が有るのでしょうかね。フランス(世界中)の人は、日本が貿易収支で大きな黒字を上げ続ける事をズルイと思っているかもしれませんね。
- imparfait
- ベストアンサー率43% (52/120)
ご質問を拝見しましたが、 (1)の人口政策については知識がありません。 (2)について、あなたの言われる「EUに対するフランスの動揺を見ると、フランスの保守的な傾向を感じてしまいます」というのは、具体的にフランスのどのような行動を念頭に置いてのお話しですか? (3)人口が日本の半分であることが、どうして「ずるい」ということになるのですか? 国連での地位の違いのことですか? 差し支えなければ、補足でお知らせください。
補足
imparfaitさん、質問がわかりにくかったようで、お手数をおかけしました。 単純な質問です、あまり深か読みされると、すぐ裏口へ出てしまいますからご注意ください。 (2)については、最近の選挙でEUに対する批判的立場が支持率を上げている点(フランスの利益にならないと考える人が増えているようです)。 (3)については、中東ではエルサレムの特殊性があるとしても、寸土を奪い合う争いが続く中、6000万人のフランス国土と、1億2千万の日本の国土の広さの違いに対する素朴な疑問です。 (1)も、単純にフランスの人口と日本の人口を比較して、これだけの違いが発生した原因は何なんだろうか?と言う素朴な疑問です。 imparfaitさんの知的好奇心をくすぐらないかもしれませんが、ご存知の事が有ればお教えください。
お礼
aminouchiさんお久しぶりです、ご回答有難うございます。 なるほど、大変参考になりました。明治から昭和初期にかけて、日本のお父さんたちが頑張ったんですね(おっと、お礼が一昨日の方へいってしまった)。 >その間、フランスはおよそ1000万人程度しか人口増加を果たせなかったのです。つまり、それがフランスの国力の限界であります。 ここは、面白そうな部分ですね、当時としては、人口の増加が国力を増加させるのか。国力の増加(又は期待)が人口を増加させるのか。マルサスの過剰人口論による貧困への不安があったのか。(おっと、専門外に足を突っ込むとまずい 今から、締め切るときの悩みが目に見えてきますね、明後日の方から頂いた回答に、当り馬券の情報を入れていただければ120ポイント差し上げるところですが。