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教育心理学について
次の心理学の学派と関係のある人物をA群から、関係ある記述をB群から選びなさい。という問題です。 1 構成心理学 2 機能心理学 3 行動心理学 4 ゲシュタルト心理学 5 精神分析学 A群 ア K.Lewin イ J.Dewey ウ E.B.Titchener エ S.Freud オ W.James カ K.Koffka キ J.R.Angell ク M.Wertheimer ケ W.Wundt コ J.B.Watson B群 a, 人格は、イド(本能)と自我と超自我の3層から成るとし、自我とイドの間に対立があると不安になり、自我と超自我の間に緊張があると罪悪感を生ずるとした。 b, 物自体・本質・原因・実体などの認識は不可能であるから、現象・結果・属性などの認識可能なものの研究に重点を置いた。 c, 部分に対する全体の優位、つまり全体は部分の集合以上の意味を持つものであるとした彼らの業績は、知覚研究の領域で、近接・類同・閉鎖・よい連続の法則を明らかにしたこと、試行錯誤に対して洞察の重要性を強調したことなどがあげられる。 d, 複雑な現象を分析し、それらを結合させることによって複雑な現象を説明しようとするもので、要素心理学ともいわれる。 e, 1913年にアメリカの「心理学評論」に初めて提唱された心理学の主張で、心理学の対象を意識とし、内省方法によって究めようとしたのに反対し、心理学が科学となるためには、客観的に観察される行動を対象とすべきであると主張した。 私が考えた回答は、(1 ウ d) (2 イ b)(3 コ e) (4 カ c) (5 エ a)です。 ただ、疑問なのは、2に果たしてb の文言があっているか、調べても分からないのです。どなたか御教授ください。
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構成心理学=構成主義心理学, 機能心理学=機能主義心理学, 行動心理学=行動主義心理学というように それぞれ同義と見なした上での話なら, #1さんの挙げておられる解答でほぼ良いと思います。 ただし(2-イ,オ,キ-b)となって A群の研究者のすべてがいずれかに分類されることになると思います。 また,2の説明としてbの記述が適切かどうか疑問が残るという点も #1さんと同意見です。 さて,ここからが大事なのですが, 心理学史上,機能心理学と機能主義心理学は通常別々のものを指します。 機能心理学というのは ブレンターノ(Brentano, F. )の作用心理学(Aktpsychologie)を発展させた シュトゥンプ(Stumpf, C. )の心理学,Funktionspsychologieの和訳です。 感覚や感情といった意識内容の分析は現象学の領分であって, 心理学は知覚作用のような心的作用の法則性を研究すべきであるという立場で, その門下からゲシュタルト学派が生まれることになります。 一方,機能主義心理学はジェイムズ(James, W. )を先駆とし, エンジェル(Angell, J. R. ),デューイ(Dewey, J. )に代表される心理学です。 プラグマティズムと進化論を思想的背景にもち, 持続し繰り返し生じる傾性を機能と見なして生物学的適応という視点から研究しようとするもので, その延長上にワトソン(Watson, J. B. )の行動主義が生まれました。 もし2の機能心理学が 機能主義心理学ではなくシュトゥンプの心理学を指しているとすれば, bの記述の妥当性は高まるようにも思われます。 しかしこの場合,2に対応するA群の選択肢は存在しないことになってしまいます。 そもそも教育心理学の分野でシュトゥンプの名が出てくることは通常ないはずですし。 というわけで結論。 この問題はシュトゥンプの機能心理学とエンジェルらの機能主義心理学の区別がつかない人が 作ってしまったダメ問題と思われます。
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- vzb04330
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ご質問の問題は,何かの資格試験か,就職試験の問題であろうと思います.私の理解では,次のようになります. (1-ウ,ケ-d) (2-イ,オ-b) (3-コ-e) (4-ア,カ,ク-c) (5-エ-a) bは,仰るように,機能心理学(機能主義心理学か?)の説明かどうか,判断が難しいところです. また,構成心理学,機能心理学,ゲシュタルト心理学に関連する学者は,それぞれ複数上げられていると思います. 学者名の選択のところは,1対1に対応しないところがあると思いますので,問題としての適切性を欠くのではないかという気がします. 心理学関係の辞典・事典や,心理学史の詳しいテキストを参照してください.
お礼
ご回答感謝いたします。とてもうがった専門的な説明で納得しました。これは、東京都私学教員適性検査の教職教養の問題なのですが、高校生が、歴史を人間の文化や社会、政治の変遷や発達とその過程や、内容、意義等を理解もせず、ただ、「…年に…が…をした」と丸暗記することにまったく意味が無いのと同様で、「…が…という本を書いて、…心理学の学派を開拓した」などと、言葉の丸暗記を問う問題に何の意味があるのでしょう?と思います。それは単に、個人のメモリー容量を問うだけですよね!心理学の、教育における重要性は充分理解しているつもりですが、ただ単に、暗記事項を問うだけの問題、つまり試験のための問題を作ろうとすること自体の矛盾から、ご指摘のような、変な問題が生まれるのでしょうね?! ありがとうございました。