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イデオロギーについて
イデオロギーをわかりやすく説明して欲しいのです。イデオロギー的な○○とか、全く意味不明です。 なんとなく、観念的なとか、観念と訳していますが、かなり抽象的で、意味不明です。 よろしくお願いします。
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イデオロギーは19世紀頃からフランスで多く用いられ始めたことばです。 その頃の、もともとの意味は「観念の形成プロセスを研究する科学分野」というようなものでした。つまり「彼女はひな菊のように美しい」という気持ちになったときに、なぜひな菊なのか、どういう経過でそういう気持ちになったのか、といったようなことを追究する科学分野の名前だったのです。 そして次に、このことばを発展的に使いはじめ、広めていったのがマルクスです。このマルクスの概念を端的にいうと、観念(上部構造)は歴史や階級(下部構造)によって規程されるとしたものです。その「上部構造としての観念」がイデオロギーにあたります。 これをマルクス主義用語以外のことばにすると、単に「意識形態」「観念形態」「行動形態」ということになります。具体的にいってしまえばなんてことはありません。要するに 芸術・哲学・宗教・道徳・発言 などの具体化されたもの、または、その元となった世界観全般をさしているのです。階層的には一番上ずみの部分にあたり、政治・法などの社会的なシステムによって規程もされ、また相互にも作用しあうものとなります。 イデオロギーを理解する上では、それが階層化した最上階の部分--つまりイデオロギーには土台がある--という意識と理解が特に重要だといえます。つまり、イデオロギーということばが使われた場合には、聞き手はその話し手が「何を土台としたものとして話そうとしているのか」を判断することが一番の鍵になるのです。「彼女はひな菊のように美しい」はイデオロギーそのものですが、これを実際に「彼のイデオロギー」と呼んだ場合には、彼にそう言わせた、彼の教養・出身・仕事・所得・家柄・信仰・経験などなどの「なんらかの土台」が「美しいという観念」とセットになっている、ということを意味しているのです。 ちなみに、最近「イデオロギー政党はよくない」というような言い方をよく目にします。これは特定階級、特定宗教組織、特定社会集団など、そこに固有の観念だけで活動している政党は…という意味です。しかし、そこから誤解したのか、最近では単に「独善的」「観念的」というような意味で使っている人が増えてきたように思います。このような使い方は誤りです。
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- tanuki4u
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「あたまでっかちな」とか「アイデアとしては」 という意味。 明治時代にドイツに留学した学生が、ある日友達に感動とともに話したそうだ。 「凄いね さすが ドイツだよ。下宿屋のおばちゃんまで、哲学用語で会話するんだから」 この人の間違いは、ドイツ人は哲学者も含めて日常のドイツ語でものを考えていて、特別に哲学用語を使っているのではないと言うことを知らなかったこと。
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ありがとうございました。 とても参考になりました。
- marialulala
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私も勉強中なので、参考になるかどうかはわかりませんが、書いてみます。 イデオロギーは、端的に言えば、人間の生活や文化についての「ものの考え方」です。中でも、政治や経済についてのものの考え方を指すようです。 ある人間の集団(例えば、日本という国)が、自分たちの集団をうまくまとめるためには、その集団の中の人間が、ある程度同じようなものの考え方をする必要があります。たくさんの人間がいれば、皆が皆、同じ考え方をしているとは限りませんが、集団のリーダーが良いと思う考え方が、だんだん集団全体に浸透していきます。これがイデオロギーだと考えていいと思います。 例えば、今の日本は「民主主義」の国家ということになっており、大多数の人は、民主主義は共産主義よりいい、と考えています。それは、日本という社会のリーダーが、そう考えているからです。これがイデオロギーです。働けば働いただけお金が稼げる資本主義は、社会主義より生産能率がよい、という考え方もイデオロギーの一つです。中国などの社会主義国では、逆の考え方がイデオロギーになっているはずです。
お礼
ありがとうございました。 とても参考になりました。
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