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発光スペクトル

質問があります。 二つの発光要素が連結した系で、電子移動が起こると消光が起こる、すなわちcharge transfer quenching が起こる理由がわかる方がいたら説明おねがいします。。

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回答No.2

光励起後に電子移動がおき、電荷分離状態ができるケースですね? 蛍光を出す分子A(アントラセンでもいいです)と、消光部位B(アミノ基など)を連結させたケースを考えます。 アントラセンを励起すると、まずアントラセンの励起状態ができます。 普通は、ここからアントラセンの基底状態に光を出しておちます。 しかし、アミノ基がついていると、アントラセンの励起状態にローンペアから電子移動して、アントラセンの励起ラジカルアニオンと、アミノ基のラジカルカチオンが生成します。 この電荷分離状態は、アントラセンの励起状態とはまったく電子の分布が異なりますし、おそらく分子構造も変化しているでしょう。 光学遷移が起こるには、励起状態と基底状態の関係する分子軌道に十分な重なりが無いとだめですが、形成された電荷分離状態は、アントラセンの励起状態とはぜんぜん異なった電子状態にありますから、光学遷移できません。すなわち光ることができず、励起エネルギーは無輻射失活で失われてしまうでしょう。

takeshii
質問者

お礼

ありがとうございました!理論的なことまでわかった気がします。

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回答No.3

もっと一般的な話をすれば、長寿命で、基底状態へ光学遷移できないような、安定な励起状態が形成されてしまえば光らなくなるわけです。 先の例だと、アントラセンとアミンの電荷分離状態ですね。 二つの蛍光団をつないだ場合も、原理は一緒です。 単独だったらそれぞれ光るのだけど、電荷分離励起状態になってしまうと、直接基底状態におちることができなくなってしまいます。

takeshii
質問者

お礼

わかりやすい説明ありがとうございました! これで論文の意味がつかめました。

noname#160321
noname#160321
回答No.1

通常の系間交叉で説明するのではいけないのでしょうか?