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生物のギモン。
この世には自然淘汰によって進化するはずの生物が 何故こんな個性豊かな多くの種として存在するんでしょうか。 食う、食われるの関係によって特定の生物がまた特定の生物を捕らえるので 進化は一方通行にはならないんでしょうか? また、ド派手な模様をした蝶々などは生きていくうえで、 その模様はさほど必要ないように思えますが。。 このように一見無駄に見えるものを含めて、多様な生物の存在ってどんな意味を成しているんでしょうか。
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進化は単純では有りませんから、この進化が正解と云うものでもないはずです。 だから色々な方向に向いているのでは無いでしょうか。 捕食者が必ずしも強いとは言えません。 食物連鎖のピラミッドでも解るように、大型の肉食獣は草食動物に比べ数が少ないですよね。 それは例えば妊娠期間であったり、成長に時間がかかったり、草食獣と違って「狩り」をしなければならないため、獲物を手に入れる率はあまり高くないそうですし。 その点草食獣は極端な話その辺の草でもなんとかなります。 また草食動物に比べ環境の変化に弱かったり等。 蝶や蛾には大きな円形の模様を持つものが少なく有りませんが、それは捕食者である鳥に対して、大きな目の大きな動物であるように見せかけたりするためです。 また、昆虫類など「紫外線」でものを見ている種類も有りますから、人間には目立っても、トンボやカマキリのような捕食者には見え辛いなどもあります。 他にも派手な模様を持つ昆虫や動物は毒を持っているものが多いことも有ります。 所謂警告色と云うものです。 一度その毒を体験すると、同じ柄のものには手を出さなくなります。 スズメバチなど黒と黄色のかなりコントラストの強い目立つ配色であるのもそのためです。 また、自身は毒はないが、毒を持っている昆虫や動物と柄だけ同じにして捕食者を欺くものもいます。
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- 24blackbirds
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「自然淘汰により進化する」、というフレーズを誤解しているところが、そもそもの問題点のようです。「自然淘汰により進化する」というのは、「鷹と鳩がいたが自然淘汰により鷹が生き残った」というような現象ではないのです。「人間の中には大きいやつも小さいやつもいるが、寒い環境では大きいやつが生き残った」というような現象です。交配可能な集団(この場合、人間)の中で、より有利な形質を持つものは子孫を残す確率が高く、それによって有利な形質を持つものの比率が上がる、という現象です。 鷹と鳩は交配しないので、自然淘汰の議論を持ち込むには、さらに多くのステップがいります(実際のところ、鳩が鷹の主要なえさである限り、鷹は鳩を絶滅させる要因にはなり得ない!という考えの方が妥当です)。 前の回答者様も回答されていますが、「弱肉強食」的なイメージで進化をとらえられていますが、この言葉は人間社会(society)を動物の社会(society=生物群集)に擬人的に置き換えて表現した言葉で、自然界の真理を表現していません。もし正しいのなら、なぜオオカミやオオタカやトラやチーターを人間が保護しないといけないのでしょう? 実は高次の捕食者(食物連鎖の頂点)はむしろ豊かな環境あってこそ支えられる存在であり、自然保護の象徴となっています。生態的には弱いともいえる、生き物です(これらの種が生きられる環境を保護すれば、それは多くの生物が生育できる環境を保護することになるので、保全生態学の立場では、この高次の捕食者を「アンブレラ(雨傘、です)種」と呼んでいます。これは自然保護の立場からの見方ですが、「保護」されるほうのアンブレラ種の方からみると、多様な生態系を必要としているのです。食うものが食われるものを絶滅させる進化は、もしそれが達成されたら、食うものも絶滅させます。食う方が強い、は間違いです。むしろ食わしてやる方が強い。いえ、これも不正確。食う立場と、食われる立場では全く違う戦略を持っていて、それぞれの戦略でどちらも強いのです。そういう意味では、今現存しているすべての生物は最強です、それぞれの環境において。ただ、地盤とする環境の安定性に差があるので、「弱い」生物、「強い」生物が存在するのですが。 病気にしてもそう。寄主を殺してしまう病気は進化の過程の中ではまだまだ新参者。生かさぬように殺さぬように、うまい汁を吸い続けないと。ということで、必然的に多様性は維持されます、それぞれの種が生き残るため。 人の世の生業をみてください。儲かる企業、斜陽の企業がありますが、一つの職種だけが生き残ることはないでしょう? 隙間を縫ってさまざまなベンチャー企業が次々と生まれます。これ、まさに進化。 一見無駄に見える職業にも、この世に存在する意味は必ずあります。だから存在しているのだから。それと同じように、一見無駄に見える生物にも、生きながらえることができた理由があるのです。
お礼
確かに今までの回答を見ると「自然淘汰によって進化する」というのは間違いになりますね。もっともっと複雑なはずです。 食う・食われるの関係も生活する環境によって強い・弱いが生まれてしまうんですね。
- NAZ0001
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余談ですが。 突然変異と自然淘汰だけでは「実際より進化が遅い」ことが、ミトコンドリアDNAの生物間差異の研究から判明しています。このことから、ダーウィンの進化論は、古典的進化論とも呼ばれます。 現在の進化論では、 ・ジャンクDNAと呼ばれるものが、ある範囲の種でタイマー的に活性化することで、広範囲に突然変異が発生する(フレームシフト等)。 ・ウィルスによって、コロニー内に同一の遺伝子伝播と同等の突然変異が発生する。(場合によっては、異種生物間でも起きる)。 等、進化の速度UPの要因を、いろいろ研究中です。
お礼
回答ありがとうございます。 生物の進化はDNAレベルにまで達していただなんて。。 若干話はずれていますが、個人的にすごく興味をそそられる回答でした。
あなたの身の回りにあるもので設計者(あるいは創造者)がいなくて存在するものはいくつあげられるでしょうか?パソコンや腕時計や住んでいる家にはすべて設計者がいて構築に携わった人が必ずいます。質問の内容から逸脱するかもしれませんが生物は進化と淘汰と突然変異で現在に至っているのではないと思っています。ダーウィンの「種の起源」が1859年に出版されて以来その説についての論争に少なからずかかわってきました。ダーウィン自身「(人の)目が進化によって形成されたとするのは極めてばかげている(種の起源1902年版第1部 250ページ)」と述べているように蝶をはじめ自然界のデザインや仕組みは創造者によって意図され備えられたと考えたほうが極自然ではないでしょうか。アイザックニュートンは「親指のつくりを見るだけで神の存在を知ることができる」と述べました。「生物の疑問」この答えは学校で教えてくれる進化論に基づいた考え方では導くことができないと思っています
お礼
回答ありがとうございます。やっぱり学校で教えるレベルでは生物については語れないんですね。創造者、という点から教えられる内容ではないですね。 あと、進化と突然変異って別ものなんですね。私は今まで「進化」という言葉は「突然変異」や「環境への適応」などをまとめて言うものだと思っていたんですが。。
- Antithese
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ダーウィンは進化論の中で自然淘汰という考え方を示していますが、自然淘汰だけでは進化論は成り立ちません。突然変異による種の多様性とセットになって初めて成立する理論です。種の多様性なくして自然淘汰だけが進めば、いつしか地球上から全ての生物は絶滅してしまいます。 例えば暑さに強い種と寒さに強い種の2種類の種がいたとします。地球が氷河期になったときには環境に適応できる寒さに強い種だけが生き残り、弱いほうは淘汰されます。そうやって多様な種の中から環境に適応できる種だけがるという、突然変異と自然淘汰の繰り返しで生物は進化したとするのが進化論の考え方です。 蝶に関しては詳しいことは知りませんが、あの派手な色は花の中では逆に目立ちません。そうした種だけが残ったということではないでしょうか。
補足
確かに自然淘汰だけでは生物は絶滅していまいますね。 ということは自然淘汰が起こる一方で突然変異も発生し、それぞれの環境に適応できる生物、あるいは種そのものが適応していった、ということが現在、多くの種が存在する理由になるということですか?? でも突然変異の起こる確立って10~100万分の1とかで滅多に起こらないものじゃないんですか??
お礼
回答ありがとうございます。 確かに肉食獣は狩りをしなければ行きていけませんし、必ずしも獲物を捕らえることが出来る訳ではないので草食獣と比べたら数は少ないですね。 蝶やその他の昆虫の色に関してもご意見いただき、ありがとうございます。 私の知識の足りない部分が補完できました。