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イオン化傾向とカルシウムの保存
KとNaは石油中に保存しますが、 Naよりもイオン化傾向の大きいCaは 石油中に保存しません。 どうしてですか?
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追記しますが、反応性が上がると灯油保存では駄目なのかという質問者さんのお考えも正しい考え方だと思います。 カリウムよりはるかに活性なルビジウムは、不活性雰囲気下のアンプル詰めで売っていました。 セシウムの保管も同様にしないとまずいのでしょう。 本(実験化学講座)によると、カリウム以上のアルカリ金属は酸素と反応して超酸化物(とはなんぞや?過酸化物のもっと上ということでしょうか?)を形成するため、空気との接触は極力避けよ、ということらしいですから、灯油中保存でもまだ甘いということでしょう。 また、このような高度な酸化物は、灯油中の還元性有機物と反応して爆発する危険もあるでしょうし。 しかしながら、結局何でカルシウムだけ別枠なのかは分かりません。 メーカーによっては、灯油付けで売ってるのかも?
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- Tacosan
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反応するかどうかはイオン化傾向だけじゃわからないってことではあります. イオン化傾向は確かに Ca の方が Na より高いんですが, ・対空気にしろ対水にしろ反応性はむしろ Ca の方が Na より低い ・Ca が空気酸化されることで CaO の皮膜ができるような記述もあり ということで, 結果的に空気中では Ca の方が Na より安定だということではないでしょうか. 以下余談: 超酸化物 (O2^- を含む化合物) は全ての 1族元素 (Fr は知らない) と Ca, Sr, Ba で確認されているみたい. あと, 体内でも作られていて (いわゆる活性酸素の一種), これを消すために SOD という酵素があります.
ご質問者のご興味とは関係なくなってしまいますが、#2のお答えにある「超酸化物」とはスーパーオキシドのことです。 カリウムスパーオキシドはKO2^・、アポロ計画では二酸化炭素から酸素を再生するために大量に使われたとのことです。放っておくと過酸化物になってしまいます。
- Ichitsubo
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カルシウム単体は何度か扱いましが、いずれも試薬瓶にそのまま粒状のものが入っていましたね。 ただ表面は白く酸化しておりました。 イオン化傾向はナトリウムより上かもしれません。 しかしイオン化傾向即反応性とは言い難い面もあります。イオン化傾向はイオンとなったあとの反応性とも言えますし、それぞれの特性をじっくり考えたものでもないのです。 (ただ、化学の入門としてはわかりやすい指標です) 1族と2族では1族のほうが反応しやすいでしょうし、またアルカリ金属、アルカリ土類金属では周期表舌の元素ほど反応性が高くなると言うことを考えると、カルシウムの反応性は「それほどに」高くないのでしょう。 水に加えても、ナトリウムをエタノールに入れたときよりも反応は遅かったように思います。 なお#2さんの超酸化物とは超酸化物イオンO2^・-をもつ化合物の一軍で、カリウム超酸化物KO2等が知られています。
- anthracene
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イオン化傾向(というか反応性)とは関係ないのかもしれません。 というのは、カルシウムよりさらに活性なストロンチウムやバリウムも灯油(あるいはベンゼン)中保存されるからです。 ストロンチウムは、ちょうどカリウムのインゴッドと同じように、灯油入りの瓶詰めで売っています。 私はカルシウムはいじったこと無いのですが、確かに書物を見るとカルシウムだけがなぜか灯油中保存とはなっていませんね。 なんででしょうか?分かりません。