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被子植物誕生の要因
大型動物の誕生が全玉凍結の後だったとか、そういう必然的な生物の進化は納得できます。しかし、被子植物誕生の要因はなんだったのでしょうか。なぜ、突然誕生したのでしょうか。なにか必然性があったのでしょうか。
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なぜ被子植物誕生が誕生したのか。この問題は植物進化学者にとっては,触れたくない分野のようです。なぜなら植物化石(特に花)のデータが少なく,裸子植物との中間化石を見つけることは容易ではなかったことによるものです。しかし最近,分子遺伝学的手法や被子植物の花などの小型化石の研究である程度推測が可能になったようですね。以下はそれらの知見をふまえまして大胆な私見をご披露します。 被子植物は中生代中期から発達を始めました。中生代中期までは,現在の気温より10℃以上も平均気温が高いといった常夏の温室化の時代と考えられています。しかし,パンゲア大陸が分裂を初め,海流変化が生じて,赤道地帯の海流による熱の運搬が遮られ地球は寒冷化の方向に変化していきました。つまり四季が誕生したと考えられています。 そんな時代に被子植物が誕生しました。被子植物は裸子植物から被子植物の木本が進化したと考えられていましたが,近年の研究ではコショウ目の草本が初めに誕生したと思われています。四季のある気候と草となればご想像いただけると思いますが,草本は最も成長の早い植物です。夏の間に素早く成長し,冬に備えて多くの種子を生産する戦略は当時の裸子植物は敵ではなかったのではないでしょうか。 トリケラトプスのように被子植物に適応したものもいたようですが,恐竜の絶滅も裸子植物の衰退とともに始まっていたようです。隕石による絶滅は最後のだめ押しだったようです。 何かの参考になりましたなら…
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- 24blackbirds
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進化は必然性で理解すべきではないですね。進化論に限らず企業の経営理念とかもそうですが、必勝パターンが存在すると想像することが間違いの元です。勝ち残ったから、結果的に正しかったんだ、と評価すべきものです。 被子植物は水分や温度に恵まれた環境を生きぬく形質を獲得したから栄えることができた。裸子植物は水分や積算温度が不足している劣悪な環境に生き残りの場を見つけた。ただし、それは必然ではなく、結果論です。 実際、例えばマツの生育適地は決して乾燥した尾根や海岸ではないのです。水分や養分がふんだんにある環境では被子植物との競争に勝てないから、被子植物にとって「魅力」のない環境で生き残っているのです。 裸子植物にかけているのは、子孫を残す能力です。光と水を獲得することが、光合成でエネルギーを獲得する植物にとって最も重要な戦略でした。そこで、植物は巨大化を続けました。上に葉を広げたら勝ち。しかし、次の世代を育成する戦略が欠如していたら、この巨大化戦略には当然行き詰まりが生じます。苗畑で苗まで育ててやるとスギ、ヒノキ、マツ、みんなちゃんと生育します。でも、被子植物との競争の中では実生苗(種から生えた苗)が生き残るのはとても難しいのです。 被子植物は子孫に充分な栄養を与え、さらに種子の散布能力を増大させ、初期成長を促します。ということで、新興勢力が入ってきた環境では裸子植物は子孫を残しにくくなってきたのです。
お礼
ランダムな進化の選択淘汰ということですね。裸子植物の編域性というのがあらためて被子植物との関係で生じていることに気付きました。よくわかりました。
お礼
その誕生の要因というのはなぞなんですね。四季の発達をきっかけにしたのですか。確かに常夏の地球から、大陸分裂と気候変動が始まりましたよね。コショウ目ですか。草木から始まったというのがありえそうです。恐竜絶滅と関係あるのかどうかわかりませんよね。