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ギャバを摂取して脳内ギャバは増加するのですか?
脳には他の臓器とは違って「関所」があって脳内に存在するギャバと同じ分子構造物でも異物として侵入させない仕組みがある、と思っていました。植物由来のギャバは脳に栄養素として取り込まれるのでしょうか?
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すみません。 医薬品と健康食品を混同させてしまって かえってわかりにくくなりましたね。 医薬品は、治療効果の他に副作用もあり、この二つを考慮した上で 有用性が評価されます。 健康食品は、あくまでも食品で安全性が第一です。 医師処方薬のガンマロン錠がγ-アミノ酪酸を成分とする医薬品ですが γ-アミノ酪酸は3g/日です。 前にも書きましたが、脳血流改善効果ではなく、 現在は頭部外傷後遺症にともなう症状の改善効果です。 食品として摂取するギャバはヒトでの有効性についてはわかっていないと思います。 ギャバは神経伝達物質ですから食べて脳のギャバが増えるとは考えない方がいいと思います。 ギャバを含有する承認されているトクホ製品は、すべて血圧が高めの人への効果です。 ギャバを含むトクホ製品の安全性、有効性試験の概説があります。 http://hfnet.nih.go.jp/ トップページ「特定保健用食品」→「血圧が高めの方に適する」表示をした食品→「プレティオ」を参照ください。 トクホの承認は、食品安全委員会(安全性評価)と厚生労働省の薬事・食品衛生審議会が審査を行います。 今までの安全性評価については食品安全委員会 新開発食品専門調査会 のページで見ることが出来ます。 http://www.fsc.go.jp/senmon/sinkaihatu/index.html
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- reyna_px07
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No.1です。 ウィキペディアにも説明がありますが、 γ-アミノ酪酸は、脳内でグルタミン酸から合成されるとされています。 医薬品と食品とでは、規格や承認基準が違う上に含有量が違います。 本来は比較できないのですが、γ-アミノ酪酸を含む医薬品があります。 高血圧や脳卒中などの脳血流を改善する効能は削除されています。 現在は、頭部外傷後遺症にともなう諸症状(頭痛、頭重、易疲労性、のぼせ感、 耳鳴、記憶障害、睡眠障害、意欲低下)の改善効果です。 血液脳関門の通過は、動物の正常な脳では通過困難のようですが 損傷がある脳では、脳へ移行したり一部の酵素を介して脳関門通過する報告もあるようです。 ヒトの場合、脳損傷があれば効果があるのか、医薬品の薬理作用は 医師や薬剤師など医療関係者の方ならわかるかもしれません。 末梢血管の収縮を起こすアドレナリンは、腎臓の上にある 副腎の髄質で合成されるホルモンで脳から分泌される 刺激ホルモンなどが影響します。 特定保健用食品は、ヒトによる有効性実験が行われてうえで 承認されています。 脳以外にあっても働くと言うことでしょうね。
補足
ますます、分りにくくなりました。医薬品としては脳血流改善効果のあるものが脳関門を通過しているようだ。トクホは有効性実験が行なわれているので効果がある、ということですね。しかし、ギャバに関する有効性実験はマウス、人間では多くて20人の少人数での実験しか報告されていません。あまり厳密に診査するとトクホとして登録申請がなされないので、安全性が重視されている、という記事を見たことがあります。脳関門を通過するのかという科学的解明とは別に有効性の立証が客観性を持ってなされているのか知りたい、というのが回答に対する感想です。調べるのは難しそうですね。
- reyna_px07
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GABA(γ-アミノ酪酸)は、末梢臓器血管の神経伝達を抑制して、 血管収縮を緩和する抑制性神経伝達物質です。 血管収縮を起こすノルアドレナリンの分泌を抑制することで 血圧降下が認められた特定保健用食品もあります。 GABAは、脳や脊髄などに存在するようですが 食べたGABAがそのまま脳関門を通過することはないようです。 参考URL ウィキペディア「γ-アミノ酪酸」です。
補足
対応が遅くなって済みません。 ということは、食物に含まれるギャバは栄養として体内に取り込まれても脳に行かない、脳内ギャバの増加に寄与しない、しかし「アドレナリンの分泌を抑制する」作用があるので血圧の降圧効果がある、ということ?難しいですね。取り込まれたギャバは脳内以外で「作用」しているということでしょうか?
お礼
完璧な回答で満足しています。ありがとうございました。 ご紹介いただいた参考URlの 独立行政法人国立健康栄養研究所と食品安全委員会の報告は健康食品をチェックする上で参考になります。ありがとうございました。