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ミとファの間 シとドの間
ピアノの鍵盤はなんで、ミとファの間、シとドの間がないんでしょうか?
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ドとレ、レとミ、ファとソ、ソとラ、ラとシの間の音程は全音と呼ばれています。ところが、ミとファ、シとドの間は半音なんです。 つまり、ドからレ#までは半音です。それと同じように、ミからファの間も半音になっています。もしミとファの間に黒鍵を作ってしまったら、半音の半音という音程ができてしまい、音階がなりたたなくなりおかしなことになってしまいます。 現在のピアノは12等分平均率(1オクターブを12の等分した音律)が使用されていて、隣の音との間の音程関係(これが音律と呼ばれるもの)をすべて同じ音程関係にするために、この12等分平均率が使われるようになりました。これ以外の方法もいろいろと試みられていたのですが、どうしてもそれぞれの音程関係に誤差が生じてしまい、ドとレの間と、レとミの間とで音程が違うというふうになってしまい、きちんと同じ音程に等分された音階にはならのいのです。 12等分平均率は、ヨーロッパでは、16世紀に入って理論的に話題にされ、17世紀にはさらにその理論が推し進められて、ヴェルクマイスターという人が画期的な論文を書き承認されました。実際に使われるようになったのは18世紀に入ってからです。その代表的な作曲家J.S.Bachは1772年に「平均率クラヴィーア曲集 第1巻」を作曲し、平均率の持つ長所を音楽で具体的に表現しています。 実はこの12等分平均率でも、一つ一つ正しく同じ音程になっていなくて、ごくわずかな音程の誤差はあるみたいです。でも、これが一番均等に近いということで、今は12等分平均率で、落ち着いています(ピアノの鍵盤をきちんと同じ音程に等分するのは不可能みたいです、もしそれができたらノーベル賞ですって!(笑)。 ちょっと難しい話になってしまいましたが、ミとファ、シとドの間に黒鍵がないのは以上の理由からです。 また何かあったらいつでも質問してくださいね。それでは。
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- tottotan
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ピアノは(クラビ、チェンバロ)は演奏者が演奏し易いよう無理やり自然音階を12等分したらしいです。 詳しい事はよくわかりませんが、私は弦楽器のようなフレットの無い楽器はチュウニンが均等になり弾いてても違和感がありません。 逆にピアノだと高い音と低い音(3オクターブ以上離れると)のチュウニングが合ってなくて気持ち悪いです。やっぱり無理やり等分してる為だとおもいます。
お礼
>逆にピアノだと高い音と低い音(3オクターブ以上離れると)のチュウニングが合ってなくて気持ち悪いです。 そうなんですか?最近音楽をはじめたばかりなので。綺麗に聞こえるんですけど、無理やりなんですね。参考になりました。ありがとうございます。
- gravis19
- ベストアンサー率47% (9/19)
どうもこんにちは。質問にお答えします。 簡単にいうともともとは全て全音関係で今の鍵盤の黒鍵と白鍵なんてありませんでした。で、単純に「落ち着く」とか「奇麗」だという事でこの今の鍵盤の形になりました。これは後からわかった事ですが、鍵盤の並びは物理の法則から成り立っているもので、(倍音成分のため)もし地球に重力がなかったらもっと変わっていたかもしれないという事らしいです。 で、クラシックの現代音楽ではシとドやミとファの半音の更にまた間の音とか使ってます。調律を変えて使ってたりします。はっきりいって気持ち悪いです。それは現代音楽でやる事がなくなって新しい事への挑戦というかそんなところで「無重力の音楽」なんて言いますけど、たた単純にやりすぎに聞こえます。 わかりやすく書いたんで多分わかっていただけると思います。
お礼
ピアノって、なかなか特殊な楽器なんですね。参考になりました。
- poor_Quark
- ベストアンサー率56% (1020/1799)
人類は進化の過程で自然界で発生するいろいろな音に囲まれて生きてきました。その過程で高い音は緊張を、低い音は不安を、というように音はさまざまな感情を引き起こしてきたと思います。また、音の「重なり」は和音という人工的な一定の美しさを引き起こし、一定の周期で繰り返される音はリズムという快感を引き起こすことに気づいたのだと思います。 例えば牧畜を基本とする生活では、割と速い馬の蹄の音が引き起こすリズムが、農耕社会では比較的にゆっくりとしたリズムが伝統音楽の中に特徴的に残っていますが、そのような証拠ではないかと感じます。(人間をしてリズムを感じせしめたのは基本的には心臓の鼓動だという有力な説がありますが。) 人類が「知性」を持つようになると、その音の一連のつながり、音の重なりやリズム、和音に対する系統化が起こったと想像できます。中でも、どの音を使って音階を作るかは、基本的にヨーロッパの伝統音楽が育んだ法則により次第に固まってきました。現在、私たちが使っている音階はその振動数がきっちり決められていて、他のみなさんがおっしゃるような規則に従って音階が作られています。つまり音階とは人工的に作られた極めてデジタルな音の並びと言えます。デジタルである以上、中くらいの高さの音などという曖昧なものはないということになります。(ピッチベントやスラー、グリッサンドなどで現れる音は連続的に周波数が変化するアナログ的な音の高さを使いますが、あくまでも次の音階内の音を期待させる効果など、音階の存在が前提です。) もちろん音階に関係なく自由に音の高さを選んでメロディーを作る試みも行われていますが、少なくとも私には理解できませんでした。(日本の伝統的な音階も今でこそ五線譜の上に表現されますが、音の一つ一つの高さは西洋音階が与える音の高さとは本来違うものです。しかしこれもデジタルな性格があることにはかわりありません。)
- sinbesax
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ミとファの間が半音だからです。全音(半音2つ分)と半音1つを簡単に見分けるためですね。 ピアノは実音がC調なので、白鍵を順に弾くと「ドレミファソラシド」と音が出ます。 どうして「ドレミファソラシド」ができたのか? 音階はいろいろな地方の音楽によって違いますが、西洋音楽では「ドレミファソラシド」で音楽を作ったということなんですけど・・・むずいですね。 たとえば、日本の童謡で「夕焼け小焼け」ってありますが、あの曲は「ソソラソソソミドドレミレ・・・」と「ドレミソラ」しか使っていませんね。 沖縄のほうの音階は、「ドミファソシ」になります。 ジャズのブルースだと、「レファソラド」です。 そのように音階は自然に発生してきました。そのあたりがヒントですね。 C調のピアノ以外に他の調のピアノを作ることも出来ますし、C調以外の曲にはそのほうが便利ですが、大きい楽器なので作られていません。 サクソフォンやクラリネットなどでは、変ホ調や変ロ調、イ調(クラリネット)などあります。
お礼
ありがとうございます。C調以外の楽器もあるんですね。知りませんでした。
- microvoltage
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もしミとファの間、シとドの間に鍵盤があったら、1オクターブで24個鍵盤がある事になって弾きにくいじゃないか。
音楽で使われている「音階」は基本的に「半音」ずつあがっています。 ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ、ド というように半音ずつあがっています。 ド→レ→ミ、ファ→ソ→ラ→シ の間は「1音」ずつ差がありますが、 ミ→ファ、シ→ド の間は「半音」しかありません。 ドレミファソラシドと同じ幅で音があるわけではないのです。 ギターで音を出してみると「半音」ずつ音が変わるのがよくわかりますよ。 なぜこんな飛び方の音を標準として選んだのかまでは知りませんので、これについては聞かないでください。
一つの曲には合う音と合わない音というのがあって、こういうタイプの作曲をするならこの音は絶対に使わない(使いにくい・使えない)というのがあるんです。 ハ長調とかイ短調とか聞いたことあるかもしれませんがそれがその「タイプ」の名前のようなものです。 ここからは自信ないのですが、ピアノはハ長調を基準に作ってある(白い鍵盤)のでハ長調で使いにくいド♯・レ♯・ファ♯・ソ♯・ラ♯は黒鍵盤になっているのです。 もっと簡単にいうとドとレは音階的に1音の差で、ドとド♯は半音の差です。 そしてミとファも半音の差、シとドも半音の差です。 うーん、返ってわかりにくいかな・・・?
お礼
ありがとうございます。よくわかりました。ピアノの音程って完全に均等じゃないんですか。なんかフルートがちゃんとした音階になってるってきいたことあるんですけど。