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「ミ」と「ファ」&「シ」「ド」
お世話様です。音階について質問です。「ド」~1オクターブ上の「ド」まで、「ミ」と「ファ」及び「シ」と「ド」の間だけ、どうして半音しかあいていないのですか?全部半音ずつの音階にすれば、スッキリするのではないでしょうか?素人考えですが、宜しくご教示下さい。
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まず、"音程"というのは、調律で決まります。 で、調律のしかた、というか、きまりが大きく分けてふたつあります。 一つは、「純正律」といって、2音の間が同じ間隔で並んでいくもの。 もう一つが「平均律」といって、1オクターヴを12こに等しくわけたものです。 昔は純正律が普通でした。 純正律は全ての音間が等しい間隔になるので、とても調和した響きになります。しかし、ハ長調ならハ長調でしかその効果は発揮されません。 つまり、純正律の長所は「とても調和したきれいな響きになる」また、短所は「しかし、その効力を発揮できるのは調律のときに決めたひとつの調のみ」ということです。 それに対して、「平均律」 これはオクターヴを12こに割っているので、純正律ほど調和した響きは得られませんが、どの調でもちゃんと効力を発揮します。このことを利用し、バッハは「平均律クラヴィーア曲集」というピアノ曲を書いています。これは12の調全て1曲づつ書かれている曲集です。 で、この分け方なんですが、周波数で分けられているんです。 例えば(世界的な基準として)Aの音を440Hzとします。すると、オクターヴ上のAは880Hzです。これを12に均等に分けた結果、EとF、HとCの間は黒鍵がなくなったんじゃないですかね。 普通、今のピアノは平均律で調律されます。めったなことがない限り純正律でピアノは調律しません。(というか、まずないです) 管楽器とかは純正律で吹くこともできるみたいですが。 なんか、いくら均等にわけても、一番下の音と一番上の音ではかなりずれているらしいです。いろんな部分でつじつま合わせをしなければいけないとかなんとかww こんな解答しかできませんが、参考までに
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皆さんがご回答なので、蛇足ですが。 音階は、ピアノで弾ける「西洋音階」が唯一ではなく、世界にはいろいろな音階があります。 日本の古来の歌は、民謡によく見られる (下から上へ)ド-レ-ミ-ソ-ラ-ド とか、「さくらさくら」などに見られる (下から上へ)ド-ミ-ファ-ラ-シ-ド があります。 沖縄の音階は、 (下から上へ)ド-ミ-ファ-ソ-シ-ド ですよね。 上に書いた音だけで勝手にメロディーを作ってみると、何となくそれらしい雰囲気になります。 外国でも、「中国風」「ロシア民謡風」「アラブ風」「インド風」など、聴くと「それっぽい」と感じる独特の音階が地方地方にあると思います。 No.3の方のいろいろな「旋法」も、それぞれにいろんなニュアンスがありますね。 ピアノは、ヨーロッパで発達した楽器なので、ヨーロッパで使われていた音階を出せるようにした、ということでしょう。(同じ音から始めて、いろいろな旋法を演奏できるようにすると、黒鍵の半音も必要になる) 半音を使わずに、すべて全音で「ド-レ-ミ-#ファ-#ソ-#ラ-ド」と弾いてみると、「鉄腕アトムの主題歌」の最初みたいで、不自然ですよね(こういった響きを好んだドビュッシーのような作曲家もいますが)。音階が全音と半半音の組み合わせになるのは、理論ではなく自然発生的に「うた」として生まれてきたからでしょう。
お礼
了解です。自然発生的にですか。納得です。ありがとうございました。
- GioBatta
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全部そろっていたらスッキリしますよね、確かに。 全部半音、または全音でないのは、西洋音楽の音階が教会旋法からきているためでしょう。 教会旋法とは西洋で昔の音楽(グレゴリオ聖歌など)につかわれていた音階です。 ピアノの白鍵だけで表すと ・イオニア旋法…ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド ・ドリア旋法…レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド-レ ・フリギア旋法…ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ ・リディア旋法・・・ファ-ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ ・ミクソリディア旋法…ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ ・エオリア旋法…ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ となっています。 和声を決めるとき、長調をイオニア旋法、短調をエオリア旋法としたので、隣り合う音程が全音(長)・半音(短)が混ざっているのだと教わったことがあります。 余談ですが、リディア旋法はフォーレの「リディア」という曲に用いられています。 ドリア旋法の有名な曲はスカボロー・フェアかしら。
お礼
いろんな旋法があるのですね。ありがとうございました。
- Willyt
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和音を作るには長三度と短三度をお団子のように重ねて作るのはご存じですね。この和音を作るのに一番便利なのがミとファ、シとドの間に半音を持って来るこなのです。一つの調子で和音は3つあり、長音階の場合 ドミソ、ファラド、ソシレで、その特徴は二つ目と三つ目の間が短三度が来ることなのです。ミとファ、シとドに半音を持って来ると上記の和音がぴったりできますよね。短音階の場合はラドミ レファラ ミソシ となりますが、この場合は1番目と2番目の間に短三度が来ます。そうなっていることを確かめて下さい。実に巧い配置になっているでしょう。
お礼
ありがとうございました。うまいこと出来ているんですね。
- spellegrino
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おはようございます。 幼少の頃に約10年、ピアノを習っていただけの素人です。 お手元にピアノはありますか? あったらド→ド#→レ…と順番に弾いてみてください。 音を順に聞いてみると、ちゃんと均等に音が上がっているのがわかりますよね。 ということで、「音」というのはドからシまで12種類で成り立っている、としましょう。 つまり、1オクターブ=12個の半音でできているということです。 一列に並んでいる鍵盤は、どこからどこまでが1オクターブなのか、 はっきりわかるように並べなければなりません。 そして、できるだけ一度に広い音域がカバーできるように、コンパクトにしなければいけません。 なので、12個の音を白鍵盤のみ(つまり真っ平の状態)で並べて、たとえばドだけ赤く塗るとかしても、 ピアノがとても横長になるか、鍵盤が細くて弾きづらくなるかになりますし、 12個の鍵盤を、白鍵盤を黒鍵盤を交互に並べていくと、 どこからどこまでがひとまとまり(1オクターブ)なのか分かりにくくなりますから、 今の、一見不均一な状態がベストなのではないでしょうか。 わかりにくい文でごめんなさい。 参考になれば幸いです。
お礼
不完全でも、完成された音階ということですかね。ありがとうございました。
お礼
なるほど、平均律とはそういう意味だったのですね。ありがとうございました。