コーヒーは生ものですので、まとめ買いすること自体に大きな無理があります。
美味しいコーヒーを飲みたい方は、面倒でもこまめに少量買いしているのです。
それを踏まえて、少しでも保存が良くなる方法を書きます。
○常識ですが...豆で購入する。
#表面積が大きくなると劣化が極端に早く、もって3日なので絶対条件でしょう。
#良質のミルを購入するのが無理なら、お菓子用フルイで微粉を落とす。(プロペラ式のミルは粒が揃わないのでダメ)
○焙煎から3日までの豆を購入する。
○コーヒーを小分けにして密封し、すぐに使わない分は、冷凍庫に保存する。
○バキュバンなど、真空保存容器を使用すると香り抜けが少ない。
#効果は高いですが、ちょっと面倒です。
#使用する分は冷蔵庫でなく今の時期は常温で構わないと思います。冷蔵庫は出したときに湿気を吸ってしまいます。
#焙煎直後の豆を入れるとガス放出でフタが外れます。(逆にそういう豆は鮮度が良い)
http://www.tonya.co.jp/shop/tool3/bacuban.htm
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酸化だけが劣化ではありません。
真空保存も劣化を遅らせる効果はありますが、万能ではありません。
豆は焙煎後、徐々に炭酸ガスが放出されていまして、このガス放出こそが豆を酸化やその他の劣化から守っていると言えましょう。
真空パック出来る豆...ガス放出が終わり鮮度が落ちた豆です。
それを真空パックしたところで、お客様へのアピールの意味合いが強いのではないでしょうか?
鮮度の良い豆を販売している店は、袋が破裂してしまうので、逆に真空パックを使用することが出来ません。
そこまで鮮度に気を遣うなら、炭酸ガスだけを通す微細な穴の開いた袋を使用している店が正解です。
コスト面から簡易包装という店も、良店の可能性もあります。
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味に関しては完全な好みですし、農産物ですので、同じ銘柄でも農場や時期により大きく差が出ます。
ブレンドなどで、一定のそこそこの味というのがプロには作れますが...
あと、豆の種類,出来と状態によって、最適なローストも挽き方も変わりますので、アドバイスのしようがないと思います。
コクと苦み重視なら、深炒りに耐える品種しかダメですが...
このロットは...ではなく、この豆はこのローストと挽き!と決めて掛かっているような店も十分怪しいですし、
自家焙煎も...技術が伴ってないと...売り文句だけの店が多いです。
良質の豆を適切な焙煎をして初めて、これは凄い!という味のコーヒーになります。
焙煎も気象条件やマシーンの種類と性能、商品の価格や回転率といった面から、そうそう最高のコンディションの豆は販売できません。
毎日購入しても、年に1,2回あるかないかくらい、巡り会うのに難しいです。
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お店の振り分け方としては...(笑)
○安価過ぎない。
#コストの安い豆→欠点豆が多く、どう考えても手間が掛かるので人件費が必要。
○多くの種類を扱っていない。
#ジェットロースターで一律...なんてことをしなければ、手間的に無理。
○ブレンド主力
#単品でバランスの良い豆は少ない。あっても高価なので回転率の良い商品にはなり難い。
○炭火焙煎とか、言い出さない。
#遠赤外線の焙煎など、炭を使う必要はない。←RP用の付加価値でしか
奥が深いので、スパッと単純明快な回答はできません。ごめんなさい。
下手なブランド信仰に惑わされず、ご自分でご自分の好みに合った豆をお探し下さい。
お礼
このようなお答えを待ってました! ありがとうございます。じっくり考えて選びます!