利点と欠点といっても,対面販売に適した製品の直売と,通信販売でもさばける
製品の直売とでは,その内容は違ってきます.
そもそも,直売が成り立たないというのなら,その間に立っている中間業者
(卸し問屋)の存在理由を考えれば,おのずとその答えが出てくることに
なりますね.
卸業の中には,ただ右から左へ商品を流すというだけでなく,若干の加工を
施して流通させているところもあります.(パッケージの変更や複数の製品を
複合的に組み合わせた商品の開発など)
あと,直売への障壁には,資本という財力の問題もありますが,もうひとつ
大きな理由があります.
それは,買い手となる末端(エンドユーザー)の”情報”が得にくいから
ではないかと思います.
どこにお客がいるのか,そのお客にどう自分の扱う製品の情報を伝えるのか,
クレーム対応などアフターフォローはどうするのか等々...
ちまたでは,それを担う職種のことを”営業”といいます.(アタリマエか(^^;
さらに,そういった情報交換に要するエネルギーも相当数かかります.
逆に言えば,営業力と,きめ細かい注文に応じるための設備やマンパワー
などが揃えられれば,直売可能にできる商品はけっこう見つかるという
ことになると思います.
ただ,例外もあります.希少価値のある製品をマスコミが採り上げた場合です.
このときインターネットを使えば,それほど資本も使わず,黙っていても
注文が舞い込む直売市場が成立しちゃったりなんかします.
直売の利点は,「1個あたりの利益率を高く設定できる,価格支配力が増す」
とか,「顧客の声を直接聞けるので,満足度がわかりやすい,品質改良が早く
できる」といったことですが,上記のような条件がそろわないと,こういった
利点も,かき消されてしまうというわけです.
お礼
ありがとうございます。やっぱり、在庫というのがキーになってくるんですね >在庫を保存するのにもコストがかかる というのは、在庫を保存しておく場所(倉庫)代にお金が必要だからでしょうか?