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原子力産業への就職について
友達の紹介で青森県六ヶ所村の再処理施設内の現場に就職しようと思っています。 しかし、妻とその家族が施設の安全性に不安を抱えており、私の就職に反対しています。 就職後は施設から40kmほど離れた三沢市に住む予定ですが、施設からの放射線の影響などはあるのでしょうか? また、施設内で働くことによって、健康を害するようなことはあるでしょうか?
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ご家族の心配は正しいかもしれません。 原子力関係者ではないので、実務面で言えることはないですが、一般市民として、下記のリンクを一度チェックしておく価値はあるかと思います。ただ、下記の文書はスタンスとして「原子力反対」なので、お読みになる時はそのバイアスにご注意ください。 ■「放射線と健康」 アーネスト・スターングラス博士、2006年3月青森市での講演記録 http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/ 原文の著者のアーネスト・スターングラスは、ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授。現在は、ニューヨークの非営利団体「放射線と公共健康プロジェクト」の科学ディレクター。長年に渡って 【低レベル放射線の危険性】 を訴えている学者です。 ■原発で働いていた元従業員の方の書いた文章です 『原発がどんなものか知ってほしい』 http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html 今の日本の官僚システムの下にある原子力関係の施設はどのようなものか、その実態を知る手がかりとして、ご参考になるかと思います。 もちろん、再処理施設は原発とはまったく同じものではありません。また、福島原発事故から公になったように、必要な中間貯蔵施設が現在不足しているので、原発とは違って、日本にとって必要な施設とも言えます。 以上2点、ご参考になれば幸いです。
- tropez
- ベストアンサー率45% (9/20)
#5です. #6さんが挙げられている質問ですが,これらの内容は就職して従事する場合,保安教育で教えられます. 保安教育の内容は,放射線が身体に与える影響,関係法規・規則,その施設での保安規定,物質の取扱などです. 就職されない場合でも,#6さんが言われるように,知っておいて役立つのは間違いないですね. 細かい法令・規則はともかく,上の三つ(放射線の種類・特性・影響)は是非勉強していただきたい内容です.私が#5で挙げた「放射線概論」という参考書ですが,これは第1種放射線取扱主任者試験用の参考書です.放射線関係の勉強を全くしたことがないなら相当大変だと思いますが,これを読めば物理・化学・生物・管理・測定・法律に関して一通りの知識が身に付きます. 就職しないならばこれほどの内容は必要ないと思いますが,就職するならこれぐらい知っておいたほうがよいでしょう.就職したなら試験を受けてみてはいかがでしょうか? そこそこ難しいですが,放射線関係ではメジャーな試験です.就職する場合,さらに核燃料に関することも勉強しておいたほうがいいですね.ピューレックスぐらいは説明できるように.
今のあなたにとって最も大切なことは、放射線の健康影響について、自らが正しく理解することです。放射線の影響に関して100人に意見を求めれば、何十通りもの意見が出るでしょう。 ここに出された類の質問に対し、待ち受けたかのごとく、充分な理解がないまま、「被曝」を論じる人が必ず現れます。決して振り回されてはいけません。 放射線にはどのようなものがあるか。 それぞれどのような特性を持っているか。 その特性が生体にどのように影響すると考えられるのか。 放射線安全、広くは原子力安全確保のための法体系はどうなっているか。 周辺住民の安全確保のために企業に対しどのような法的規制が設けられているか。 従業員の放射線安全確保に関する法的な規制にどのようなものがあるか。 放射線安全の基本的な考え方は何と何か。 作業現場では具体的にどのような安全対策が採られているか。 等など。 こういったことを調べておくことは、日本原燃に就職する場合には勿論、しない場合でも大いに役立つと思われます。 因みに、もし、私に意見を求められたなら、心配するには及ばないと答えます。 なお、放射線を受けることを「被爆」と書いたりする人がいますが、今のような質問を全く理解していないことを証明しているようなものなので、無視してよいでしょう。
- tropez
- ベストアンサー率45% (9/20)
放射線被爆量ですが,普通に生活していてもある程度被曝します. 一人当たりの年間被曝量は2.4mSv(外部自然放射線1.1msv,内部被曝1.3mSv)です.呼吸による被曝も多いのですよ! ちなみに, X線CT6.9mSv 東京-ニューヨーク間の航空機往復0.19mSv 胸部X線0.05mSv 軽水型原子力発電所周辺の線量目標値0.05mSv です. 施設外において施設からの放射線の影響が全くないということはない(指数関数を考えてもらえばいいのですが,どこまで行っても0になりません)ですが,影響が無視できるほどになっているはずです.40km離れていると全く問題ありません.そんな施設より,家がコンクリートか木造か?といったことのほうが影響が大きいでしょう. 放射線施設等で働く場合,管理区域内に立ち入ることがあるなら,個人の被曝量を管理することになります.放射線従事者の被曝量は1年50mSv以内・5年100mSv以内と決められていますが,これほど浴びることはまずありません.私の場合1ヵ月ごとの報告書を見ますと,X(検出限界以下)か0.0mSvか0.1mSvしかないです(つまり1年で1mSvもない).決められている被曝量の上限ですが,それだけ浴びても健康に影響がない値となっています.放射線は少し浴びたほうが良いという話(放射線ホルミシス,ラドン温泉などでその効用をうたうものもあり)もあります. このように通常の業務では問題はないと思います.ただ,問題は事故がおきたときです.事故でなくても裏マニュアルでも同様でしょう.このような施設の場合,少しの作業でも手続きが面倒ということも考えられます(特に核燃料物質,RIと比べると厳しいです)し,その場合裏マニュアルといったことも考えられないこともないです.このようなことがあると心配です(JCO臨界事故を考えてもらえば分かりますよね?).新聞に載るような事故がおきてなくても,正しい手順を踏んでいないことによって被曝量が増加することがあるかも.もっとも被曝管理を行っているはずなので,正しく個人線量計をつけていれば問題ないのですが,個人線量計を外して作業しろと言われたら断りましょう(特に核燃料物質関係)! 地震などはまず大丈夫と思います.耐えるように設計されているので,手抜き工事などがなければ… 不安な点などもあるでしょうし,放射線に関する勉強をすることをお勧めします.放射線概論などで勉強してみては? そのような所に就職するのであれば,放射線取扱主任者の資格取得などに援助もあるかと思います(勉強会開催,講習会費の援助等).もちろん放射線関係・核燃料関係の保安教育もあるはずですからしっかりと! 放射線に対し怖がることは大切だと思います.ただし,不必要に怖がることはありません.正しく理解し,正しく怖がってください.
- shiara
- ベストアンサー率33% (85/251)
健康に影響があるほどの被曝をするとすれば、事故以外には考えられません。通常の運転で、健康を害するほどの被曝はないと言うことです。そのように管理されているからです。元々、原子炉施設など無い遥か昔から、生物は放射線にさらされて生きています。宇宙から降り注ぐ宇宙線、食物に含まれる放射性カリウム、鉱物中に含まれる放射性物質などがその放射線源です。それらは微量の放射線ですが、それによって細胞中のDNAが傷つけられます。生物は、傷付けられたDNAを修復する機能を身につけることで、この環境に適応してきたのです。 したがって、元々自然から受ける程度の放射線では、健康に影響が出ることはありません。問題は、本当にきちんと管理されているか、事故は起きないか、ということを信頼できるかどうかです。信頼できないのであれば、原子炉施設で働くことはやめた方がよいでしょう。
- 80m
- ベストアンサー率63% (7/11)
>施設内で働くことによって、健康を害するようなことはあるでしょうか? あります。 現に被爆した作業員がいます。 それも仮運行中で、二度もです。 あなたは原子力に詳しい方ですか? あまり詳しくない一般の労働者に等しい方が作業して被爆したようです。 十分に研修するように改善されたとのことですが、信じられませんね。 >三沢市に住む予定ですが、施設からの放射線の影響などはあるのでしょうか? 施設からの影響は少なからずあります。 放射線物質を海に排出しています。 食べ物から被爆します。 どういう計算で導かれたのか、「人体や環境には影響がないレベル」と 一つ覚えに繰り返して、批判を受け付けません。 近隣自治体には形だけの説明を開くだけでです。 詳しい事情を知るものは、みんな怒っています。 坂本龍一もです。 私は原子力がどうこうというのはよく理解できませんが、 科学者が他人の意見を認めないのはよく知っています。 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/reprocess_room.htm http://stop-rokkasho.org/information/
- shiara
- ベストアンサー率33% (85/251)
「三沢市に住む予定ですが、施設からの放射線の影響などはあるのでしょうか?」について 施設から放射線が出てくるのは、事故が起こった場合だけです。事故が起こらない限り、何の影響もありません。事故が起こった場合ですが、事故によりどの程度の放射性物質が放出されるか、それが風に流されてどの方向に行きやすいか、などは、設置許可申請書に記載されているので、それを参照してください。もし仮にそれで何百人もの死者がでる可能性があるなら、設置の許可が下りないので、死者は出ないと言う評価になっていると思われます。評価の信憑性は、ご自分でご確認ください。 「施設内で働くことによって、健康を害するようなことはあるでしょうか?」について 施設内でも、放射線管理区域外であれば、事故でもない限り、被曝の可能性はありません。放射線管理区域で働く場合ですと、健康被害が生じないと考えられている制限を越えないように被曝量の管理がされております。また、通常の健康診断の他に、放射線作業従事者用の定期診断が行われ、異常がある場合、早期に発見できるようにしております。 以上のような対策はされておりますが、どうしても心配であるなら、やめた方がよいでしょう。 「施設の安全性に不安を抱えており」について 事故を起こす可能性(確率)については、科学的根拠に基づき、可能な限り低くなるように手段が講じられております。それでも事故が起こる可能性はゼロではありません。ただし、その確率は、1年間のうちに交通事故にあって死亡する確率よりも小さいです(単純に1年間の交通事故での死亡者数1万人弱を日本の人口1億2千万人で割ると、約1万分の1。地域、年齢によって確率は変わりますが、働き盛りの人が交通事故で死亡する確率を10万分の1としても、原子炉施設の重大事故の確率100万分の1の方が小さい)。都会に住むよりは、安全かもしれません。 これも、計算の根拠を信用できないとか、見落としがあるのではないかと疑えばきりがありませんので、心配ならやめておいた方がよいでしょう。
- N64
- ベストアンサー率25% (160/622)
そういう所で働く方々は、リスクは覚悟の上で、国民のために働いて下さっているのだと思います。そういう使命感も、覚悟もないなら、やめたほうが良いでしょう。
お礼
すばらしい回答ありがとうございます。 この回答を見せれば妻も安心するでしょう。