アクセントを含めた発音に関しては、結構例外的なものがあるので、基本的には、慣れていくしかありません。つまり、一つ一つの言い方を覚えていくしかないのです。
ただ、基本的な法則と言われるものはあります。その幾つかを今書いて見ましょう。語尾に付くSの発音を含めて、書きます。
1.音の同化という現象があります。「朱に交われば赤くなる」と言うことわざと同じで、隣り合った文字が同じような発音になると言う現象です。隣り合っているので、同じような発音のほうが言いやすいからということです。これが出るのが、語尾のSです。booksとbagsでは、booksは「ス」で、bagsは「ズ」になりますよね。これは、kが澄んだ音で、gがにごった音だからです。つまり、にごった音にはにごった音が続き、澄んだ音には澄んだ音が続くと言うことです。
日本語で「バ」とか「ガ」のように右肩に点々が付く音がにごった音になります。つまり、「が」「ざ」「だ」「ば」のような音です。これは、アルファベットで言うと、g,z,d,b,v などです。
ちなみに簡単に、「クスグズ」の法則とでも覚えればいいかと思います。
もう一つ、この現象の典型があります。それが、過去形のedの発音です。played, kicked,watched の違いですね。
2.基本的に、動詞の過去形は、語尾でされますよね。たとえば、play-played のように。過去形かどうかの問題は重要なので、動詞のアクセントは、後ろに来ることが多く、その反対として、名詞のアクセントは前に来ることが多いのです。これを、「名前動後」(「めいぜんどうご」と読みます)と言って覚えます。これの発展形が名形前動後(メイケイゼンドウゴ)で、形容詞のアクセントも前と言う意味です。
3.英語で言うアクセントとは、強く発音すると言うことです。強く発音するためには、前後を子音(つまり、「あ、い、う、え、お」以外の音です。文字で言うと、a,e,i,o,u 以外の文字全てが子音字です)で閉める必要が出てきます。つまり、国際試合などで、日本を応援するとき、「日本頑張れ」と言いますが、このとき、「ニッポン」といいますか?それとも、「ニホン」と言いますか? 絶対「ニッポン」ですよね。このほうが、強く発音できます。つまり、NipponとNihon の違いで、Nipponのほうは、Nipのように、子音で"i"を囲んで、強く発音できるようにしているのです。たとえば、important は、分解すると、im-por-tant になり、形容詞ですから、tantにアクセントはこず、imは、前後がサンドイッチ構造になっていないので、porにアクセントがくると言うことになります。ちなみに、アクセントは必ず母音につきます。子音に付くことはありません。