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手榴弾について
戦争映画を観ると、よく手榴弾をベルトに何個も引っ掛けていますが、本当の軍隊でもそのようにしているのでしょうか。 暴発事故が頻発しそうな気がするのですが。
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あなたが言われる戦争映画は、製作の数的なとこから言えば多分アメリカ軍を扱った映画だと思いますが、たしかにドキュメントのアメリカ軍の記録映画を見ると、兵士が体のあちこちに手榴弾を下げている光景をよく見ますね。 実際にはグレネードベストやポーチという、ちゃんとした手榴弾専用の収納用装備品があるんです。ただそれだといざというとき取り出しにくいという悪評判もあって、ついすぐ手が届くような場所にぶら下げていたんでしょうね。 その方法もいろいろあって、サスペンダーやピストルベルトを筆頭に、シャツのポケット、オーバーコートのボタン穴、などなどがありました。 それで暴発の危険はないのかというと、これは手榴弾の構造を見ればすぐ分かるのですが、本体の中に炸薬(爆薬)があり、その真ん中に炸薬に点火させる点火薬があり、その上に延期薬、雷管と続いています。 この延期薬が手榴弾を何秒後かに爆発させる役目を持っているのですが、この延期薬を発火させるためには雷管を発火させなければなりません。 この雷管を発火させるための撃鉄を一生懸命に押えているのが、例のぶら下げに都合のいいレバーというわけです。 このレバーが弾き飛ばされて、押さえがなくなった撃輝が雷管を撃つと、さっきの手順の逆の動作が始まり、めでたく爆発ということになるわけです。 で、このレバーをまたまた一生懸命に押えているのが、あなたの言うプルリングと呼ばれているピンというわけです。 ということで、プルリングさえ抜かなければ手榴弾は爆発しないのだから、レバーを利用してどこにぶら下げようが一向に気にならないということになるんです。 といいたいところなんですが、いつの世にも例外や思わぬ落とし穴はあるものなんです。 というのも、太平洋戦争やベトナム戦争当時、結構な暴発事故が起こり、かなりの兵士に死傷者が出ているのです。 それはどうしてかといえば、例のプルリングの形状がかなりの悪さをしてたんです。 つまり鬱蒼としたジャングル地帯や森林地帯で戦闘や移動を行なっていた際、その丸いリングに枝などが引っかかり、気付いてみればレバーがどっかにいった手榴弾が胸にぶら下がっていたり、腰にしがみついていたということなんですね。 結論としてはあなたが言われるように、暴発の危険性は非常に高かったということです。でも実際に戦争に出てしまえばある意味ハイ状態になるのか、だれもそんなことは気にならなくなるんでしょうね。 実際実戦では投擲、つまり敵に投げ込む時点での暴発もかなり起こっており、一体どっちのための兵器だ!なんて切れた指揮官もいたとかいないとか…。 ちなみに第二次大戦当時のドイツ軍もベルトや長靴にポテトマッシャーと呼ばれていた手榴弾を無造作に差し込んでいましたが、これは手榴弾の構造上暴発がまずありえないということでセーフです。 またイギリス軍は、やはり性格なんでしょうね。どの兵士も律儀にきちんと収納して持ち運んでいたそうです。 そのほか各国の手榴弾もなかなか面白いやつが目白押しなんですが、あまりに長くなりましたのでこの辺で(^_^;)
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- buchi-dog
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手榴弾には何らかの安全装置があり、それを解除しないと信管が動作せず、爆発しません。携帯中に何かの拍子で爆発することは普通はありません。
お礼
ありがとうございます。 安全装置というのは、よくあるやつだと「ピン」ですね。それは、自分で抜かない限り、抜けることはないんですね。
お礼
詳しいご説明を、どうもありがとうございます。 やはり、リングが外れてしまう暴発事故はあったんですね。 もやもやがすっきりしました。 あと、収納用装備品があるのは初めて知りました。