• ベストアンサー

漢字使用の判断基準?

先日は、私の愚問にお答え頂きましてありがとうございました。以下参照して下さい。↓ http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2297372 さて、そのあと思ったんですが、「古臭そうな漢字」の使用も嫌なものですが、 次に挙げる語句も漢字にするとヘンかなぁ(若しくはセンスがないかなぁ)と個人的に思っている言葉です。 ご意見頂けますか? そのように → その様に そんなふうに → そんな風に 5時までに → 5時迄に ございます → 御座居ます ごめんください → 御免下さい ある・ない → 有る・無い できる → 出来る つながる → 繋がる まだまだありそうですが、今のところちょっと思い浮かびません。 ちなみに、私は「~ください」は「~下さい」、「~いたします」は 「~致します」、「~していただきます」は「~して頂きます」と、 この3つだけは必ず漢字で書きます。これもヘンですか? このOKWaveの説明文ではこの3つは全て ひらがなで書いてありますね。 こういう場面ではOKで、別の場面ではNGという判断基準が よくわかりません。具体的には、中学か高校の作文の試験で使うと 減点になりそうなもの、という感じで考えて頂けるとありがたいのですが…。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.3

[1] 中学、高校の作文 中学や高校の作文なら、漢字さえ間違っていなければ、減点にはなりません。ただし、「出来る」等を漢字から平仮名に直すといった指導はされると思います。そのときは、No. 1のmukaiyama様が仰っているように、文化庁の通知がひとつの基準になると思います。 以降、これとは別の、私の意見です。 [2] 読む場合に、漢字と仮名とでどう違うか 漢字、仮名には、次のような特徴がありそうです。 ・漢字:(1) 意味も表わす。(2) 見た目がごつい。 ・仮名:(1) 音声のみを表わす。(2) 見た目があっさり。 そこから、このようなことがいえると思います。 ・漢字:意味をちゃんと伝えるために目立たせたい単語に向く。 ・仮名:すばやく読み進めてほしい単語に向く。 これは主観的な実感というだけではありません。人間の言葉の処理能力を漢字と仮名とで比較した言語学的研究は、いくつかあるようです。私もよく知らない分野なので、google scholarで調べてみたところ、山田純という心理言語学者がそのような研究をなさっています。 http://souran.bur.hiroshima-u.ac.jp/Profiles/0101/0001594/profile.html たとえば、この研究。 Yamada, J. (1998). The time course of semantic and phonological access in naming kanji and kana words. Reading and Writing, 10, 425-437. http://dx.doi.org/10.1023/A:1008095920749 [3] 私の方針 ということで私は、たとえば文化庁が漢字で書くことを薦めている   かならず、すでに、ただちに、はなはだ、   ふたたび、まったく、もっとも、…… なども、仮名書きしています。また、たんなる補助動詞である   ください、いたします、していただきます、…… なども、仮名書きしています。 そのため、名詞や動詞、形容詞(具体的な内容をもつ場合にかぎる)以外だと、仮名書きがわりと多いように思います。格好良い、格好悪いというよりは、読者への認知的な負担を最小限に留めようという方針です。もちろん、読者にもさまざまな人がいると思いますが。 いずれにしても大事なのは、ひとつの文章のなかで方針が一貫していることだと思います。方針さえしっかりしていれば、「世の常」と「つねに」との書き分けもできます(もちろんこれは例にすぎません。方針によっては一貫して「常に」を漢字で書くこともすると思います)。 [4] ください/下さい   ください、いたします、していただきます   下さい、致します、して頂きます 私は上で書きますし、一般的にも仮名書きであることが多いと思います。これは、やはり敬意を表わす補助動詞にすぎないからだと思います。情をこめない端的なふだんのやり取りでは、この「下さい」の箇所に注意を引かせる必要はないでしょう。とくに手続きを示すといった状況で「下さい」が頻発する場合は、読む煩わしさを引き起こすこともあるかもしれません(煩わしいといっても、極端に見づらくなるものではありませんが)。 逆に(私の個人的な印象にすぎませんが)、個人的な自筆の手紙が「宜しくお願い致します」などで締められているのは、よいと思います。「宜、致」の意味を伝えたいという気持ちが伝わってくるような気がするので。

その他の回答 (2)

回答No.2

 出版業をしておりますので、文字遣いにはいつも気をつかわされます。 >中学か高校の作文の試験で使うと減点になりそうなもの、という感じで  誤字でさえなければ即座に減点とはならないと思いますが……。  たとえば前のご質問にあった「例のファイルはそこに有ります」は間違いです。「有」は「所有」の意味なので、あえて漢字を使うなら「在」(存在・所在の意)になります。このような場合もあるので、不用意に漢字を多用しないほうが良いとは思います。  私は「ください」「いたします」「いただきます」すべてかな書きにします。会社のルールでそうなっていることもありますが、やはりこちらのほうが読みやすいと思うので。国の方針も世間も、基本的にかな書き推奨の方向に動いているようです。  書店の辞書コーナーには、国語表記や用字用語についての辞書などいくつかあると思いますので、余裕がおありでしたら参考になさってはいかがでしょうか。

  • mukaiyama
  • ベストアンサー率47% (10402/21783)
回答No.1

こういうことは、やはり日本語の主務官庁である文化庁の『国語施策情報システム』をご覧ください。 これによると以下はすべて仮名書きが標準です。 そのように → その様に そんなふうに → そんな風に 5時までに → 5時迄に ございます → 御座居ます ごめんください → 御免下さい ある・ない → 有る・無い できる → 出来る つながる → 繋がる >中学か高校の作文の試験で使うと減点になりそうなもの、という感じで… 詩歌や小説などで意図的に漢字書きしたい場合はこの限りでありませんが、ふつうの作文では国の示す基準が優先されます。 詳しくは参考URLで、 「参考資料」→「公用文に関する諸通知」→「漢字使用について」

参考URL:
http://www.bunka.go.jp/kokugo/