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海用、空用、レーダーの使い分けはあるのですか?
防衛的にレーダーというのは、海専門、空専門、というふうにそれぞれ別部門として、 監視?してるのでしょうか。それとも、共用なのでしょうか。 だいぶ昔に、海面スレスレを飛ぶ航空機は、レーダーにひっかからない、とか読んだか、 見た気がするのです。 もし、これが本当なら(第二次世界大戦中位?)、具体的に海面から何m位なら、 レーダーにひっかからなかったのでしょうか。 今は技術も発達してけしてそのような事はないとは思うのですが・・・ もうひとつ、ステルス戦闘機なるものがありますが、同じような発想で ステルスミサイル、のようなものは作れないのでしょうか。 これもまた、海面スレスレに飛ばせばレーダーにひっかからないとか、 そのような、戦時中の面白いよもやま話があればお聞かせ願いたいです。
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レーダーは電磁波を発射して対象物にぶつかって跳ね返ってくるのを補足する装置で、海中用のレーダーはたぶんありません。 海中の潜水艦とかを補足するのはソナーです。音響探知と磁気探知があります。電磁波は海中も進みますけど、途中で吸収されたり屈折したりして使えないんじゃないでしょうか。 ただ、正確な表現ではありませんが、ソナーのことを音響レーダーという場合もあるようですから、レーダーの意味を広義に解釈するなら海用レーダーというものがあると言えなくもありません。 ところで日本の陸上配備型レーダーの最新型はFPS-XXというやつで、2008年から配備が予定されているのだそうですが、捜索範囲が1000キロぐらいあるという噂です。ホントだったら対馬とか竹島あたりに設置すれば北朝鮮全域ぐらいまで補足できそうです。これぐらいの捜索範囲があると、「陸の空」も「海の空」も関係無いということはおわかり頂けると思います。 そういう意味では空用とか海用といった区分は特にありません。 こういう高性能レーダーは大きいので地上に設置するわけで、もしイージス艦なんかに搭載できるならそれに越したことは無いでしょう。艦船に搭載しているレーダーが海用スペシャルというわけではありません。 海面スレスレに飛ぶものはレーダーで補足できない(しにくい)ということは、今でも変わりありません。対艦ミサイルなんかは海上スレスレに飛んでいきます。海面の波に電磁波が乱反射するからです。何メートルかということまでは存じません。波の状況なんかでも変わってきそうですし。 ステルスミサイルですが、原理的には作れると思いますけど、機体制御のためにコンピューター搭載したりするコストが非効率的なんじゃないかと思います。 そうでなくても一発がン百万円~高いのになると十億円にもなる高価なミサイルが更にコストアップするよりも、きっと1発で当たらないなら2発撃つ方が経済的なんでしょう。弾道ミサイルなんかには十数発の弾頭が搭載されていて、これが超音速で大気圏外から落ちてくるっていう仕組みになっていますし(テポドンは知りませんが)、湾岸戦争で鋼鉄の雨といって恐れられた地対地ミサイルなんか子爆弾を950個も搭載していて、1発で500メートル四方を制圧できるなんていうことになっています。 飛行機にはパイロットが乗っているので1機撃墜されるなら2機飛ばせばいいなどと考えるわけにはいかないのです。 海面スレスレにミサイルを飛ばすというのは、艦隊艦ミサイルでは一般的です。 映画「亡国のイージス」で描写されていますからご覧になってみてください。 まずイージス艦から垂直にミサイルが発射されて、そのあと目標までは慣性航法で海面スレスレに飛行して行き、目標近くで再上昇してミサイルに内蔵された赤外線レーダーで目標を確認して命中する、といった感じです。 ミサイルについては、「トコトンやさしいミサイルの本」という、笑っちゃうタイトルですがわかりやすいマジメな本がありますので、ご一読をお勧めします。
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- takanami
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始めに、レーダーは便利ではありますが確実ではありません。過信しないよう注意してください。 基本的に低高度目標は捕捉されるのを回避するためにその高度を取ります。現在においてもその戦術飛行は継承されていますね。 レーダーに捕捉されるされないは基本的に環境条件、目標のRCSなどに左右されるので一概に○mとは言えません。湿度が高いと電波が飛ばない、雨が降るとクラッターが発生する…etc。 ミサイルのステルス化はあまり必要ではありません。まず、ステルス化というのはレーダー反射面積を下げることによって達成されるものです。よって、航空機や艦艇が特に行われているわけです。したがってレーダーがミサイル等の小型目標を捕捉する場合、RCSの大きさによって探知できるか分かります。レーダーに向けている表面積が大きいと見つかるわけです。 ちなみに今でも低高度、超低高度目標に対する対処は非常に困難です。ちなみに艦艇における対空戦闘の流れとして… 1.捜索(レーダーよりも人間の方が早く見つける場合があります) 2.捕捉(射撃レーダーに目標を割り振る) 3.追尾(射撃管制に攻撃を委任) 4.撃ち方はじめ 5.目標撃墜 6.撃ち方やめ 7.次の目標捜索 ちなみに陸海空の自衛隊は命令系統、通信系統、運用系統等全く違うため別々にやっています。当然レーダー運用も違います。皆さんが思っているより統合運用は複雑です。
お礼
予想していたより、詳細な皆さまからの回答をいただきまして、感謝しております。 こういうのを読むと、わくわくしちゃうのはいったい何なんでしょうね・・・
- googooguuguu
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>具体的に海面から何m位なら、 レーダーから目視で見えない高さ 軍艦艦橋と同じ高さなら、40キロまでレーダーに 接近したところで、レーダーに探知される 低い位置の攻撃機は、高い位置で待ち構えている 直衛機に対して非常に不利な位置です 二式大艇の位置をレーダー確認しながら 日本海軍基地を叩いた、米軍機動部隊の話が ネットに有ります
お礼
ありがとうございます。 とても楽しく、興味深く回答拝見させていただきました。
お礼
詳細な回答、誠にありがとうございます。 どうしたら何を読んだらこんな知識が得ることができるんだろうと、とても感心しながら、楽しく&興味深く拝見させていただきました。 対艦ミサイルのお話は大変おもしろいです。 ご紹介いただいた書籍はさっそく探してます。