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品質工学に於ける品質の定義

品質工学においては「品質とは、製品が出荷後、社会に与える損失である。ただし、機能そのものによる損失は除く。」とありますが、後半の「機能そのものによる損失」の部分が判りません。もう少し判りやすく補足説明いただけないでしょうか?よろしくお願いします。

みんなの回答

回答No.4

アドバイスのそのまたアドバイスです。 今、ふと思ったんですが、「機能そのものによる損失」の一番分かりやすい具体例は、「なぜトヨタは、アメリカであれだけハイブリット車の販売台数を、増やすことが出来たのか」ということではなかろうかと。 つまるところ、ハイブリット車だろうと、100%の電気自動車だろうと、「どちらの機能を損失させるか」(→というより、どのように取捨選択していくのか)というのは、商品品質の方での話であって、品質工学的には何ら関係はないわけですね。それに対し技術品質では、ハイブリット車であろうとなかろうと、リコールなどが発生しないように、ある一定水準の品質を保っていかなければならない。 そのようなことにより、トヨタは商品品質のレベルで、研究開発の容易さや環境志向などを優先することによりハイブリット車を選択、他の主要自動車メーカーは電気自動車を選択したものの、やはり技術品質の点では、トヨタのハイブリット車と同等レベルの品質を確保せねばならず、それに加えて、昨今のガソリン価格高騰などにより、現在のような状態となってしまった、といえそうです。(要は、GMなどが商品品質の点で高望みをしたり、欲張りすぎたということですね。)

回答No.3

ああ、またやっちゃいましたね。連続で「知ったか」かあ。私的にちょっとショック・・・。それはさておき。 株式会社CRCソリューションズのサイトの方でも、「商品品質」と「技術品質」に関する記述があり、こちらの方かなあとも思っていたのでしたが、どうやら遅かったようですね。 >でもこの酒の「酔う」という機能を品質と捉えた場合、これを改善するための究極の手段は「酔わない酒」を開発することとなり、… この部分がいわゆる、「商品品質(→お客が望む機能やデザインや価格などの価値問題)」だと思われます。最近の「自動でおそうじしてくれるエアコン」のように、「酔わない酒」や「埃や塵などの影響をほとんど受けず、劣化しにくいピックアップレンズ」なども、科学的には全くおかしなことではなく、実用化についても、もしかしたら不可能ではないかもしれません。ただ、そのような品質のとても高そうな商品や製品を作ったところで、実際に売れるのか?という疑問が生じます。コスト的にも、研究開発費なども含めて莫大なものになるかも知れないですし、マーケティングの結果、消費者やユーザがそこまで望んでいないのかも知れません。そういうふうに考えると、昨今の高機能エアコンは、消費者からの要望などにより誕生したのだろうと推測でき(→商品品質)、そのようなことと、「技術品質」を主とする品質工学とは、全然別物であるということですね。 >自分はそれなりに自分を納得させたのですが、choconamacreamさんは納得できたでしょうか? 以上のように、個人的には解釈しています。(おそらく、大筋は合っていると思う。正確には、どうなのかなあ?) >教えて貰う立場から、逆に教えているように思えるかもしれませんが、そんな偉そうなことを言っているつもりはありません。 いえいえ、そんなめっそうもない。 >知り得たことを共有化すること いわゆる、ナレッジマネジメント(知識管理)における「暗黙知」というものですね。その考えには私自身とても賛同でき、このサイト上での私の回答でも、お節介なぐらいにいろんなサイトのリンクを貼り付けたりして、出来る限り知識の共有化に努めています。

回答No.2

#1です。大学時代に、従来からの品質管理に関する勉強(因果関係による研究や信頼性試験などによるもの)をしていたこともあり、知ったかぶってしまいました。混乱させてしまい、どうもすみません。一応、専門家でも何でもなく、自信もまったくないのですが、私の方でいろいろと調べた結果と、所見を少しばかり。 まず初めに、品質工学における「品質」とは何かについては、以下の2サイトがとても参考になるのではと思います。 http://www.qes.gr.jp/qes/society/02taguchi.htm http://www.engineering-eye.com/rpt/qe/04.html 上記のサイトの内容より、以下のような関係になるのではなかろうかと。(たぶん・・・。) 「製品が出荷後、社会に与える損失」 →「研究室や設計段階でわざと悪い条件を使って試験を行った結果、悪い条件と良い条件の間に差があることが分かり、後の製造や市場でも問題を起こすだろうという考え」 「機能そのものによる損失」 →「温度や湿度や劣化を考える必要がない環境の元で得られた、信頼性試験や寿命試験の結果」 >経年での劣化速度の大小は品質(損失)に関わるような気がするのですが間違いでしょうか? 間違いではありません。技術的には、その通りです。 >CDプレーヤーのピックアップレンズの劣化が遅い製品が品質が高い製品と言えるのではないでしょうか?それとも、ピックアップレンズの埃による汚染は避けられなので「除外対象である。」と解釈すべきなのでしょうか? 厳密には、品質工学的に言えば、「市場の条件が変化しても(いつも清潔な場所で使用されているユーザさんであろうとなかろうと)、規格に入っていた合格品が安定して発現していれば(CDプレーヤーのピックアップレンズの劣化速度の大小が安定していれば)、品質が高い製品と言える」ということです。 で、それらを定量的に示す評価尺度として、SN比が用いられているのだと思います。

sohchan
質問者

お礼

たまたま専門家の考えを聞く機会を得ました。何となく概要が理解できましたので披露します。(間違った理解をしているかもしれません。その時はご指摘ください。)例えばお酒の機能を考えます。その機能は、当然飲むことにより、精神的にリラックスできる、(平たく言えば酔える!)ですよね。もし、飲みすぎた場合には前後不覚になり酒気帯び運転をして事故を起こしたり、人に絡んで要らぬ損失をきたしたり・・・良からぬことが起こる可能性を孕んでいますよね!でもこの酒の「酔う」という機能を品質と捉えた場合、これを改善するための究極の手段は「酔わない酒」を開発することとなり、結果的に違う品種(酒ではないもの)の開発に走るという本来の趣旨とは違う結果宇生み出すこととなります。そういうことから「機能そのもによる損失」は品質ではないと定義したと言うことらしいです。自分はそれなりに自分を納得させたのですが、choconamacreamさんは納得できたでしょうか?教えて貰う立場から、逆に教えているように思えるかもしれませんが、そんな偉そうなことを言っているつもりはありません。ただ、知り得たことを共有化することが義務だと感じ、こうして披露しているのだとご理解ください。回答ありがとうございました。

回答No.1

「機能そのものによる損失」とは、減価償却のことだと思われます。 例えば、CDプレーヤーやDVDプレーヤーなどを新規に購入した際、最初からピックアップレンズの所が汚れていたりしたら、それこそ「製品が出荷後、社会に与える損失」となり、企業側としてもクレーム対応の発生、ということになりかねませんね(実際にはそんなことはまず、起きないでしょうけど)。 しかし、その新品だった製品を長年、メンテナンス等を行わずに愛用していると、やはりピックアップレンズの所にホコリや汚れが付着することで音質の劣化等を引き起こし、結果的に乾式や湿式などのようなクリーニングを行わないといけなくなりますね。そして、このようなことに関しては、たいていの取・説には記載されているはず。これが、いわゆる「機能そのものによる損失」のことだと思います。 他の電化製品でも、最近の高機能エアコンでは、自動でエアコン内をお掃除してくれる機能が付いているものもあり、このような製品においては、他の既存機種に比べて、「機能そのものによる損失」が少なく、減価償却費なども低く抑えられている、といえます。

参考URL:
http://www.taxanswer.nta.go.jp/2100.htm
sohchan
質問者

お礼

素人なので良く判らないのですが、「品質工学」で言う品質は、使用中の耐久性が優れている物を目指しているように理解しています。(所謂ロバストな設計)choconamacreamさんが回答いただいたことも「なるほど」と思われる反面、経年での劣化速度の大小は品質(損失)に関わるような気がするのですが間違いでしょうか?CDプレーヤーのピックアップレンズの劣化が遅い製品が品質が高い製品と言えるのではないでしょうか?それとも、ピックアップレンズの埃による汚染は避けられなので「除外対象である。」と解釈すべきなのでしょうか?

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