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福田康夫氏の魅力はどこにあるのでしょう?
最近の世論調査によれば、「次期総理にふさわしい人物」として福田氏が二位争いから一歩抜け出し、安倍氏を猛追しているそうです。 しかし、福田氏は、特段のキャリアを積んでいるわけでもなければ(例えば麻生氏は政調会長・総務相・外相を歴任しています)、政策に強みがあるわけでもなく(例えば谷垣氏は財政通として知られています)、特に人柄に魅かれるものもなく(例えば安倍氏は親近感がありつつも毅然としたキャラクターの持ち主です)、要するに厳しい言い方で恐縮ですが総理としての資質とでも言うべきものを持っていないように思うのです。 あえて特徴めいたことを言えば、靖国参拝に批判的という点で、やや親中寄りかと言う程度。 しかし、その点を言えば谷垣氏もそのようであり、なぜ福田氏と谷垣氏で支持率に大差が生じるのかが理解できません。 福田氏の支持率上昇傾向の理由はどこにあるのでしょうか。
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自民党の総裁選挙は、下記のように行われます。 一次選挙:全国の自民党員と自民党国会議員が投票。ここで過半数を取る候補がいれば、ここで次期総裁が決定。 二次選挙:一次選挙の上位2名?の候補に絞り、自民党国会議員が投票。 自民党の総裁を決めるのですから当たり前ですが、自民党員と自民党国会議員しか投票できません。 ところが、マスコミの世論調査は、「無作為抽出した有権者」に聞いています。決して「無作為抽出した自民党員」に聞いているのではありません。次期首相は自民党の内部で決まりますので、自民党の外部の日本国民は発言権がありません。マスコミは、それを知りつつ「無作為抽出した有権者」に聞いた結果を発表しています。 新聞に掲載されている世論調査結果をよく読むと、福田氏を支持するのは「自民党支持者以外」に多いことが分かります。民主党、社民党、共産党を支持する人が、「自民党の中で選ぶなら福田」と考えている結果が、「「次期総理にふさわしい人物」として福田氏が二位争いから一歩抜け出し、安倍氏を猛追」という見かけ上の状況を作っていると思われます。福田氏の左よりの政治姿勢がその理由です。ただ、自民党の外部の人がいくら福田氏を支持しても、それ自体は福田氏が自民党総裁=日本国首相に就任することには繋がりません。 自民党国会議員と自民党員の間では、どうも安倍氏の方が福田氏よりかなり優勢なようです。特に、国会議員でない「自民党員」の間では、安倍氏の一位は揺るがないようです。 福田氏を推す勢力、平たく言えば自民党内の左翼・中国寄りの勢力は、安倍氏と福田氏がガチンコで争えば安倍氏が勝つのを知っています。そこで、 「福田氏以外に何人も立候補させ、党員と国会議員による第一次投票で安倍氏が過半数を取れない状況を作る。第二次投票は国会議員しか投票できないので、上手く工作すれば福田氏が勝てる(かもしれない)」 という作戦を検討しているようです。 どう見ても次期首相にふさわしくない山崎拓氏が総裁選出馬に意欲を見せているようですが、「安倍氏の票を減らす」のが目的のようです。 こうした、福田氏支援の動きの中心は、中国と親しいことで知られる旧橋本派の議員です。小泉政権下で、急速に影響力を失って、小泉政権に恨みを持っている人が多いでしょう。安倍氏を忌避する中国による様々な工作も取り沙汰されています。 なお、中国がなぜ安倍氏を忌避するのかは、下記質問での私の回答(No4)で述べております。 「安部氏が総理に就任した際の靖国問題について」 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2189064
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- crystaltear
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靖国参拝に関して言えば、いわゆる「左」と言われる方々だけではなく、日本経済を引っ張っている(?)経団連も「首相の靖国参拝は控えた方が良い」というような話を発表しましたよね。これは、韓国はともかくとして、中国ではすでに現地に進出している会社で「政冷経『寒』」の影響が懸念されているからです。 日本の貿易額は、すでに対米より対中の方が大きくなっています。米国は、借金をしてでも旺盛に物を買うという国民性はありますが、国の赤字は元より、国民の平均貯蓄額すらもマイナスだという話もあり、これ以上の輸出はむしろ危険ではないかと思われます。 一方、中国も、豊かになれば日本の高級電化製品などをよく買う国民性を持っています(反日デモに参加した中国人が、日本のテレビやケータイを持ってる映像がよく流れましたね)。中国には13億人の人口があり、その数%でも今より豊かになってくれれば、もっと日本の製品を買ってくれるという計算があるのではないでしょうか。また、一般の日本人がよく買う衣服や安い野菜、100円ショップの品物などは、中国製のものが溢れかえっています。経済的な観点から言えば、中国とは縁を切れません(韓国はよくわかりませんけど)。 また、経済が発展している一方、中国ではエネルギー不足や環境破壊の問題も深刻化しています。これらは日本にも影響が出る問題ですから、日本が持っている省エネルギー技術や環境保全の能力を生かせる場があると思います。 つまり、中国にはまだ、日本が進出できるチャンスがあるのです。自民党内部で言えば、それを政府によって潰されたくないという方々が、結果的に福田氏を支持しているのではないでしょうか(個人的に、谷垣氏からは財政再建の言葉はよく聞かれますが、国際貿易や経済についての話題があまり出てきた印象がありません)。 自民党総裁選で忘れてはいけないのは、国会議員(中央)と、地方との考え方の温度差です。小泉総理が初めて自民党総裁に選出された時のことを思い出してください。地方が欲しがっている総裁は「地元の自民党議員が選挙で勝てる総裁」です。地方は今なお、地元の声を吸い上げてくれる議員を求めているのです。経済が立ち直っていないので。 一方、中央の人間にとっては、「自民党総裁=総理大臣」です。日本の未来がかかっています。日本の国益とは何なのか、国防か、経済か、財政再建か、社会福祉か。どれも大事ですが、どの政策を最も重視するかによって、誰を支持するのかも変わってくるでしょう。その意味では、安倍氏と福田氏は対立点がはっきりしており、どちらかを選びやすいのではないのかと思います。
お礼
中国へのスタンスが、日本の経済を左右すると言うことは良く分かりました。 しかし、福田氏は台湾ともパイプを持っているらしく、中国では「小泉よりはマシ」と言う程度の認識に過ぎないと言うような新聞記事を先日目にしました。 親中で思い浮かぶ政治家といえば、どちらかと言うと、加藤紘一氏や経産相の二階氏であり、福田氏がそれほど親中かどうかと言うのは、主たる根拠は「靖国参拝に批判的」と言う一点のみですから、判断の難しいところだと思うのですが…。 ご回答ありがとうございました。
- yoshi170
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世論調査の支持率上昇はマスコミ先導的なところが強いと思われます。 森氏の派内一本化調整の動きや小泉首相の一本化不要論、新安倍グループの旗揚げなど、とにかく「森派」の二人に注目が集まってしまいます。それに引きずられるように、反安倍の世論が注目を浴びる対抗馬の福田氏に流れたのでしょう。 今日のニュースで、本会議場で安倍氏と福田氏が二言三言会話したことが大きく取り上げられていました。ほかの候補ではこのようなことはありえません。 資質云々というより、世論調査の結果は露出度の高さといえると思います。
お礼
まさに、ご指摘の安倍氏と福田氏のヒソヒソ話がニュースになったことへの驚きが質問のきっかけです。 麻垣康三とは言ってみても、最大派閥である森派の二人に注目が集まってしまいがちと言うのは一理あると思います。 ただ、福田氏は(森派内では要職にいるらしいですが)公的には無役であり、先日の訪米以外には露出度が高いとは言えず、支持率が急上昇する要因があるようには思えないのですが…。 ご回答ありがとうございました。
- isicorosun
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単純にマスコミの煽り(誘導)もあるのかなと思っています。 【安倍=親米=米の言いなり】と設定しておいて○か×か・・・ 浅いかもしれませんが。
お礼
マスコミの誘導と言うのはよく分かります。 ただ、この4人の政治家が親米であるか否かという報道はあまりされていないように思います。 そうすると、むしろ親中にYesかNoかと言うことになるでしょう。 その場合、Yesの人は谷垣と福田の二人を選べますが、この二人の支持率の差が大きい理由がよく分からなかったので質問をしました。 ご回答ありがとうございました。
- ipa222
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福田さんが、これまでどのような政治家としての活動をしてきたかを詳しく知る人は少ないと思います。 官房長官時代に限っても、わかりにくい動き方をしていましたので。 自民党は、自由党と民主党が合併してできた政党です。 今でも二つの流派があります。 田中角栄や池田勇人、竹下登、宮沢喜一の系統:谷垣、麻生、旧橋本派など:官僚や旧社会党と結託し、弱者救済と称して多額の賄賂を得る人たち 岸信介や中曽根の系統:安倍、福田、山拓、小泉など:自由主義経済を目指す勢力で、自民党では長くマイナーな勢力。 国民は、田中角栄や竹下登のような時代はごめんだと思っているが、改革疲れをしている人たちもいます。 より日本の贅肉を落として欲しい人は、安倍支持でしょうし、改革は悪くないがほどほどにして欲しい人は福田支持ですね。 ちなみに、麻生は会社経営の実績を誇示し、経済への活力を与えると言うのが売りですが、小泉以上に言葉に品がない。 谷垣は、バランスが取れた政策が、非常に安心感を生んでいますが、財務省の言いなりです。 谷垣さんは、性格的にリーダーに向いていないと思います。お上品な公家のボンというイメージです。 麻生さんが政策通というのは、あくまでも自己申告だと思います。 方向性は間違っていないけど、自己顕示欲が強すぎるところで損をしています。 福田さんは、小泉政権の要の飯島秘書官と仲が悪いのです。 このまま行くと、飯島さんに潰されるので、総裁選に立ったのでしょう。総理になってなにかやりたいという気持ちは見受けられません。
お礼
麻生氏・谷垣氏が総裁に向いていないので、相対的に福田氏の支持率が上昇気流にあると言うのは比較的説得力があるように思います。 しかし、それならば例えば、河野太郎氏、与謝野氏、竹中氏の名前が挙がってきてもいいわけで、福田氏である必要もないと思うのですが…。 あえて福田氏の支持率が上昇傾向にあるのはなぜか、福田氏はそれほどまでに魅力的な政治家なのか。 そこが今回の質問の要なのです。 ご回答ありがとうございました。
- p-p
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実績は十分にありますよ 内閣の中で総理に告ぐポストの官房長官を経験していますし(森首相、小泉首相の) 父親が総理大臣で英才教育を受けていますし・・ 小泉現総理が 福田氏の父親の草履もちしていた時、それをみて年齢の近い福田氏が声をかけ仲良くなった間柄です。 小泉政権の前半、自由にすき放題する、小泉首相や森前首相の手綱を引いていましたし・・この頃は私自身絶妙の手綱だったように思います。歯に衣着せぬ発言等・・ 小泉政権が発足から軌道にのったのは 福田氏の功績大です。 逆に 福田氏の勢力が大きくなりすぎて困るという 小泉首相の個人的な理由で 福田氏は官房長官からおろされます。(このことから 福田氏の力量は十分はかれます。) 小泉首相に代わってから まっとうな発言をして小泉首相の暴走を止めていた森前首相もなかなか以外にやるなとも思いましたが・・森氏とともに小泉政権をささえていたのは間違いありません。 ●ちなみに 首相になる器や力量かは 国民がわかるものではありません 過去に首相になったのも 自民党内での 内部調整で決まっているケースも多いですし(派閥順など) 小渕さんなんて 首相になるまで 名前知らなかった人おおいですよ 晩年は名首相って言われるようになりましたが・・ このひとも 官房長官しか経験していません
お礼
官房長官を務めたことをもってキャリアがあると言うのは一つの考え方だとは思います。 ただ、小渕氏が総理になれた事情は、派閥の領袖であったことと、人柄(「冷めたピザ」騒動のような)が大きいような気がします。 派閥の論理は、小泉時代で大分壊されましたし、そもそも福田氏は派閥の領袖ではありません。 人柄もつっけんどんと言うか素っ気無いと言うか、なかなか大衆受けするものとは思えないのですが…。 早速のご回答ありがとうございました。
お礼
福田氏が非自民支持者から支持されているというのは知りませんでした。 ただ、非自民支持者であれば、地盤の弱い谷垣・麻生氏の方が、短命に終わり政権交代の可能性が高まると言う点で、好ましい総裁のようにも思えます。 来年の参議院選挙を福田氏で戦うのは(自民党にとっては)厳しいだろうというところまで見越しての見解なのかもしれませんね。 ご回答ありがとうございました。