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国債先物売りは金利上昇でもうかる?

長期国債先物9月限(シンガポールのminiJGB)を1枚売り建てました。限月が近づいたら9月限を買い戻し、12月限を売り、これを繰り返して数年間売りのポジションを保有しているといつか金利が上昇したときにもうかると思っていたのですが、期先のものは安くなっているようで(いわゆる逆鞘?)この方法では金利が上昇したとしても儲からない可能性があると思い直しました。今月先物をはじめたばかりの初心者でで用語などおかしいかもしれませんが、どなたか詳しい方、コメントお願いします。

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  • tiuhti
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回答No.1

どの部分が質問なのか、今ひとつわかっていませんが、どなたも回答されていないようなので… 債券先物で、期先になればなるほど、価格が低くなるのは、現在の市場金利は、長期金利>短期金利だからです。(いわゆる順イールド) これは、現物債券を空売りする事を想定してみればよくわかります。債券を空売りする為には、誰かから債券を借りなければならず、貸し手には、少なくともその債券のクーポンに相当する金は払わなければなりません。(これは長期金利)その一方で、債券を売った代金を、買戻しする時まで運用すれば、その運用金利は手に入ります。(これは短期金利)。 順イールドだと、貸し手に払う金のほうが運用金利よりも多いので、空売りのポジションを長く取れば取るほど、ポジションを取り続けるコスト(=キャリーコスト)が嵩みます。 多少乱暴に言えば、期先が安くなるのはこれと同じ事です。(参考URLに現物と先物の理論スプレッドについてのページを入れておきました。期先が安くなるのも、本質的には同じ理由です。) ですから、金利が上がっても、それ迄のキャリーコストを取り返せなければ、損をする事はありえます。またキャリーコストは、その時々の長短金利差によって決まるので、事前に完全に予想するのは不可能です。しかし、例えばクーポン3%年一回払いの10年債・価格100円が、価格98円になる為には、金利は3%から3.24%に上がれば足ります。言い換えれば、投資金額の2%のキャリーコストをかかっても、長期金利が0.24%上がればチャラなわけです。この計算は、債券のクーポンや期間によって変って来ますが、長期債投資の場合、比較的僅かな長期金利の変動で、キャリーコスト(=長短金利差)は相殺されてしまう、という点は理解頂けると思います。 後は、ご自身で判断して下さい。 それから、用語を知っているかどうかはともかくとして、書いている事がまるでちんぷんかんぷんであれば、もう少し基礎から勉強される事をお薦めします。(「長短金利差の動向の予想」は、債券投資における、非常に重要かつ基礎的な部分ですから。)

参考URL:
http://money.infobank.co.jp/contents/R200039.htm
knekt
質問者

お礼

とてもよくわかりました!! ありがとうございます。米国10年債で限月間スプレッドが小さいのも長短金利差が小さいからと考えると納得です。JGB売建て玉はとりあえず手仕舞いました。もっと勉強してから参戦します。ところで今の値で実際に計算して見ますとJGB6月限が132.7*で9月限が131.3*と3ヶ月で1%以上のスプレッドになっていて(年率4%以上?)長短金利差よりかなり大きいと思うのですが、これは市場が6月から9月までの金利上昇を織り込んでいると考えられるのでしょうか。すみませんお時間がありましたら教えてください。

その他の回答 (1)

  • tiuhti
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回答No.2

>ところで今の値で実際に計算して見ますとJGB6月限が132.7*で9月限が131.3*と3ヶ月で1%以上のスプレッドになっていて(年率4%以上?)長短金利差よりかなり大きいと思うのですが、これは市場が6月から9月までの金利上昇を織り込んでいると考えられるのでしょうか。 価格差=金利差ではありません。例えば、No.1での計算例では、2ポイントの価格差は、0.2%強の金利差に相当します。非常に大雑把に言って、10年債の先物だと、1ポイントの価格差÷10年=0.1%の金利差になります。(実際には、90円と91円の差と、130円と131円の差は、かなり違うのできちんとした複利計算が必要ですけど。) 限月間スプレッドには、将来の長短金利差の市場予想が織り込まれています。(但し、先物に充分な流動性が無い場合は、板が薄くて、変な値段がついてしまう事はあります。充分な流動性があれば、という前提つきです。) 以下は、いくぶん細かすぎるかもしれませんが、考え方としては重要だと思うので、ご説明しておきます。 フォワード金利ってご存知でしょうか。例えば、今、1年物の国債の利回りが1%、2年物が2%だとします。これは、「1年後の1年もの国債利回りが3%になる」と市場が予想している事を意味します。1.02×1.02=1.01×1.03だからです。また、2年ものの国債を買うと同時に1年ものの国債を空売りする事で、1年後に3%の運用をする事が、現実に確定できます。(取引コストなどの細かい話は除く) 同じような理屈で、満期までが11年の国債と、10年の国債があれば、マーケットが1年後の10年国債の利回りをどれくらいと予想しているかが、計算できるし、実際に1年後にそうして計算された利回りで運用する事を、現時点で確定することも出来ます。 このような、将来のある時点の金利をフォワード金利とよび、事実、将来の金利を約束するFRA(Forward Rate Agreement)という商品は、このような考え方でプライシングされます。 債券の発行体の倒産リスクの大小を無視すれば、国債も、債券先物も、金利スワップも、その他の社債も、短期のものも、長期のものも、すべて、上記のような将来金利の市場予想によって決まっていると考えられると、物事がわかりやすくなります。 限月間スプレッドについても、突き詰めると、将来金利の市場予想から決まるもので、それを将来の長短金利差の予想といっても、金利上昇の予想と言っても、ねっこは同じです。

knekt
質問者

お礼

お返事大感謝です。債券先物って奥が深くておもしろいですねー。実戦に勝る勉強なしと考え直して、今度はminiJGB9月限を1枚買ってみました。このままtiuhtiさまの個人講義を受けたいのですが、あまりに申し訳ないので自分でもグーグル検索でいろいろ調べてみました。が、債券先物の戦略について詳しいHPは探しきれませんでした。(ピムコのHPはおもしろかったです。債券現物が対象のようですが)もしお勧めのHP(日本語)か本がありましたら教えていただけないでしょうか。

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