1.日銀には利子の付く口座は無いと思います。
まず「銀行の銀行」とは、「銀行間決済および対銀行融資を行う銀行」と言う意味で、「企業間決済および対企業融資を行う銀行」である普通の銀行(市中銀行)とは違うということ表します。
このように銀行の主要な業務は、決済と融資であり、「利子の付く口座」を用意することではありません。そして、この決済は実際に現金を動かすのではなく、言わば帳簿を付けかえることによって行うのですが、「当座預金」とはその帳簿に相当するものを指します。従ってそもそも「当座預金」とは、利子を付けるものではなく、むしろ手数料を取るものなのです。これは、市中銀行の当座預金であっても同じことです。
市中銀行が「利子の付く口座」を用意しているのは、融資などの業務を行うための資金を集めるためです。これに対し、日銀は紙幣を発行することにより資金を得ることができますから(1万円札の製造コストは12円!:注)、わざわざ民間から普通預金を集める必要は無いのです。
なお、#1の方が指摘される日銀の貸借対照表の「その他預金」とは、外国の中央銀行などからの預り金です。
注:これは別に無から有を生じているわけではなく、日銀券(紙幣)という無利息の債券を発行して民間から現金を借りているということを意味します(ここら辺は複雑です)。
2.日銀の資産は主に国債に投資されます。
ただし、その国債買入の主な資金源は先述のように紙幣を発行することによる差益です。当座預金の寄与する割合は微々たるものです。
なお、#1の方が「無利息の日銀券」を挙げているのは、日銀券を発行するというのは債券を発行することと同じなのですが(先述の注参照)、普通の債券であれば利息を払わねばならないけれど、日銀券は利息を払わないでよいから、その利息分だけ得をしている、と言う意味です。
いづれにせよ、この運用益は国庫に納付されます。
お礼
すみません、返事書くの忘れてました 1、についてはおそらく利子のつく口座はないと思ってよさそうですね 2、については、全体の貸借対照表について考えてみるとよくわかりました。