>敬語、謙譲語などでも違うと思いますが…
敬語というのは日本語の用法の一つです。敬語は、普通、尊敬語・謙譲語・丁寧語に分けられます。人によっては、丁寧語に加えて美化語・荘重語という分類を使うこともあります。
「いただく」は、「もらう」や「飲む」「食う」の謙譲語ですね。ただし、「朝はいつもパンをいただいております」のように丁寧語として使う場合もあります。
「いただく」には、「お(ご)~いただく」「~ていただく」「~せていただく」の3つの形があります。
さらに「~せていただく」には「知らせていただく」のように相手の動作につける場合と、「確認させていただく」のように自分の動作につける場合があります。
今回のメインは、自分の動作につける「~せていただく」の形ですね。
「~せて」の部分は、動詞のうしろにくっつく助動詞「せる・させる」です。(「せさせる」という語もありますが、あまり使われませんので省略します)
もうわかりますよね。
そうです、「せる」がつくものは「~せていただく」、「させる」がつくものが「~させていただく」なのです。
ということは「せる」と「させる」がどう使い分けられるかを知っていればいいわけです。
「せる」は五段とサ変の動詞につきます。それ以外は「させる」になります。
「使う」は「使わない」「使います」となりますからワ行五段活用です。つまり、「使わせていただきます」が正解!です。
ただし、サ変の場合は未然形が「さ」になって「せる」がつきますから(愛する→愛さ・せる)、結局「させる」になります。面倒でしたらサ変も「させる」と覚えたほうがいいかもしれません。
以下、参考までにすべて正解を列挙してみます。
座らせていただきます (五段)
休ませていただきます (五段)
休業させていただきます(サ変)
対決させていただきます(サ変)
相談させていただきます(サ変)
着させていただきます (上一段)
捨てさせていただきます(下一段)
来させていただきます (カ変)
禁じさせていただきます(ザ変)
簡単でしょ? 五段活用のものだけ「さ」をつけないように注意すればいいのですね。
お礼
なるほど、こうやって考えて見ると、見事に五段だけ「さ」に気を付ければよいのですね。 有難うございます。