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血液浄化
病棟でHDを行うことがあります。 CHFは簡単に言うと血液中の老廃物を浄化して体内に戻す・・・? CHDFはさらに除水ができるのですか・・・? Kが高く、CHFをまわしたり・・・? エンドトキシン吸着・・・。 血液浄化の全般に関することを教えてください。
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まず『ろ過、透析、吸着の違い』を把握してください。 大まかに言えば、 「ろ過」は物理的な網目で物質を取り除くこと 中分子量物質の効率的な除去に向きます。 「透析」は半透膜を用いた拡散の原理により物質を取り除くこと。小分子量物質の除去が可能です。 「吸着」は科学的な結合能などを利用して取り除くこと 特定の物質に限定して取り除くことが可能です。 http://www.skh.saiseikai.or.jp/ce_eng/hd.htm (質問の際は略号を避けるべきです。確実統一されている略号とは限りません。間違いを避けるためには必須です。) CHFは持続的血液濾過 CHDFは持続的血液濾過透析です。 前者は差分を補うために補充液を追加します。 除水したければ補う量を減らせばいいことです。除水できるかどうかは違いにはなりません。二つの違いは『小分子量物質の除去(透析)の有無』にあります。中分子量物質の除去(ろ過)は共通です。 K(カリウム)は拡散で取り除くのが有効な小分子量物質ですからCHDFを用いる必要があるのです。
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- ce1tri
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CHFに限らず血液浄化を簡単に説明すると血液を体外循環して浄化器(ダイアライザー)や吸着筒で血液を浄化し、体内へ戻す治療法と言うことができます。 特に、病棟で行うとき、多くの場合循環動態が不安定な患者でしょうから、急激な除水や浸透圧(電解質)補正によるショックを避けるため、時間をかけてゆっくりと除水なり浸透圧(電解質)補正を行います。そのため、透析室で行う短時間の血液浄化に対してContinuousのCをつけた持続的血液浄化(CHF,CHDFなど)と呼びます。 で、CHFとCHDFの違いですが,前の方が言われるように原理的に除去できる物質が違います。CHFは濾過のみで溶質の除去を行うので、比較的分子量の大きな物質(といってもアルブミンより小さなもの、アルブミンは抜けたら困りますから)がよく除去できます。CHDFはCHFの特性にプラスしてHDの特性である小分子量物質(電解質やBUN,クレアチニンなどの尿毒症物質)もよく除去できます。 手技的には、CHFは濾過した水分の分を補液(専用の補充液があります)するだけですが、CHDFはダイアライザーの透析液側に補充液(透析液の代わり)を流す手技をプラスします(当然、補液も行います)。どちらも補液よりも多く濾過した分が除水量となります。 ですから、質問のようにCHDFだから多く除水出来るというものではありません。除水はあくまでも患者の血圧や胸部X線写真を見て量と速度を決めます。 最近はCHFよりもCHDFを第一選択とする場合が多いようです。これはやはり上記のようにCHDFの方が効率よく物質を除去できるためだと思われますが、場合によってはCHFが選択されることもあります。この辺りは担当の医師の考え方に左右されるようです。 吸着についてですが、エンドトキシン吸着に限らず体内の病因物質を選択的に除去できることが大きな特徴です。 手技的には血液を直接吸着筒に通す方法と、一旦血液中から血漿の一部を濾過分離し分離された血漿を吸着筒に通して、再び元の血液と混ぜて体内に戻す方法があります。エンドトキシン吸着や薬物中毒などに対するものは前者で、LDL吸着やSLEに対する免疫物質吸着などは後者です。 以上、血液浄化全般となると本が何冊も書ける量になるので質問に出てきたキーワードに関することだけ書かせてもらいました。
お礼
実際、目の前にすると、何がわかっていて何がわかっていないのか分からない状況で・・・。 有難うございました。
- -mizuki-
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http://www.h.u-tokyo.ac.jp/touseki/indicat.htm 血液浄化の種類と適応についての情報です。 http://tensenyou.hoops.livedoor.com/kestueki-0.html こちらの方がもっと基礎から書いてあるかも。 このぐらいで理解出来るのではないかと思います。
お礼
ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。 早速、URL開いてみました。