#1で回答したの者ですが、
この話も、ちょっと入れといたほうが良いかと思いましたので書きますね。
もしも、両手をくっつけたとき、金属結合や化学結合などと同様に「くっつく」と仮定すれば、その場合、両手を離すことが出来なくなります。
話を、「人間の両手」ではなく、金属ということにしてみますね。
もしも、2つの金属の塊の表面が平坦で、かつ、化学研磨などをされた非常にファインな状態の表面であると、2個の金属をくっつけると、本当にくっつきます。
つまり、金属結合します。
私は、理科(物理?)の授業で、その現象を確かにこの目で目撃しました。(高校だったか大学だったか忘れましたが)
なお、
両者の間が真空になって、下敷きをテーブルの上に置いたときに持ち上げにくくなるような、「吸い吸いし合ってる」状況でもないです。なぜならば、真空中でも起こりますから。
(本題と関係ないですが、「吸い吸い」の方も、本当のところは、周りの空気が「押し押し」なんですが。)
そして、
上記を書こうとしたところ、今さっき、#4さんのご回答を拝見したのですが、
「マイナスとマイナスが反発しあう」の論理では、上記の、金属の塊同士がくっつくことを説明できません。
そのモデルでいけば、マイナスとマイナスの間の距離が、無限にゼロに近づくところまで、ものすごく強い力で一所懸命押し当てたとすれば、その、押す力を緩めた途端に、爆発的なスピードで、お互い、はるかかなたへ吹っ飛んでいきます。
手の皮膚・肉を作っている有機化合物も説明できません。なぜならば、「同じ極性」の手を4本持っている炭素同士が、同じ極性の手同士をつないでいることが説明できないからです。
かといって、逆に、
金属であれ化合物であれ、何故、結合しても、完全に一体になることなく、それぞれの原子1個1個が、ほぼ、元の大きさに近い大きさを空間的に占めているかも説明できません。
さらには、(話は全く別ですけど、)原子核に複数のプラス電荷の粒子(陽子)同士がめちゃくちゃ近接しているという、とんでもない状況も、説明できません。
これらは、全部、量子力学の話なんです。
個別の現象を個別の論理「だけ」で現象論的に組み立てて説明しようとする人が、よくいるのですが、全て「量子力学」という名の日本国憲法の下で、「法則」「定理」という名の法律・政令・条例が成り立っていることを説明しなければ、嘘をつくことになってしまいます。
お婆さんの知恵・主婦の知恵という言葉は、私は大好きですが、理由を説明するには、やはり避けて通れないところはあります。
(ですから、私は、くどくどと書いてしまいました。)
お婆さんの知恵で立派なのは数々ありますが、
「雷様にへそを取られる」
と子供に教えるのは、実は、
雷=寒冷前線が迫っている=もうすぐ気温が急降下する→子供がお腹を出していると体を壊す
という論理なのでは、という説を聞いたことがあります。
この話を聞いたときは、感動しました。
子供には気温の急降下(量子力学)を説明してもわからないので、「雷様」とうおとぎ話で説明していた、ということなんですかね。
また、
私は大学のときの専攻の関係で、粒子同士の衝突や、粒子が塊(材料)に衝突・入射したときに起こる現象についても、色々学びましたが、
全部は覚えてないですが、
ラザフォード散乱のようなモデルによる衝突、剛体球衝突、その他色々な衝突のモデルがあります。
2つの粒子が出会う(衝突する)とき、お互いの体の大きさ(=専門用語で「断面積」と言います=ぶつかる確率、ぶつかりやすさ)が、どれぐらいの大きさに「見えるか」は、モデルによって様々です。
加えて、そういった衝突断面積、反応断面積は、衝突するときの速さの関数になったります。つまり、速球ピッチャーと、スローボールピッチャーとで、投げた球が、バッターにとって違う大きさに見えるんです。
以下は、おまけです。
日本の原子炉では、炉の中に水があって、そこにウランの燃料棒が浸かっていますが、水は熱を取り出すためだけにあるのではなく、中性子のスピードを遅くするための役割も果たしています。(この場合、水を「減速材」と呼びます。)
つまり、一人二役です。
中性子を遅くすることによって、反応断面積が大きくなる、すなわち、ウラン原子核に「当たりやすく」なります。
大惨事があったチェルノブイリでは、水ではなく黒鉛(炭素)が減速材でした。
炉が破れたときに、日本と同じ型であれば、水が流出して抜けて、反応も止まっていたのですが、黒鉛は流出できませんからね・・・。
お礼
ご回答感謝申し上げます。 量子力学による説明がないうちは、いろいろなことが説明できなかったのですね。 よくわかってきました。 (量子力学も、あと数十年たつと、また説明できないことがでてきて、さらにすごい理論に取って代わられるかもしれませんね。素人考えですが。) ありがとうございました。