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多孔体の表面積の算出法について
窒素吸着でゼオライトの表面積を測定しているのですが、Langmuir法とBET法の違いがよくわかりません。もしわかる方がいらっしゃいましたら、お教えいただけないでしょうか。よろしくお願いします。
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- c80s3xxx
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回答No.1
Langmuir : 単分子層吸着 BET : 多分子層吸着 そもそも吸着等温線の形が違います.当然,前提としているモデルが違うからです.したがって,解析法の違いというより,吸着挙動そのものの違いになるわけで,どちらで解析すべきかは吸着等温線を見ればわかります. 多分子層吸着のおこる系で Langmuir 式を使ってもあまり意味はありませんし,逆も同様です. ゼオライトの場合,ハイパーケージ内に窒素分子が多層吸着できますか? もちろん,ゼオライトといってもいろいろあるわけで,実際に BET 式が現実の吸着挙動を説明できるのは,吸着量の少ない範囲ですから,本当に何分子層も吸着できなくても,BET 式を使った解析結果が妥当であることはありえます. まあ,基本を勉強した方がいいです. Gregg, Sing, "Adsorption, Surface Area, and Porosity" とか,Young , Crowell, "Physical Adsorption of Gases" (邦訳あり) とか,慶伊富長 "吸着" とか. どれも現在の入手は困難ですけど,大学図書館とかにはある可能性はあるでしょう. せめて界面化学の基本的な教科書くらいは読破してください.たとえば Adamson, "Physical Chemistry of Surfaces" とか.日本語でもいろんな本が出てますから.