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遅くなって、すみません。今日見たものですから。
あなたの質問は、説明する側の私には、参考になります。ありがとう。
最初の回答で説明したように、エルステッド教授が、実験室で、テーブルの上に電線(銅線か鉄線か分かりません)を直線状に張って、電流を流す実験をしていたようです。その当時はようやくボルタが電池を発明したおかげで、摩擦電気で瞬間に放電して中和して消えてしまう時代から、何分かあるいは2~3時間くらいか分かりませんが、長時間電流を流せる時代に入ったばかりだったと思います。それで先ず電流を流すことで何が起きるか、流していた事と思います。
そうしたら、これも本人に聞かないと分かりませんが、磁石で北の方向を指示すコンパス、羅針盤の小さいもの。これを電流を流している電線の近くに置いてあったのです。電線の電流の発熱や、電流量の大小などに気を取られていると、気がつかないと思うのですが、いきさつは分かりませんが、コンパスが、南北の方向と違った方向を示していることに気がついたのです。
つまり、電流を流すと、磁石を決まった方向に、つまり直線に張った電線電流に対して直角方向に指示させる透明な力が放出されていると判断できたのです。コンパスを電線の回りに置いて調べると、同心円になることも見つけたと思います。
つまり、磁石を動かすのは磁石と言う事実は分かっていたでしょうから、磁石を動かす力の空間と言うことで、磁場ができている。電流のスイッチを切ると、コンパスが南北の正常方向を示すから磁場が消えたからと判断できたわけです。電流を流すとその瞬間から回りに、磁場を発生している。電流とくっついていて切り離せないなどの自然の事実を発見したのです。歴史的に電流が回りの空間に磁場駕できる自然現象を発見した瞬間だったわけです。
どうして発生するのか、その理由は誰にも分からないし、説明もできません。自然を創造した神様のアイデアで設計したと考えましょう。
科学とは、自然現象の事実を、その説明文どおりに行なうと、老若男女、小中高大学先生博士の学歴に関係なく、いつ、どこで行なっても、誰がおこなっても、
同じ自然現象を再現できるし、ものであれば、同じ物をいつでも作れるという暗記用の説明文を作ること、別な言い方をすれば、間違のない説明文を言い当てる。ことなのです。
この暗記文の集まりを科学知識といいます。
暗記文作りに専念する人を科学者といいます。
●このエルステッド教授の発見した自然現象の場合は、この事実を、どう記憶して、今後に役立てるようにしようか、と考えるしかない、新しい、基本知識だったのです。
そしてアンペールだったと思うのですが、右ねじの法則として記憶法を考えたと聞きます。
ノーベル賞博士といえども、私も、中学生も大学の先生も、これに関しては、同じ右ねじの知識で覚えます。
この暗記文が基本になって、コイルに電流を流して強力な電磁石を作れるようになりました。エルステッドの発見以後の磁場の理論は同じ人間が、自然現象にあうように組み立てる理論になりますから、どうしての質問には理由を説明できる事になります。
●次にファラデーとレンツの暗記説明文にはいります。磁石を振り回すですが、一番基本的な電磁誘導を起こす分かりやすい手段は次のようになります。
磁石からは、磁石を動かす透明な力の線がN極から出てS極につながる磁力線(どんな本にも乗っているとおもいます)をイメージしてください。
この磁力線で、銅線を切るように動かします。銅線に切られたと考えてもよい。早く動かして銅線で切られる磁力線の本数が多いほど、大きな電圧を電線内に発生します。もし磁力線で切られた銅線の両端が、ぐるっと回ってつながっていると、発生した電圧で瞬間電流が流れます。
もうひとつ別な、電磁誘導の暗記説明文があります。
円状あるいは四角でも、どんな形をしていてもよい、とにかく両端がつながっていさえするとよい。
磁石からでている磁力線イメージしながら磁力線が円形銅線の中を突き抜けて交差するように、磁石を上から下げていきます。するとリングと交差する磁力線の本数が増えて行く変化になります。次に引き上げるにつれて、リングと交差する磁力線の本数が少なくなる変化をします。
この時増える減るに関係なく、変化する本数の変化の量が多いほど、つまりは磁石の出し入れを早くするほど、リング状電線内に大きな電圧を発生します。変化し続ける限り、毎瞬間電圧をを発生し続け、その電圧で毎瞬間電流が流れ続けます。変化がないと誘導電圧も電流も発生しません。電圧も電流も何もない電線の中に誘発した。と言う意味で、誘導電圧、誘導電流と言います。誘導の英語の名詞はインダクションInduction(誘導),動詞はインでュウスinduce(誘発する)です。
磁力線を入れて本数を増加させる場合と、引き上げて交差する本数を減らす変化では、銅線内に発生する誘導電圧(誘導電流も)の方向が反対になるだけです。
●応用例
IH炊飯器のIHは、インダクション・ヒーティング
の頭文字で、炊飯器の磁力線が通りやすい金属の釜に2つのコイルを巻きつけ、一方のコイルに、家の100Vの電源に接続して電流を流すと、1秒間に50往復回関西は60往復して変化し続ける電流が流れ、その電流で変化する磁力線が鍋を通ってもうひとつのコイル巻き線を突き抜けて智慧の輪と同じ交差した形になります。しかも変化し続けますから、コイルに誘導電流が流れ続け、誘導電流が流れている巻き線コイルの中では、コイルの抵抗との摩擦で発熱し、磁石を上下させなくても、家庭の100Vの交流電圧にさせて、ご飯を炊き上げる仕組みです。
磁石を振回すにしても、電線や電気回路があるところで、振り回す必要があります。
炊飯器と同じ原理で、トランス、誘導電動機(インダクション・モーター)、交流発電機、直流発電機があります。
また長くなりました。読むのに疲れ、分からないかもしれません。その時は、また質問してください。
お礼
いえ、どういたしまして。 くわしく説明してくださってありがとうございます。 電気を流すと磁場が発生するのはどうやら真理のようですね。 回答ありがとうございました。