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タミフル 合成 耐性
NIKKEI NET:社会 ニュース「東大、「タミフル」化学合成に成功・安定供給に望み」の中に、次の記載があります(http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060225AT1G2500I25022006.html)。なぜ、シキミ酸を経ないと新薬を作れる可能性があるのかわかりません。わかる方がいらっしゃいましたら、説明をお願いします。よろしくお願いします。 「製造途中でシキミ酸を経ないため、タミフルに耐性を持つウイルスが出現しても新薬を作れる可能性があるという。」
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こんにちは。 タミフルはシキミ酸と基本構造が同じですので、耐性ウィルスが出てしまうと、タミフルのようなシキミ酸誘導体では効かない可能性が高いわけです。 しかし、完全に化学合成であれば、基本構造からいじくる方法があるので、よく似てるけど基本構造が違う物質をデザインして作るのが比較的簡単にできます。 もしかしたら、シキミ酸から作る誘導体でも、ちょっと毛色を変えた物でも効く可能性はありますが、変えられる範囲が合成の方が非常に大きいので、対応力があるという意味です。
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- myeyesonly
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こんにちは。 まあそんな理解でいいのではないかと思います。 今回のようにカメの甲さんが並んでる場合、一箇所切るだけでも誘導体から作るのは非常に大変で、大抵は基本骨格がめちゃくちゃに壊れちゃいます。
お礼
こんにちは。ありがとうございます。 タミフルを化学合成する技術がポイントで、「その技術を応用すれば」新薬開発の可能性があるということですね。 「製造過程にシキミ酸が存在しないために、耐性菌に作用を示す」という意味と早合点してしまいました。 恥ずかしくなってしまいました。そんな筈はありませんね。 確かにこの技術でほぼ100%化学合成できれば、耐性に関与する構造だけを選択的に変えたり立体的に保護することは、理論上可能ですね。 製造特許をとれても、物質特許に抵触するみたいなニュアンスのことが記載されていたものですから、技術の話なのか物質の話なのかわからなくなっちゃって、余計に勘違いしちゃいました。 記事の趣旨を誤解してしまったようです。懇切丁寧なご指摘ありがとうございます。
補足
おはようございます。 myeyesonlyさん。早速の回答をありがとうございます。PC環境不良の為に御礼が遅くなり失礼をいたしました。 基本構造の同じものであれば、一般的には耐性株に効力を示しにくいのですね。 そうすると、記事の内容は、オセルタミビル(タミフル)に限定するのではなく、つまり、シキミ酸誘導体ではない他のシアリダーゼ阻害剤をデザインするという意味でしょうか。幼稚な質問で申し訳ございません。