経済学におけ利子率とは、無リスク資産金利を指すと考えられます。
勿論、本日時点から何時までの期間に対する利子率かで当然数値は異なってきます。から期間によりこの数値が異なるとも言えます。
尚、無リスク資産金利として国債が利用されることが多いのですが、円金利体系においては国債自身(特に期間の長いゾーン)もリスクプレミアムを孕んでいます。このことを考慮すると最も無リスク資産金利に近い金利は、期間の短いものは無担保コールや国債の利回り、期間の長いものは円/円スワップレートを基準とすることが妥当だと思います。
O/N(無担コール)0.001%
1年(第297回短期国債) 0.008%
2年(第192回2年国債) 0.074%
3年(第8回3年割引国債) 0.150%
4年(国債の新規発行なし)
5年(第17回5年国債) 0.535%
6年(円/円SWAP) 0.724%
7年(円/円SWAP) 0.912%
8年(円/円SWAP) 1.089%
9年(円/円SWAP) 1.252%
10年(円/円SWAP) 1.392%
12年(円/円SWAP) 1.625%
15年(円/円SWAP) 1.882%
20年(円/円SWAP) 2.157%
※円/円SWAPの値は本日10:00時点のものです。
上記が最も近い数値ということになります。
とここまで書いてから気が付いたのですが、これらは円の利子率ということで、設問は日本経済の利子率で、誤った回答だと思います。
日本という国の経済活動から算出される利子率ということから想像すると、日本の名目GDPの伸び率で良いように思います。物凄く意地悪な質問だと思います(このような表現は私も初耳です)。嫌な先生ですね。授業でそれらしいヒントはありませんでしたか?
上記とは全く関係ありませんが、NO.2の方がおっしゃっている実質利子率は現状に即して記載されていますので、2.4%(1.4 - ▲1)が正しいと思います(NO.2の方も単に勘違いなされているだけだと思います)