(1)どちらのほうが便利&簡単か
スペイン語もフランス語も全世界的に話者が多く、どちらも便利です。
ただ、どちらも難しい言語です。これは英語以外のヨーロッパ語全てに共通することですが、動詞変化の複雑さには悩まされ続けることになります。
(2)同時に自分でイタリア語を勉強したいと思っているが、どちらを選ぶかで得なところがあるのか。
スペイン語もフランス語もイタリア語もラテン語の末裔ですが、この中ではフランス語がもっともラテン語から遠ざかってしまった言語です。簡単な例をあげると、スペイン語とイタリア語では基本的につづられた通りに発音するのに対し、フランス語ではつづりにあっても発音されない文字が多いということや、スペイン語とイタリア語では動詞の変化形で人称がわかるので通常人称代名詞を使わないのに対して、フランス語では逆に英語と同じように常に人称代名詞を使うといったことです。
またフランス語について言うと、西暦1066年にフランスがイングランドを征服して以来、大量のフランス語の単語が英語に流入し、その結果フランス語と英語につづりが全く同じ単語や酷似している単語が多く、また文法もドイツ語とフランス語を英語の文法と比較した場合、フランス語の文法のほうが英語の文法に近いということもあり、英語を既に学んだ方ならフランス語のほうが親しみやすいとは言えます。
つまりちょっと極端な言い方をすると、フランス語は英語には近いがスペイン語・イタリア語には遠いと言えます。
そこで、イタリア語も勉強するならスペイン語を選択したほうがよい、と言えそうですが、これはあくまでも「どちらかと言えば・・・」というレベルです。
前述した通り、いずれの言語も決して容易に習得できる言語ではありませんので私の結論としてはどれでも同じ、というものです。
単にその言葉の響きが好き、とか好きな俳優が○○人である、といった程度の理由で選んでみてはどうでしょうか。
なにせフランス語もスペイン語もイタリア語も簡単な言語ではないのですから。