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1st メチオニンのコドン
mRNAから蛋白ができる際に1st メチオニンはATG(AUG)のみでコードされてると思っていたのですが、例外的にCUGでコードされることもあるのですか?あるとすれば、この蛋白の発現ベクターを組むときにはスタートシーケンスはATGに書き換えないと発現しないのでしょうか。それともCTGのままでよいのでしょうか。ご存じの方おられましたら教えてください。
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- TCA
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目的が大腸菌発現系などで大量に蛋白質を精製することでしたら、蛋白質のN末端にHisタグやGST等の修飾をするベクターを使うことが考えられます。タグと挿入した蛋白質の間にペプチダーゼの切断配列を組み込んであるベクターがありますので、この様なベクターを使えば発現した蛋白質を精製した段階で、酵素処理してタグを切り離して目的の蛋白質が得られるはずです。 動物細胞に発現させて細胞内での機能を調べる、というように、蛋白質が発現してから機能解析をするまでの間に蛋白質自体に手を加えられない実験系の場合は、CTGのままにしておくと、別の場所にあるATGから翻訳が開始されて、目的とは長さの異なる蛋白質や、フレームシフトして全く違う蛋白質ができたりする可能性があります。 ATGに書き換える場合は、Kozac consensus sequence を入れるようにした方がよいと思います。これについては参考URLに記述がありますので、参考になさってください。
- plexus
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最近勉強したばかりで見当違いなことを言っているかもしれませんがお許しを。 VOET生化学第3版下のP1020を見ると、(mRNAのコドンで5'→3'の順に書いています) AUGと、まれにGUGが鎖開始コドンということになっています。ちなみにGUGはValをコードしているらしいです・・・。GUGの間違いでは? 「ゆらぎ」の可能性も考えましたがそれはコドンの3'側なので違いますよね・・・。 ちなみにメチオニンをコードしているのはAUGだけだそうです。 スタートシーケンスについては、rRNAとの相互作用が重要で、AUGに相補的な配列をrRNAが持っているのでおそらくCUGではダメな気がします。GUGでOKなのはきっとGがAと同じプリン塩基だからではないですか?Cはピリミジンだからあまりないかと・・・。ただrRNAとmRNAが結合することにおいて重要なのはAUGの部分ではなく、mRNAの、AUGよりもっと上流の部分(プロセシングによって5'側に修飾される部分?)なので、もしかしたら一塩基の違いがあっても(つまりCUGであっても)翻訳されるのかもしれません。 この話はVOET生化学第3版下P1046に書いていました。
お礼
回答ありがとうございました。しかしながら納得には到っていません。今回の質問のきっかけとなったGenBankの中の記載を添付しておきます。AUGのメチオニンだけがinitiation codonと理解していたので未だ混乱してます。 The mRNA for this gene contains multiple polyadenylation sites, and is alternatively translated from AUG and non-AUG (CUG)initiation codons resulting in five different isoforms with distinct properties.
お礼
回答ありがとうございました。しかしながらこちらの質問主旨とややずれていまして、納得するには到りませんでした。