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ガルバニウムとALCの断熱効果の違いは?
住宅ではなく重量鉄骨造りの2階建て店舗(床面積は約1000m2弱)の新築を予定してます。 (適したカテゴリがないのでここで質問させて下さい) 外壁材としてガルバニウムとALCが候補にあがっておりますが、断熱効果に関してはどちらが優れているのでしょうか? 外壁材はほとんど無塗装(シルバー)を使う予定です。 ちなみに屋根材はガルバニウムを使用する計画で進んでます。 また、コスト的にガルバニウムとALCではどちらが高いのでしょうか? ネットで調べるとガルバニウムは下記のようにいい事だらけなので、かなり惹かれてます。 >非常に耐久性のある金属板で、アルミニウムの長期耐久性と亜鉛の持つ犠牲防食作用、自己修復作用など、両方の長所を併せ持っています。 耐熱性にもすぐれている。 本当にガルバニウムは耐熱性に優れているのでしょうか? 今、打ち合わせしてる業者(実は住宅メーカー)はガルバニウムと一般的に使われてる断熱材との組み合わせを考えているようですが、社内的には「本当に断熱性はALCよりいいのか?」という疑問の声もでており、不安になってきましたので専門家の回答を聞かせて下さい。 住宅メーカーの設計者が言ってましたが、「今回使用予定の外壁材は『ガルバニウム製品』ではなく『ガルバニウム』です」との事で、その意味もわかりましたら教えて下さい。 ちなみに『ガルバニウム製品』となるとコスト高になるそうです。 「ガルバニウム製品」は最初から断熱材がついたものなのでしょうか? 質問が多くてすみません。
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>断熱効果に関してはどちらが優れているのでしょうか? ALCの方が熱は非常に伝えにくいですが所詮コンクリートなので、ALCといっても建築部材としての「断熱効果」は期待できません。やっぱり断熱したければ断熱材が必要です。 (代表的なグラスウールでもALCの数十倍以上の断熱性能です) なお耐火性能についていうと、ALCは延焼防止の為には有効であり、ガルバリウムは下地に防火材(耐水石膏ボードなど)が必要です。どちらも燃えるわけではありませんが、ガルバの方が熱伝導率がはるかによいので下地まで熱が浸透して下地が発火する原因になりますので。 >また、コスト的にガルバニウムとALCではどちらが高いのでしょうか? 種類にもよりますけど、圧倒的にガルバが安いです。ALCは高いですよ。重たいし。 まあ重量鉄骨だから重くても深刻な問題ではないですけど。 >本当にガルバニウムは耐熱性に優れているのでしょうか? ガルバ自身はそうです。あとは既に述べたとおりです。 つまり耐熱性といえばその素材そのものの話ですが、防火という側面で見ればALCにはかないません。 ただ石膏ボードなどの下地で対策は出来ますけど。 >「今回使用予定の外壁材は『ガルバニウム製品』ではなく『ガルバニウム』です」 これだけでは良くわかりません。 単純にガルバリウム鋼鈑をそのまま使うという意味だと思いますけどね。 たとえば波板ガルバであればかなり安く出来ますから。 >「ガルバニウム製品」は最初から断熱材がついたものなのでしょうか? 断熱材とは限りませんが、とにかくそれを使った外壁材ということでしょうね。
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- walkingdic
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>今回の場合は石膏ボードはなくても23条違反にならないですね? はい、そうなります。 >また、石膏ボードがあった時とない時では断熱性は違いますよね? 大きな違いはないです。多少は違いがあります。というのもグラスウールの効果が大きいので。 >できるならあった方が断熱性も向上するし、耐火性能も向上するとか? 耐火性能は上がるでしょう。具体的にどういう構造になるのかにもよりますけど、鉄骨は枠組みだけでそれ以外は木などの可燃物も使うのですから、木造との違いはいきなり柱が燃えはじめないだけの時間差の問題でしかないです。 あと個人的に少し疑問もあるんですけどね。鉄骨以外で燃えるものが使われていれば、そちらの熱で鉄骨が曲がるのは時間の問題であり、この速度は木造よりも速いですから、本当に鉄骨の場合には不要とする規定がまっとうなのかという気もします。ちょっと初めに勘違いした言い訳になりますけど。
お礼
何度も回答ありがとうございました。 石膏ボードは予算があれば業者と打ち合わせて検討してみます。 これでほぼ納得のいく回答が得られました。 鉄骨は熱に強いと思ったら大間違いですね。完全に防火対策をするなら慎重に設計すべきだと感じました。
- walkingdic
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>石膏ボードは防火材ですよね? そうです。 >ガルバリウムは金属なので火に弱いからそれをつける必要があるのでしょうか? 金属ですから構造部材でなければ火には強いです。問題は熱伝導率が高すぎて隣家での火災の時に加熱されるとその熱が直ぐに下地に伝わる点です。 >またALC自体に防火性能があるので石膏ボードが不要という事でしょうか? ALCやコンクリートでは金属よりずっと熱を伝えにくいので、発火するほどの熱を伝えないから大丈夫ということです。 >準耐火建築もしくは耐火建築の必要性はないと認識しております。 これは間違いありません。 でも法22条の適用はありますので、法22条、23条には従う必要があります。(23条は外壁について規定してあり、22条適用のときに適用されるとなっています) と思いましたけど、よく考えると23条は木造建築物等に適用されるので鉄骨だと適用されないですね。 申し訳ないです。ちょっと勘違いです。 木造でも準耐火建築の必要はないのですが(準耐火建築だと外壁だけではなく更に窓など開口部も規制される)、外壁については23条により準防火性能を満たす必要があるのですが、これは鉄骨の場合はこの条項の適用外というのを忘れていました。 まあ石膏ボードがあってもさほどコストは上がりませんけどね。安いから。
お礼
度々ありがとうございます。 23条は木造建築物等の場合に適用されるので、鉄骨では適用されないのですね。 (安心しました) 最後に確認ですが・・・ 今回の場合は石膏ボードはなくても23条違反にならないですね? また、石膏ボードがあった時とない時では断熱性は違いますよね? できるならあった方が断熱性も向上するし、耐火性能も向上するとか?
- walkingdic
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>ALC単独で「断熱効果」が期待されると思ってましたが、 夏暑くて冬寒く、冷暖房効率が悪くてもよければALCだけでもよいですが、それを緩和する断熱効果を期待するのであれば必要です。 > ここら辺をもう少し詳しく教えていただけると助かるのですが・・・ 単純に素材を比較した場合でも、ALCの熱伝導率は、0.2 W/mK程度なので、グラスウールの熱伝導率は0.03~0.05W/mKですから、グラスウールのほうが4~7倍熱を伝えにくいです。さらにALCよりも緻密に覆って敷き詰めることができることと、重量が軽いですから厚みも増すこともできるため、総合的にはかなりの差になります。 ALCが熱を伝えにくいというのはあくまでコンクリートとの比較です。 コンクリートは2W/mK程度でありALCより10倍は熱を伝えやすいですから。 >Q1:仮にガルバリウムに同じ厚みの断熱材(グラスウール)をつけた時とALCに同じ厚みの断熱材(グラスウール)をつけた時ではどちらもグラスウールをつけない時の数十倍以上の断熱性能になるという意味でしょうか? 厚みをどうするかという問題があります。厚みによりどの程度格差が生じるのかが決まります。 仮に全体を200mmにして、 A.ガルバリウム10mm+石膏ボード12mm+グラスウール178mm B.ALC100mm+グラスウール100mm で比較すれば、一番性能の低いグラスウールを使用したとしても熱貫入率はそれぞれ概算でA=3.6, B=2.6程度ですから、同一の壁厚さならば、Aのほうが1.4倍程度断熱性がよくなります。グラスウールの性能がよいものを使えばこれよりさらに差ができます。 もしBでグラスウールをなくす、つまり壁100mmにすれば、Bは0.6程度しかなくなりますが、Aは1.6程度はあり3倍近く違います。グラスウールの性能をもっとよくすればこの格差はさらに大きくなります。 あとこの計算では隙間の問題などは考慮していません。 >Q2:一般的な断熱材(グラスウール)の厚みを教えて下さい。 特に決まっていませんが、商品としては25mm程度から100mmが多く後は重ねて厚みをつけます。 >今回の場所は防火地域でなく「屋根不燃化地域」で それは法22条地域ということなので、ガルバリウムの下地には石膏ボードは必要ですよ。(建築基準法22条地域であれば、法23条を満たす必要がありますから) >重量鉄骨建てなので、準耐火建築もしくは耐火建築にする必要はないのです。 重量鉄骨だから不要ということにはなりません木造と同じで火災には弱いですから。 防火の指定がまったくないのであれば、先に書いた法22,23条を満たせばよいだけですから、ALCであれば下地は不要、ガルバリウムならば石膏ボードでOKです。 >今回はガルバリウムをおすすめしてるのでしょう? コスト的断然ガルバリウムが安いですからね。 >ガルバリウムに断熱材を使用した方が断熱性能も上がり、ALC+断熱材より安上がりですよね? そうです。上記で簡単に計算したとおりです。
お礼
度々の回答ありがとうございました。 壁の厚み全体を200mmと仮定した時の計算結果でガルバリウムの方が1.4倍程度断熱性がよくなるとの事で、ますますガルバリウムに惹かれてきました。 グラスウールの断熱効果は大変優れている事とコスト的に(ガルバリウム+断熱材)の方が(ALC+断熱材)より安いという事がよくわかりました。 >それは法22条地域ということなので、ガルバリウムの下地には石膏ボードは必要ですよ。(建築基準法22条地域であれば、法23条を満たす必要がありますから) それは知りませんでした。石膏ボードは防火材ですよね?ガルバリウムは金属なので火に弱いからそれをつける必要があるのでしょうか? またALC自体に防火性能があるので石膏ボードが不要という事でしょうか? >重量鉄骨だから不要ということにはなりません木造と同じで火災には弱いですから。 以前、この件について非常に気になったので別カテゴリにて質問しました http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1792916 今回の場合は<法22条地域>で、なおかつ2階の床面積が500m2以下で重量鉄骨なので準耐火建築もしくは耐火建築の必要性はないと認識しております。 また建築業者も同じ認識でおります。 間違いがあったらご指摘下さい。 以下、回答文を引用します。 >法22条地域の場合、木造の場合には延焼の恐れのある部分では、防火構造が要求されていますが、鉄鋼造では対象外にあります。 耐火構造ではないので、耐火被覆は原則として必要ありませんが、鉄骨でも軽量鉄骨や認定品ではボードでの囲いが必要なものもあるので、重量鉄骨が一番いいでしょう。 >階段の規制は、2階が200平米を超えているので幅員120cm以上になります。 それほど厳しいものではありません。 最後に質問ですが、無耐火建築でも石膏ボードは必要なのでしょうか?
- otoutann
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ガルバニウムというのはプラスライフの商品名ですか? それならガルバリウム鋼板+発泡フェノール樹脂の組み合わせ素材の ことだと思います。 ガルバリウム鋼板は耐久性に優れ、良い屋根材(外装材)ですが、 断熱材ではありません。 断熱性能は内側の発泡樹脂の厚さによりますので、何とも言えません。 ALCの断熱性能も当然厚みによります。 また、建物の断熱性は外壁だけでなく、窓の構造、大きさに比例しま すので、その建物の断熱性能Q値(熱損失係数)の必要な値を先に出し て見積もってみないとどちらが安いかわかりません。 理想的には熱損失係数2位で見積もりを頼んでみてはいかがでしょう? 「熱損失係数 住宅」というキーワードで調べてみましょう。
お礼
回答ありがとうございました。 すみません「ガルバニウム」ではなく「ガルバリウム」の誤りでした。 それにしても「ガルバリウム鋼板+発泡フェノール樹脂」というの組み合わせの素材があるのですか? 発泡フェノール樹脂は断熱材でしょうか? >ALCの断熱性能も当然厚みによります。 やはりそうでしたか。 >建物の断熱性は外壁だけでなく、窓の構造、大きさに比例しますので そうですよね。窓が大きかったり、一枚ガラスだと断熱性は落ちますからね。 >その建物の断熱性能Q値(熱損失係数)の必要な値を先に出して見積もってみないとどちらが安いかわかりません。 かなり専門的な事で業者にどう聞いたらよいのか・・・??? ひとまず「熱損失係数 住宅」で検索してみます。
- takkupapa
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外壁がガルバの時は十分に断熱を検討されたほうがいいですよ。 耐熱と記載があるのはガルバ自体がペンキされた鋼材製のものより、熱(直射熱)による耐久性が高いと言う事で決して断熱性能が、高いわけではありません。 正直、所詮 金属です。熱伝達率から考えて、ALCよりも、室内に熱を伝えづらいとは、考えにくいです。 ALCの厚みと気泡性から考えてもガルバ+断熱を考慮しないとALCよりも高い断熱性能を維持するのは難しいでしょう。 ガルバの裏に現場発泡等を密に行うなどの施工が必要と思われます。(グラスウール100mmでもいいでしょう) 確かに店舗ならALC+ペンキよりは外観の雰囲気は作れるように思えますが、断熱性能は格段に違いますよ。 通常金属屋根と瓦屋根の時金属屋根(ガルバ等)の施工の時の方が、はるかに屋根裏等の断熱施工又は方法も、気を使います。 ガルバ製品とガルバの差は記載された通り、製品の方は何か施してある物でしょう。
補足
早速の回答ありがとうございました。 「耐熱性が良い」=「断熱性能が良い」と解釈してました。これは私の間違いのようですね? でもガルバリウムにはALCの欠点を補う性能(メンテナンスがほとんどいらない)という大きな魅力があり、できればALCにしたくありません。 外観もシャープだし、店舗向きだと思います。縦目にする予定です。 業者もガルバリウムをおすすめしてました。(コストが安いからかな?) 断熱性能が劣るのなら、おっしゃる通りガルバの裏に断熱材(グラスウール100mm等)をつける事で回避できますよね? 実際、業者はグラスウールをつけるという計画でいるみたいです。 問題は仮に、グラスウール100mmをつけた時の断熱性能がALCと比較してどちらが優れているかなのですが? ここまで詳しい事はわかりませんか?
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 ALC単独で「断熱効果」が期待されると思ってましたが、それだけでは不十分でさらに断熱材が必要ですか? >(代表的なグラスウールでもALCの数十倍以上の断熱性能です) ここら辺をもう少し詳しく教えていただけると助かるのですが・・・ Q1:仮にガルバリウムに同じ厚みの断熱材(グラスウール)をつけた時とALCに同じ厚みの断熱材(グラスウール)をつけた時ではどちらもグラスウールをつけない時の数十倍以上の断熱性能になるという意味でしょうか? Q2:一般的な断熱材(グラスウール)の厚みを教えて下さい。 なお、耐火性能に関してですが、今回の場所は防火地域でなく「屋根不燃化地域」で、さらに1階部分の床面積が500m2以下なのと重量鉄骨建てなので、準耐火建築もしくは耐火建築にする必要はないのです。 従って、必要以上の耐火材をつける予定はないのです。 この事は業者もよく知っているようで、今回はガルバリウムをおすすめしてるのでしょう? やはりコスト面からいうとガルバリウムに断熱材を使用した方が断熱性能も上がり、ALC+断熱材より安上がりですよね? >たとえば波板ガルバであればかなり安く出来ますから。 具体的な形状はわかりませんが、おそらく縦目の既製品のガルバリウムを使う予定です。