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整数の問題
- 自然数kに対して、任意のn個の整数から上手くk個を選べば和をkの倍数にできる自然数nの最小値を求める問題です。
- k=5まではn=2k-1という関係になりますが、kが6以上の場合は関係があるのかどうか、また証明可能かどうかを調査したいとのことです。
- k=6について調べてみましたが、分岐が多くて難しかったため断念しました。良い方法があれば教えてください。
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見にくてすみません。 n個の整数から、和がkで割り切れるk個の整数を取ることが出来る ⇔ n≧2*k-1・・・※ を示す。(k、nは自然数) 定理1 2k-1個の整数の集合には、和がkで割り切れるようなk個の整数が必ず存在すること。 x_1,x_2,・・・・,x_(2k-1)を0≦x_1≦x_2≦・・・≦x_(2*k-1)なる、整数とする。 ここでは、剰余を問題とするので、0≦x_1≦x_2≦・・・≦x_(2*k-1)<kと考えて良い。 ここで、補題を示す。 kが素数のとき、定理1は正しい。 証明 整数列y_i(1≦i≦k-1)を、y_i=x_(i+k)-x_iと定義する。 ある値iに対して、y_i=0となったと仮定する。 このとき、x_i=x_(i+1)=・・・=x_(i+k)となる。 このとき、x_i,x_(i+1),・・・・,x_(i+k-1)が求めるk個の数である。 任意のiに対して、y_i≠0となるとき 0<y_i<kとなる。 ここで、整数の集合S_0,S_t(ただし、tは1以上k以下の自然数),R_tをこう定義する。 S_0={0} S_t={f_1*y_1+f_2*y_2+・・・+f_t*y_t|f_1,・・・・f_tは0あるいは1} R_t={s+y_t| sはS_(t-1)の元} 明らかに、S_(t+1)=(S_t)∪{R_(t+1)}である。 ここで、S_tのmod kでの、S_tの元の個数をr個とすると、 t<kのとき、mod kでの、S_(t+1)の元の個数はr+1個以上となることを示す。・・・☆ S_t={s_1,・・・・,s_r}とおくと、R_(t+1)={s_1+y_(t+1),・・・・,s_r+y_(t+1)} R_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_r+r*y_(t+1) S_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_r kは素数だから、r*y_(t+1)はkでは割り切れない。よって、R_(t+1)には、mod kでS_tのどの元とも等しくない元が存在する。 よって、☆は示された。 また、r=kのとき、S_tは、mod kでの任意の元を含むから、 S_(t+1)=(S_t)∪{R_(t+1)}=S_tとなる。・・・★ ☆とS_0={0}より、r<kのとき、S_rの元の個数≧r+1がわかる。 よって、S_(k-1)の元の個数=kとなる。 S_(k-1)は、mod kでの任意の元を含むから、 x_1+・・・+x_k+f_1*y_1+・・・+f_(k-1)*y_(k-1)がkで割り切れるように、f_1,・・・f_(k-1)を選ぶことが出来る(ただし、f_1,・・・f_(k-1)の値は、0あるいは1)。 x_i+f_i*y_i=x_i あるいは x_(i+k)だから、x_1+・・・+x_k+f_1*y_1+・・・+f_(k-1)*y_(k-1)が求める、k個の数字の和となる。 証明終 本題 定理1は正しい。 証明 数学的帰納法による。 k=1のとき、明らか。 k≦h-1(hは自然数)のとき、正しいと仮定する。 k=hのとき hが素数のとき、補題より正しい。 hが合成数のとき、 h=a*bとかける 2*a*b-1>2*a-1 帰納法の仮定より、和がaで割り切れる、a個の整数の集合が存在する。 この集合をT_1とする。 そして、T_1の元を取り除いたa*(2*b-1)-1個の整数で、a*(2*b-1)-1>2*a-1より、再び和がaで割り切れる、a個の整数の集合が存在する。 この集合をT_2とする。 そして再び、T_2の元を取り除いたa*(2*b-2)-1個の整数で、a*(2*b-2)-1>2*a-1より、三度和がaで割り切れるa個の整数の集合が存在する。 この集合をT_3とする。 この作業を繰り返すと、和がaで割り切れるようなa個の整数の集合T_jが2*b-1組取ることが出来る。 T_1の元の和,T_2の元の和,・・・,T_(2*b-1)の元の和をそれぞれ、a*w_1,a*w_2,・・・,a*w_(2*b-1)とすると帰納法の仮定より、w_1,・・・,w_(2*b-1)のなかで、bで割り切れるb個の整数が存在する。 これを、w_(i_1),・・・・,w_(i_b)とする。 a*{w_(i_1)+・・・・+w_(i_b)}はa*bで割り切れる。 a*w_(i_1),・・・,a*w_(i_b)は、a個の整数の和である。 しかもこの整数は、x_1,・・・,x_(2*h-1)から取ったものである。 よって、a*{w_(i_1)+・・・・+w_(i_b)}は、x_1,・・・,x_(2*h-1)から取ったh個の整数の和である。 よって、hが合成数のときも定理1は正しい k=hのときも、定理1は正しいことが示された。 よって、帰納法により任意の自然数kに対して、定理1は正しい。 証明終 定理2 集合{0,・・・・,0(k-1個),1,・・・,1(k-1個)}からは、和がkで割り切れるk個の整数を選ぶことが出来ない。 証明 k個取るのだから、少なくとも、1個は1を取らなければならない。 よって、求める和は少なくとも1以上である。 しかも、1は最大k-1個しかないので、求める和は最大でもk-1以下である。 証明終 定理1と定理2より、※は示された。」
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- yoikagari
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訂正 1の 「ここで、S_tのmod kでの、S_tの元の個数をk個とすると、 k<kのとき、mod kでの、S_(t+1)の元の個数はk+1個以上となることを示す。・・・☆ S_t={s_1,・・・・,s_k}とおくと、R_(t+1)={s_1+y_(t+1),・・・・,s_k+y_(t+1)} R_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_k+k*y_(t+1) S_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_k kは素数だから、k*y_(t+1)はkでは割り切れない。よって、R_(t+1)には、mod kでS_tのどの元とも等しくない元が存在する。よって、☆は示された。 また、k=kのとき、S_tは、mod kでの任意の元を含むから、 S_(t+1)=(S_t)∪{R_(t+1)}=S_tとなる。・・・★ ☆とS_0={0}より、k<kのとき、S_kの元の個数≧k+1がわかる。」 は 「ここで、S_tのmod kでの、S_tの元の個数をr個とすると、 r<kのとき、mod kでの、S_(t+1)の元の個数はr+1個以上となることを示す。・・・☆ S_t={s_1,・・・・,s_r}とおくと、R_(t+1)={s_1+y_(t+1),・・・・,s_r+y_(t+1)} R_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_r+r*y_(t+1) S_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_r kは素数だから、r*y_(t+1)はkでは割り切れない。よって、R_(t+1)には、mod kでS_tのどの元とも等しくない元が存在する。よって、☆は示された。 また、r=kのとき、S_tは、mod kでの任意の元を含むから、 S_(r+1)=(S_r)∪{R_(r+1)}=S_rとなる。・・・★ ☆とS_0={0}より、r<kのとき、S_rの元の個数≧r+1がわかる。」 の誤りです。
- yoikagari
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難しいかもしれませんが、証明を書いて置きます。 「n個の整数から、和がkで割り切れるk個の整数を取ることが出来る ⇔ n≧2*k-1・・・※ を示す。(k、nは自然数) 定理1 2k-1個の整数の集合には、和がkで割り切れるようなk個の整数が必ず存在すること。 x_1,x_2,・・・・,x_(2k-1)を0≦x_1≦x_2≦・・・≦x_(2*k-1)なる、整数とする。 ここでは、剰余を問題とするので、0≦x_1≦x_2≦・・・≦x_(2*k-1)<kと考えて良い。 ここで、補題を示す。 kが素数のとき、定理1は正しい。 証明 整数列y_i(1≦i≦k-1)を、y_i=x_(i+k)-x_iと定義する。 ある値iに対して、y_i=0となったと仮定する。 このとき、x_i=x_(i+1)=・・・=x_(i+k)となる。 このとき、x_i,x_(i+1),・・・・,x_(i+k-1)が求めるk個の数である。 任意のiに対して、y_i≠0となるとき 0<y_i<kとなる。 ここで、整数の集合S_0,S_t(ただし、tは1以上k以下の自然数),R_tをこう定義する。 S_0={0} S_t={f_1*y_1+f_2*y_2+・・・+f_t*y_t|f_1,・・・・f_tは0あるいは1} R_t={s+y_t| sはS_(t-1)の元} 明らかに、S_(t+1)=(S_t)∪{R_(t+1)}である。 ここで、S_tのmod kでの、S_tの元の個数をk個とすると、 k<kのとき、mod kでの、S_(t+1)の元の個数はk+1個以上となることを示す。・・・☆ S_t={s_1,・・・・,s_k}とおくと、R_(t+1)={s_1+y_(t+1),・・・・,s_k+y_(t+1)} R_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_k+k*y_(t+1) S_tの任意の元の和を取ると、s_1+・・・+s_k kは素数だから、k*y_(t+1)はkでは割り切れない。よって、R_(t+1)には、mod kでS_tのどの元とも等しくない元が存在する。 よって、☆は示された。 また、k=kのとき、S_tは、mod kでの任意の元を含むから、 S_(t+1)=(S_t)∪{R_(t+1)}=S_tとなる。・・・★ ☆とS_0={0}より、k<kのとき、S_kの元の個数≧k+1がわかる。 よって、S_(k-1)の元の個数=kとなる。 S_(k-1)は、mod kでの任意の元を含むから、 x_1+・・・+x_k+f_1*y_1+・・・+f_(k-1)*y_(k-1)がkで割り切れるように、f_1,・・・f_(k-1)を選ぶことが出来る(ただし、f_1,・・・f_(k-1)の値は、0あるいは1)。 x_i+f_i*y_i=x_i あるいは x_(i+k)だから、x_1+・・・+x_k+f_1*y_1+・・・+f_(k-1)*y_(k-1)が求める、k個の数字の和となる。 証明終 本題 定理1は正しい。 証明 数学的帰納法による。 k=1のとき、明らか。 k≦h-1(hは自然数)のとき、正しいと仮定する。 k=hのとき hが素数のとき、補題より正しい。 hが合成数のとき、 h=a*bとかける 2*a*b-1>2*a-1 帰納法の仮定より、和がaで割り切れる、a個の整数の集合が存在する。 この集合をT_1とする。 そして、T_1の元を取り除いたa*(2*b-1)-1個の整数で、a*(2*b-1)-1>2*a-1より、再び和がaで割り切れる、a個の整数の集合が存在する。 この集合をT_2とする。 そして再び、T_2の元を取り除いたa*(2*b-2)-1個の整数で、a*(2*b-2)-1>2*a-1より、三度和がaで割り切れるa個の整数の集合が存在する。 この集合をT_3とする。 この作業を繰り返すと、和がaで割り切れるようなa個の整数の集合T_jが2*b-1組取ることが出来る。 T_1の元の和,T_2の元の和,・・・,T_(2*b-1)の元の和をそれぞれ、a*w_1,a*w_2,・・・,a*w_(2*b-1)とすると帰納法の仮定より、w_1,・・・,w_(2*b-1)のなかで、bで割り切れるb個の整数が存在する。 これを、w_(i_1),・・・・,w_(i_b)とする。 a*{w_(i_1)+・・・・+w_(i_b)}はa*bで割り切れる。 a*w_(i_1),・・・,a*w_(i_b)は、a個の整数の和である。 しかもこの整数は、x_1,・・・,x_(2*h-1)から取ったものである。 よって、a*{w_(i_1)+・・・・+w_(i_b)}は、x_1,・・・,x_(2*h-1)から取ったh個の整数の和である。 よって、hが合成数のときも定理1は正しい k=hのときも、定理1は正しいことが示された。 よって、帰納法により任意の自然数kに対して、定理1は正しい。 証明終 定理2 集合{0,・・・・,0(k-1個),1,・・・,1(k-1個)}からは、和がkで割り切れるk個の整数を選ぶことが出来ない。 証明 k個取るのだから、少なくとも、1個は1を取らなければならない。 よって、求める和は少なくとも1以上である。 しかも、1は最大k-1個しかないので、求める和は最大でもk-1以下である。 証明終 定理1と定理2より、※は示された。」
お礼
確かに難しいですね。理解するのにかなり時間が掛かってしまいました。でも凄く丁寧な回答で分かり易かったです。 私もこういう問題が解けるように日々精進したいと思います。ありがとうございました。