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アルゼンチンでは何が起こっているの?
アルゼンチンではデフォルトによって、経済危機、政権崩壊が起こっていますが、この危機のきっかけから今日にいたるまで、詳しい情報の載ったサイトがあれば教えてください。もしくは、デフォルトや通貨の問題、IMFの問題の解説を書いてくださってもかまいません。サイトは英語でも大丈夫です。また、その際、もしもアルゼンチンの地域通貨RGTの動向なども教えていただけると、大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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アルゼンチンは長くハイパーインフレに苦しんでいましたが、1991年、時の大統領メネムと経済大臣カバーロの二人三脚で兌換法(外貨準備高の範囲でペソ通貨の流通をコントロールし、対ドル固定相場1:1とした)と国営企業の民営化による思い切った財政赤字の短縮、金融の自由化、などの政策を実施し、その後10年間にわたって通貨をまもることに成功してきました。しかし、国営企業の民営化は大きな失業問題を生み15%前後の失業者に対する雇用創出には成功していません。一方、ペソの過剰評価が輸出競争力を削ぎ、また隣国ブラジル(南米共同市場の盟主)の経済政策の失敗からアルゼンチン産品はますます輸出困難に陥りました。 メネムの後を引き継いだデ・ラ・ルーア大統領は無策に近く失業率は18%を越え 国民の不満が爆発して商店の略奪が起こりました。その結果、デ・ラ・ルーア大統領及び閣僚全員が辞職し暫定政府がスタートしましたが、選挙までは新しい政策は打ち出せないので、非常事態として発表したのがデフォルト、即ち対外債務の支払い停止です。世界の金融界への影響は避けられませんが、1980年代の中南米危機と違い、ある程度予測されたことなのでIMFが介入してしかるべく落ち着くのではないかと思われます。 アルゼンチンは世界の食料庫と呼ばれる肥沃なパンパ(大草原地帯)を持つ国なので為替調整がうまく行けば輸出により立ち直れる潜在力のある国だと思います。問題は18%の失業者に対する雇用対策だと思います。せっかく築いてきた自由経済体制を昔に戻すことなく、どう解決するか、新しく選挙で選ばれる新政権の大きな課題です。 参考URLは全てはカバーしていませんが、詳細に見ていけばアルゼンチン問題の裏にあるIMFの存在も見えてくるでしょう。是非、全部に目を通してください。
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20分遅れのレートに関しては、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「為替レート」 ◎http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt18/ (特集:アルゼンチン経済危機、混乱続く) このページに飛ばない場合は ◎http://www.nikkei.co.jp/ (日経) このページの下段の「日経グループ総合情報検索」で「アルゼンチン 通貨」と入れて検索 ⇒「NIKKEI NET 更新日20011227」をクリック ⇒表示 ご参考まで。
お礼
MiJunさん、ご回答ありがとうございます。レスが年越ししてしまいすみません。m(_ _)m 今日1月8日の新聞によると、アルゼンチンは遂に為替政策に踏み切ったようですね。でも、公的債務がこれだけ超過すると、為替政策だけではどうにもならないようで…。財政の再建は非常に難しいのだろうなあと経済素人の私でも感じます。今後も何かありましたら、ご回答よろしくお願いいたします。
お礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。ご回答ありがとうございました。 サイトを拝見いたしました。特に、途上国の債務と貧困ネットワーク事務局のHP、大変参考になりました。事務局のあるアジア太平洋資料センターとは少しながらつながりがあり、ジュビリー2000の名前は知っていたのですが、その深い意味までは分かっていませんでした。今回、地域通貨がきっかけで、まさに「パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?」を読んでの質問だったのですが、IMFのことも含め、ジュビリーのことも学ぶ有意義な機会となりました。謹んでお礼申し上げます。イギリスのガーディアンの記事にも多少関心が湧いたので、ざっとですが読んでみました。かなり扇情的だと思いましたが、IMFのstooopidさはよく伝わりました。借りたカネは返すのが正道とはいえ、IMFのシステム、というか、世界の金融システムには大きな問題があって、その根本を変えないと繰り返すだけなのだなと思います。また機会がございましたら、ぜひご回答ください。よろしくお願いいたします。