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語末の長音記号「ー」を省略するいいかた(サーバ、データ、センサなど)
語末の長音記号「ー」を省略する言い方はいつ頃から登場したのでしょうか?(サーバ、データ、センサ、センタなど)
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この問題については以前に本格的に調べてみたことがあります。 誰か偉い先生が言っていたとか書いていたということではないのですが、明治初期の日本ではドイツ語が幅を利かせていたようで、ドイツ語ではたとえば「クロマトグラフィー」のように語尾を延ばして発音しますが、英語では「クロマトグラフィ」という感じになります。明治初期にドイツから日本に入ってきた学問は医学や化学などで、これらの学問分野の用語は現在でも語尾に長音記号を付けるのが普通です。 一方電気・電子分野は戦後になって大きく発展し、主に英語を通じて日本に伝えられたもので、英語の発音ではたとえばCOMPUTERは「コンピュータ」となり、「コンピューター」と語尾を延ばすことはありません。「センサー」も実際には「センサ」という感じの発音になります。「エレベータ」や「エスカレータ」などもそうですが、日本ではドイツ語の影響で語尾を延ばす習慣が長く続いたため、一般には「コンピューター」、「センサー」、「エレベーター」、「エスカレーター」のように書いたり喋ったりしますね。
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- marialulala
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例えば、computerは「コンピューター」が正しい書き方だそうですが、マニュアルなどでは「コンピュータ」と書くそうです。字数の節約でしょう。でもいつ頃かはわかりません。失礼しました。
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回答ありがとうございます 他分野で長音記号を省略して字数を節約するなんて聞いたことありません。なんで電気工学の人だけが長音記号を省略なんてするんでしょうか?
- azuki24
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計算機分野では、少なくとも1960年代には長音符号を付けない表記が定着していました。「コンピュータ」「アセンブラ」「コンパイラ」等々。(「コンピュータ」は「計算機」のほうが一般的) もともと電気・電子・通信分野では古く(戦前)から長音符号を付けない表記が一般的だったので、その流れを汲んでいるのでしょう。 「データ」を「データー」と書くのは誤用ですが、「ダータ」という発音もあります(イギリス英語?)。テクニカルライティング分野の大御所といわれる某教授は「ダータ」派でした。 ちなみに、 JIS Z 8301 『規格票の様式及び作成方法』の「付属書G 文章の書き方,用字,用語,記述符号及び数字」では、以下のように規定されています(抜粋)。 -------------- G6.2 外来語の表記 外来語の表記は,主として“外来語の表記(平成3.6.28 内閣告示第二号)”による。 片仮名書きの外来語を用語にすることは極力避けなければならないが,やむを得ず 採用する外来語の表記についての詳細は,次による。 c) 長音符号は,通常,次によって用いる。 なお,英語の語末の -er,-or,-ar などは,ア列の長音とし,長音符号を用いてあらわすものに当たるとみなす。 1) 専門分野の用語の表記による。 注記 学術用語においては,原語(特に英語)のつづりの終わりの -er,-or,-ar などを仮名書きにする場合に,長音符号を付けるか, 付けないか,について厳格に一定することは困難であると認め, 各用語の表記を,それぞれの専門分野の標準とするが,長音符号は 用いても略しても誤りでないことにしている。 2) 規格の用語及び学術用語にない用語の語尾に付ける長音符号は,表G3による。 3) 次に示すような慣用を尊重するほうがよい場合には,その慣用による。 3.1) 長音符号の代わりに,母音字を添えて書く。 例23 ミイラ(mummy) 3.2) “エー”,“オー”と書かずに“エイ”,“オウ”と書く。 例24 レインコート(raincoat) ボウル効率(bowl effeciency) 表G.3―外来語の表記に語尾の長音を省く場合の原則 a) その言葉が3音以上の場合には,語尾に長音符号を付けない。 例 エレベータ(elevator) b) その言葉が2音以下の場合には,語尾に長音符号を付ける。 例 カー(car),カバー(cover) c) 複合の語は,それぞれの成分語について,上記 a)又は b)を適用する。 例 モータカー(mortor car) d) 上記 a)~c)による場合で,長音符号を書き表す音(例1), はねる音(例2),及びつまる音(例3)は,それぞれ1音と認め, よう(拗)音(例4)は1音と認めない。 例1 テーパ(taper) 例2 ダンパ(damper) 例3 ニッパ(nipper) 例4 シャワー(shower) --------------
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回答ありがとうございます 電電・通信分野の長音記号の省略はどうして発生したんでしょうか?
- wind-sky-wind
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英語の -er, ir, or, ar, ur, ear など「母音+r」のスペルで日本語にすると「アー」となる発音は厳密には3種類あります。car, star, park など,bird, work, turn など,computer, center, proper などの3つです。 発音記号で書けば[α:r][∂:r][∂r]となります。最初の2つはアクセントがあり,最後のはアクセントがなく,[:]もありません。このように,アクセントがなくなると,弱くなると同時に,音が短くなるのです。 ひとつには,このようなアクセントのない「アー」の「ー」をつけない,ということを意識しているのだと思います。server「サーバ」で考えると,最初の er はアクセントがあり,「アー」とのび,後の方はアクセントがなく「ア」と短くなっているのです。これは英語の発音を正確に反映したものです。 data「データ」は r の音がないので,「データー」自体が誤っていたのです。 もうひとつに,新聞や雑誌などのメディアで,少しでも活字を少なくして経費を節減しようという意図の表れだと思います。
お礼
回答ありがとうございます アクセントのないアーとのことですが、実際に技術者の人は「サーバ」とか言ってるのを聴くと、やっぱ「サーバー」のが英語のserverに近いような気がするんですが。 あと活字の節約とのことですが、webが浸透した今、あまり字数制限を気にすることもないと思います。普通に長音記号をつけようという機運はないんでしょうか。
- dulatour
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新聞と現代日本語/金武伸弥著.ー東京:文藝春秋社,平成16年.ー(文春文庫;366)では、 「第七章」外来語の表記 6「コンピューター」か「コンピュータ」か P215でこう述べています。 国語審議会が1991年に発表した「外来語の表記」によれば、英語の語尾の-er, -or, -ar, -yなどは「オブザーバー、ドクター、レギュラー、アカデミー」のように長音で示すのが、原則です。「コンピューター、センサー」も同様で、明治以来の外来語の伝統的な書き方です。辞書、新聞、教科書などはこれに従っています。ところが、『学術用語集』の「電気工学編」(91年)などで使われる外来語の表記について、原則として最後の「ー」を取り、「コンピューター、センサ、モニタ」とすることを決めたため、電気製品の説明書なども長音が無くなったのです。(中略)同じ『学術用語集』でも「物理編」(90年)は、「コンピューター」と新聞と同じ表記ですが、電気技術関係の業界が「電気工学編」の用語で統一され、マニュアルなど世間の目に触れる印刷物が多いので長音がない表記が一般化されてきました。 と、いうように記述されています。 著者の金武伸弥さんは、讀賣新聞を定年退社され、現在、日本新聞協会用語専門委員です。
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回答ありがとうございます なんで電気工学だけ長音記号を省略するようになったんでしょうかね?
長音を省略かどうかではなく、外来語をどのように表記するかの問題ですね。dataはデータであり、データーの省略ではありません。sensorは一般的にはセンサーと表記してsensaでないことを表しますが、いずれにしても日本語の発音表記になるので業界用語として センサと書いても間違いとはいえません。外来語の意識が薄れたとき、日本語として表記されるのでセンターをセンタと書く業界も現れてくるのでしょう。 外来語の大先輩であるポルトガル語ではカタカナ表記を飛び越えて漢字表記になっている単語もあります。 襦袢、煙草、金平糖などがそうです。
お礼
回答ありがとうございます 長音の省略に興味があります
- tatsumi01
- ベストアンサー率30% (976/3185)
いつからというのは分かりませんが。 「データ」を「データー」と書くのは誤用と思います。数十年前に怖い大先生が『世の中には「データーレコーダー」というものがあるそうだが』と皮肉を言っていました。
お礼
回答ありがとうございます データーは誤用ぽいですね
- apple-man
- ベストアンサー率31% (923/2913)
今でも一般には省略しないほうが 標準だと思います。 長音記号の省略というのは、 業界によっては昔から標準の ところがあるんです。 例えば電気通信情報学会などでは 長音記号をつけるほうが間違った 記載とされ、正式な文書では 訂正を指示されます。
お礼
回答ありがとうございます 工学系の技術者は長音記号を省略する傾向があると感じてました
- 0KG00
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省略する根拠はJIS Z 8301だと思いますが、20年以上まえから見かけますね。
お礼
回答ありがとうございます JIS規格が一応の根拠なんですね
お礼
回答ありがとうございます ドイツ語では音を伸ばし、英語では伸ばさないとのことですが、やっぱり英語でも長音記号をつけたほうが実際の発音に近いのではないかと思います。