意外に新しい「流行語」を教えてください
最近読んだ、有吉佐和子の「恍惚の人」(1972年)の中に、
「毎日なにもせずに過ごすようなことを近頃の言葉では、ぼけーっとしてるなどと言うらしいが」
というような内容が書いてありました。
現在では当たり前のように使われている「ぼけーっとしてる」という表現が、その頃は 「近頃の流行(はやり)言葉」であったのが、とても面白く思えました。
そういえば、自分や相手を意味する 「君」 「僕」 なんていうのも、幕末の志士たちの間では一種の流行語みたいな存在であったと聞いたことがあります。
そこで現代では普通に使われている言葉だが、元々はそれがある種の「流行語、はやり言葉」であったような面白い例を教えていただけないでしょうか。
もちろん言葉と言うものは、時代時代に間断なく生まれは消えていくものなので、いわば多くの言葉が、過去の一時代には 「新しい流行言葉」であったとも言えるかもしれませんが、「へ~、これが元々は単なる流行語だったの?」 と思わせるような意外な例をお教えください。