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ラップはなぜくっつくの?
6歳児に聞かれました。 「料理に使うラップはなぜくっつの?」 自分で調べましたが、 『高絶縁性』とか『イオン重合』とかいう説明をしたサイトしかみつかりませんでした。 6歳児にわかるように説明してくださる方、お願いします。
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マジックテープは、オスの繊維の先端が、メスの繊維に引っかかることによってくっつきます。 くっつきやすくするために、メスの繊維はループ(輪)になっています。 ラップの場合は、少しメカニズムが異なります。 元々、物質には引き付き合う性質があるのです。 この力の源を分子間力と言います。 分子間力があるから、液体になったり、固体になったり、沢山の分子が集まって、目に見える形を形成しているのです。 分子間力が弱ければ、バラバラになってしまいます。 それが気体です。 分子間力は、ほとんどの物質に働くので、本来、なんでもくっついてしまうことになります。 しかし、固体表面には「でこぼこ」があるので、分子間力が働く距離まで近づけないので、硬い物同士はくっつきません。 つまり、硬いもの同士は、分子の大きさで見れば、ほとんど接触していないことになります。 ほんの少しの所だけが接触しているのです。 米もごはんにするとくっつくようになります。 お餅も柔らかければくっつきますが、硬くなるとくっつかなくなります。 ラップは柔らかいお餅と硬くなってしまったお餅との間に位置するので、柔らかいお餅ほどは「べたべた」しないけれども、平滑な面には接着するのです。 でも、やや硬いため分子間力が働く点が少なく、強度は弱いですけどね。 接着を議論する場合は、表面張力なども不可欠の要素ですが、ここでは省略します。 お餅の例で、6歳児に説明できませんか。
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- SoftMatter
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psa29様が説明されているように、ガラス転移温度が関係していると思われます。(簡単に補足いたします) 普通の物質では温度をかけると、固体>液体>気体と変化しますが、プラスチックは一般的に温度をかけても固体から液体になりません。 その代わり、少し柔らかくなります。(そのときの温度をガラス転移温度といいます) ラップなどはガラス転移温度が低いので、日常使う温度では柔らかい状態になっています。 あとは、psa29様の言われるとおりなのですが、結局、柔らかいということが重要です。 粘土で作った玉(柔らかい玉)とビー玉(硬い玉)とでは、坂道をころがしたときに転がりやすさが違いますよね。 これと同じといえば6歳のお子さんでも理解してくれるのでは…(これ以上の説明は、psa29様の接触面積の問題になっていくと思います)
- psa29
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セロハンテープなどの粘着テープは、べたべたとくっつきますよね。粘着剤は軟らかいのです。 物質には、硬い物から柔らかい物までたくさんあります。物質表面は平滑に見えているようでも凹凸があるので、硬い物同士では凸凹がじゃまをして、表面同士が近づくことが出来ません。一方が柔らかいと、そちらが変形して、十分に接触することが出来るようになります。 料理に使うラップも他のプラスチックに比べれば、柔らかいのです。 でも、粘着剤ほどには柔らかくないのでラップにしわなどが沢山はいった物は(一度使った物)は、つきが悪くなります。 また、表面に油などが付いた物はつかなくなります。 粘着剤が接着することと同じ事が起こっているのです。 昔々、その昔の接着理論では、静電気説も言われていましたが、今、静電気説を述べる人は、皆無だと思います。 静電気ならば、金属や湿度の高い状態では、接着しないでしょうし、使用した物がつきにくいと言うのも説明できません。 摩擦すれば、つきやすくなるのか? しわしわになって、つきにくくなります。 接着剤は、凹凸を埋めるために、塗るときは液状です。 でも、液状のままでは強度が出ないので、接触した後に固まることによって、強度を発現します。 柔らかいと言うことが大切なことがお解りでしょうか。 ラップに使われているプラスチックのガラス転移温度は、普通のプラスチックよりも低いことからも、理解できますが、これは6歳児には難しすぎます。
補足
うううむ。難しいです~。 やわらかいことが大事だということはわかりました。 マジックテープのオスメスとはちがうんですか? あれも片方がやわらかいですけど。 ちがうんでしょうねぇ
高校の時物理の先生が 静電気だと言っていましたが…。 だから一度使ったラップはもうくっつかないということらしいです。
お礼
お餅の話は、6歳児に説明しやすいです。 丁寧な解説ありがとうございました。