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ウィーンフィル新春コンサートで…クラシックのメドレーみたいな曲
昨日NHKのウィーンフィル新春コンサートを観たのですが、「カドリーヌ」でしたっけ、有名なクラシックをメドレーみたいにして演奏しているものが幾つかありました。 作曲者名も出ていましたが、あれは一体どういうものなんでしょうか。現代音楽だったら著作権で問題になりそうですけど…。
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芸術家のカドリール シュトラウスのオリジナリティは何もなく,ただ,有名な曲をつないでいるだけですね。 それでも聴いていて面白いというところをねらったのでしょうか。 だれでも知ってる曲を選ばないと意味がないというユーモアも感じます。 現代のような著作権の感覚はない時代ですから, 他の作曲家でも,例えばパガニーニのラ・カンパネラ→リストなど, 他人の主題を借りている例は多くあります。 この芸術家のカドリールは次々に出てきて繰り返しもありで, 全部で何曲使ったでしょう?なんてクイズにできそうですが, パガニーニ ラ・カンパネラ ベートーヴェン トルコ行進曲,クロイツェル ウェーバー オペロン,魔弾の射手 モーツァルト 魔笛,ジュピター メンデルスゾーン 結婚行進曲・・・など, メモを取りながら聴かないとわからなくなりますね。 現代の作家でも著作権が切れているものを使うなら問題はないと思います。
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- masaodisan
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#1です. 《芸術家のカドリーユ》ですが,Künstler-Quadrille (上手く出るかな?)となります.ちなみにサブタイトルとして nach Motiven berühmter Meister (巨匠たちのモチーフによる)というのがついています. 初演は1858年2月2日の芸術家舞踏会で,ウィーン芸術家協会に献呈されています. さて,カドリーユですが,フランス語・英語ではquadrilleと,ドイツ語でも最初を大文字にしてQuadrilleとつづります.もともとはイタリア語squadrigliaかスペイン語cuadrillaに由来すると考えられています.18世紀のフランスで,技巧的なバレエに登場する舞踊手の一団を意味するようになったのが起源で,その後,バレエのなかのコントルダンスが人気となって「コントルダンスのカドリーユ」と呼ばれるようになりました.その略として「カドリーユ」と踊りの名になったわけです.
お礼
質問をした時は「カドリーユ」=「メドレー」だと思っていたんですが、色々と説明していただいているうちにわかってきました。 いつの日かカドリーユをまた聴く(観る)機会があったら、今回教えてもらったことを思い出したいと思います。
#2です。 NHKのウィーンフィル新春コンサートのホームページを開けてみると 「芸術家のカドリーユ 作品201」と書かれてました。 シュトラウスの作品録を検索で調べて見ると(Ku : nster Quadrille)というのが見つかりました。 Ku の後の( : )が,もしかしてドイツ語のウムラウトかもしれないと思って 調べてみると綴りはひとつ違うのですが,Ku:nstler で芸術家とありました。 ウムラウトなしで kunst で芸術でした。 Quadrille は,ドイツ語辞典,英和辞典のどちらにも載っていました。 ドイツ語辞典ではカドリユ,英和辞典ではカドリールとカタカナ表示されていました。 フランス舞曲なので語源はフランス語かもしれません。 ヨハン・シュトラウスは「楽しくなければ音楽ではない」と,いったところがあるようにも感じられます。 真面目と言われるベートーヴェンがこの曲を聴けば,著作権のことよりも, たとえ自分の曲が含まれてなくても怒り出しそうな気がします。 聴かせる音楽家と,楽しませ,踊らせる音楽家の違いを感じます。
補足
丁寧に調べていただきありがとうございます。最後が“l”の発音だったわけですね。 “quadr”から始まる単語と知り「もしかして4とか四角と関係あるのでは?」と思ったのですが、カドリーユというのは4人組で四角になって踊るものなんですね。 だいぶ勉強になりました。ありがとうございました。
- masaodisan
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ヨハン・シュトラウスの《芸術家のカドリーユ》が選曲されていましたね. おそらくは字幕にも簡単に触れていたと思いますが,当時の有名な旋律をモチーフにして作曲されています.この曲のように,よく知られた旋律を引用して用いることはわりと頻繁に行われていました. 今とは著作権の厳密さが違いますから一概には言えませんが,録音メディアがなかった時代ですので,曲が広まるために必要なこととして歓迎されていた節もあります.人気のバロメーターというやつですね.
お礼
現代は著作権の関係で逆にこういうことが難しくなっているのは残念ですね。 当時の有名な曲が今でも有名なのは面白いと思いました。 教えていただき、ありがとうございました。
補足
紅白歌合戦でもメドレーが流行っていますが、時代も場所も違うところで、あのような曲があったことは面白いと思いました。「モーツァルト党」というのメドレー的な曲でしたね。 きょう再放送を観ましたが「カドリーユ」となっていました。フランスの曲だそうですが、スペリングの最後はもしかして“l(エル)”でしょうか?