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再結晶・分留・抽出の違い・ポイント

3つの違いがわからないというか、ここのものがどういうものかいまいちシックリ着ません。教科書で書いているのですが、それでは漠然としていて・・・・。 なにかわかりやすい説明ありますか?

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noname#62864
noname#62864
回答No.1

順番に説明しますね。 (1)再結晶 固体の精製(純度を高くすること)に使います。 適当な溶媒(例えば水)に溶けるある固体の物質(例えばミョウバン)の精製を行いたい場合、高温の溶媒(熱湯)に固体(ミョウバン)を溶かし、飽和に近い溶液を作ります。 次にそれをゆっくりと冷却します。 一般に冷却すると溶解度が低下しますので、溶け切らなくなった固体(ミョウバン)の結晶が析出します。 その過程で、元の固体に含まれていた不純物は溶媒に溶けたままになります。 結果的に、新たに析出した結晶は不純物を含まない、純度の高いものになります。これが再結晶による精製です。 (2)分留 沸点の異なる2種類の物質の混合物を分離したい場合に、それを蒸留用の容器に入れて加熱します。 混合物の温度が、低沸点の物質の沸点になったときに、低沸点の物質が気化し始めます。 このとき、高沸点の物質はまだ液体のままです。 したがって、出てきた気体を冷却すれば低沸点の物質が得られます。 低沸点の物質が出尽くした後に、高沸点の物質の沸点以上に加熱すれば、高沸点の物質が気化し、それを冷やせば高沸点の物質が回収できます。 これが分留です。 (3)抽出 例えば、水の中にある物質が溶けていたとします。その物質が適当な有機溶媒(たとえばエーテル)によく溶けるとします。 水溶液にエーテルを加え、よく撹拌するとある物質は水層からエーテル層に移動します。 エーテル層を分け取った後に、残った水層にエーテルを加え再度同様の操作を行います。 これを繰り返せば、ある物質の大部分がエーテルの側に移ることになります。 これを抽出と言います。 すなわち、水に含まれていたある物質が、エーテルによって抽出されたことになります。 実際に実験を行えばすぐにわかることですが、説明だけでイメージするのは難しいかもしれませんね。