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細菌からのDNA抽出→PCRで

初歩的で申し訳ありません。 細菌からDNAを抽出した時そのDNAは環状2重らせんDNAなのでしょうか。 次にPCRで熱をかけた時も解けたDNAは1本ずつ環状のまま解けているのでしょうか? そして増幅される時はその環状DNA全てが複製されるのですか?それとも必要な部分だけ増幅されるのでしょうか?もしかしてプライマーを付けることによって必要な部分だけ増幅しているのですか。

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  • MIYD
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回答No.2

No1です >物理的にきれてしまう事 直鎖状DNAの場合は長くなるとせん断力に弱くなるために、 ボルテックスやピペッティングで切れることがあります。 バクテリアの場合は環状DNAのため、 切れにくいとは思いますが、 操作によっては切れる場合はあると思います。 また、切れるのとは別ですが、 プラスミド精製後に電気泳動すると、 ニックが入って移動度が変わるものが見られますので、 二本鎖が両方切れるのではなく、 片方が切れているものはゲノムDNAでも多いのではないかと思います。 >PCR PCRに用いているDNAポリメラーゼは5'から3'への伸長反応を行う酵素ですので、 (逆に伸長反応を行う酵素はないか、少なくとも一般的なPCRには使えないものだと思います) 結合したプライマーの3'側が増幅されます。 1つのプライマーで増幅したい領域の前後両方に"内向き"に結合できないのであれば、 2つのプライマーで増幅したい領域を"はさむ"必要があります。 この場合は上に書いたとおり、 プライマーの3'側に伸長反応が進むため、 また、通常塩基配列は5'側から3'側に表記するため、 sense鎖側(塩基配列の表記と同じ方向に増えるほう)はDNA配列そのままでいいのですが、 antisense鎖側(表記と逆向きに増えるほう)は相補鎖(GGAATTCならばCAATTCC)を合成しないと 目的の配列が挟まれないために増えません。 プライマー1   GAGA→ --GAGA---------------TTTCC--- --CTCT---------------AAAGG---                 ←AAAGG プライマー2 (通常塩基配列は上側の鎖だけで表記されています) これでPCRを書けると指数関数的に GAGA---------------TTTCC CTCT---------------AAAGG が増幅しますが、 プライマー2をTTTCCのままで作ってしまうと、 直線で増えてしまうため、 30サイクルかけても約30倍にしか増えませんし、 末端が定まらない GAGA---------------TTTCC---~ TTTCC---~ が増えてしまいます。

HPLC
質問者

お礼

詳しい解説非常に助かりました。 又教えてください。 ありがとうございました。

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その他の回答 (1)

  • MIYD
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回答No.1

>細菌からDNAを抽出した時そのDNAは環状2重らせんDNAなのでしょうか。 抽出方法にもよりますが、環状2重らせんのままの状態か、切れて線状2重らせんになっているかだと思います。 >PCRで熱をかけた時も解けたDNAは1本ずつ環状のまま解けているのでしょうか? 2重らせん構造から酵素などによらずに1本ずつ環状になることは通常の状態ではほとんどないと思います。 2本の1本鎖環状DNAが絡んだ状態か、どこかで切れて線状1本鎖DNAになると思います。 >そして増幅される時はその環状DNA全てが複製されるのですか?それとも必要な部分だけ増幅されるのでしょうか?もしかしてプライマーを付けることによって必要な部分だけ増幅しているのですか。 PCRの目的によるかと思います。 必要な部分だけ増幅したい場合にはそのようにプライマーや反応条件を設定しますが、 必要な部分だけでなく、目的外の部分も増えることがあります。

HPLC
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 抽出時DNAが切れるという事は物理的にきれてしまう事があるのでしょうか。又は一般的に制限酵素等を添加する場合もあるのでしょうか。 プライマーは例えば16S-rRNA領域の遺伝子解析を目的とする場合、その領域に特異的につくようなプライマーをPCRの時に添加するのですか? 又プライマーを2種類入れると聞きましたがその理由はなんでしょうか?前後のプライマーを入れるというような事を聞きましたがよくわかりませんでした。 いろいろ聞いてしまって申し訳ありません。

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