細孔の径や形状(直線のような貫通細孔か、曲がりくねった細孔か、スポンジ状かなど)、試料加工のしやすさなどから、最適な方法が決まると思いますが、edogawaranpoさんがかかれている方法が一般的です。
表面から内部に細孔が伸びている場合には、窒素ガス吸着法がつかえます。(どんなガスを使うかという話もあるはずですが、私は窒素ガス吸着装置しかつかったことないので、省略。)
ガス吸着法では、細孔は、径の半径に応じ
1)25nm以上 マイクロポアー
2)1~25nm以上 メソポアー
3)1nm以下 ミクロポアー
と分類され、吸着等温線(相対圧力と吸着・脱離ガス量をプロットしたもの)が得られ、そこデータから、
1)細孔のタイプ ←J.H.deboer: "The strcture and Properties of Porous Materials", Butterworhts, Londo, 1958) pp68
2)多孔度(見かけの体積に対する全細孔容積の割合)←吸着量からもとまります。
3)比表面積(単位体積あたりの表面積)← BET型吸着等度式 S. Brunauer et. al., J. Amer. Chem. Soc., 60 (1938)309
4)細孔分布と平均細孔半径←BJH法 E.P. Barrett, et. al., J. Amer. Chem. Soc., 73 (1951)373
などの情報を得ることができます。
詳細は、例えば、「←」で示したリファレンスを見てください。
しかし、実際の形状との比較が欲しくなるので、電顕での確認もしたほうがいいでしょう。しかし、電子顕微鏡の場合には、試料加工の段階で、細孔の形状が崩れたりする恐れがあるので、これもまた難しいところですね。細孔の形状自体をデータ―として、断面写真等からフラクタル次元を求めたりもできます。