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θ役割・θ基準について。

 こんにちは。今回は大学の講義でわからないところを質問させていただきます。  本日、英語の構造、という授業で「θ役割・θ基準」というものを習いました。ところがこれがさっぱりわかりません。文脈と単語がそれぞれ影響しあっている、ということだけはわかるのですが・・・。  的を得ない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

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noname#19923
noname#19923
回答No.1

θ役割 動詞が主語や目的語に与える役割のことです。たとえば、 I hit the ball. であれば、I は「動作主 Agent」、the ball は「非動作主 Patient」あるいは「主題 Theme」と呼ばれます。 John gave Mary a book. であれば、John は「動作主 Agent」、Mary は「受益者 Benefactive」、a book は「主題 Theme」です。 どうしてこんなふうに考えるかというと、次の三つの文の関係が表しやすくなるからです。 Paul opened the door with the key. The key opened the door. The door opened. ここで、Paul が動作主、ドアが非動作主、鍵が道具であることは共通しています。 文脈と単語が影響しあう、という点では、 She broke her leg. で、彼女が動作主ならば「自分でわざと足を折った」ことになり、彼女が「経験者 Experiencer」であれば、「事故か何かで足が折れた」ということになります。 問題点は学者によって呼び名が違ったり、いったいθ役割はいくつ必要なのか、といったことがさっぱり分からないことなどです。 θ基準 ・名詞は必ず一つのθ役割を持つ(θ役割なし、とか、二つ以上のθ役割を持つ、なんて言うのはダメ) ・θ役割は必ず一つの名詞に割り振らなければならない 二番目の方は分かりやすくて、 John put a book on the desk. の on the desk を省略すると、「着点 Goal」役割を持つものがなくなって、アウトになる、ということです。 最初の方が問題ありで、θ役割を持たない名詞というのはたしかにないといえばない(There is a book on the table の there や、It is possible that he will win. の it のような「虚辞 expletive」にはθ役割はないと考えられる)。 しかし、二つ以上のθ役割を持つ名詞もないとは言えない。 John bought a book from Mary. で、本のやりとり以外にお金のやりとりまで考えてしまうと、どっちが動作主で、どっちが受益者なのか分からなくなる。 さらに、二つの名詞で一つのθ役割を持つこともある。 The box has books in it. 「箱の中に本が入っている」 では、box と it が同じ「場所」というθ役割を共有している。

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