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ユグノー戦争について
世界史の勉強をして気になったのですが、ユグノー戦争の際にフランス王室はいったいなにを考えていたのでしょう?政策がコロコロ変わっていて結局何がしたいのか分からないのですが… フランス王室はカトリックを堅持 ↓ フランス王室は新教への強攻策を緩和 ↓ カトリックの中心者のギーズ公と接近 ↓ サン・バルテルミの虐殺を裏で画策? ↓ ギーズ公を暗殺 ↓ フランス国王アンリ3世が暗殺される ↓ アンリ4世が王位に
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ユグノー戦争の特徴は 多数の勢力が異なる目的に動いていることです。 それで状況に応じて時々で 決断をしていったので一貫性がないように見えますが バトルロワイヤルというのはそういうもんです。 まず王権対貴族の争いが基本にあって ユグノー(新教徒)対カトリックの争いが拍車をかけ ブルボン家対ギーズ家対ヴァロワ家の家督&主導権争いが 決定的な要素になってるわけで あとさらに母と子、兄弟妹の骨肉の争いも加味されますから そうとうややこしいのです。 フランスの王室、つまりヴァロワ家の フランソワ2世の死が事の発端で、 幼い王弟シャルル9世を即位させることになったことから 弱い王権を守るために後ろ盾が必要になったわけで 前王の妻メアリー・スチュアートの叔父ギーズ公の 強い権力に対抗するために 母后のカトリーヌ・メディシスは ギーズ公の敵であるブルボン家を頼ったことから ギーズ公が激怒してユグノー弾圧を始め、 双方の報復合戦となったのがユグノー戦争ですが、 この戦争においてヴァロワ家スの王権の脆弱さが露呈して 実際、国王はパリだけの領主(もともとはただのパリ伯)のようなものでした。 だからどちらの側にも逆らえず、 優勢な方に味方して、自身の立場を守ろうとしたわけです。 疫病で人口が激減して国全体が疲弊し 長期の分裂を懸念して新旧両派の調停案として うちだされたのが王妹マルゴとブルボン家のナバラ王アンリとの結婚ですが 狂信的カトリックの手でバルテルミーの虐殺が起こるわけです。 この事件自体はおそらく偶発的要素が強いものだったのでしょう。 真相は不明ですが、双方の憎悪が憎悪を生んだという形。 軟弱でやる気がなかったシャルルが死んで、 王弟アンリが即位すると、 あまりに愚かな殺し合いを早くやめようという機運が高まって 国内の統一のために事態が進展します。 カトリックというよしみから王はギーズ公と最初連携しますが ギーズ公自体がこの問題の核心であることに気づいて 先手を打って彼を暗殺してしまします。 しかしその報復にカトリック側の手で王も暗殺され、 王位継承者としてナバラ王アンリが残ったわけで アンリ4世の英断で二度目のカトリック改宗と ナントの勅令を発して国内融和と近代フランス王国が誕生するという展開です。 こいう顛末になったもうひとつの理由は 王の資質がなかったシャルル9世の存在でしょう。 さらに弟のアンリ3世も軽率な人物で ポーランド王を捨てて戻ってはきましたが 暗殺のような手段をつかうとたいてい自分の身にも ふりかかってくるという典型のような結末。 フランス王室の意思とはつまりカトリーヌ・メディシスの意思と いうことのなんですが、 彼女は我が子を溺愛するばかりで国家運営という大局を みなかったことがこの迷走につながっています。 もちろんフランスのためを思えばわが子を見捨てる必要があったわけで 無理な話なんですが。
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- jk7
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王室が考えていたこと…、それは王権強化です。 新教徒に肩入れしながら、旧教と勢力を弱体化させ、ある程度うまくいけば、今度は旧教徒に肩入れしながら新教徒勢力を弱める…。 これをくり返しながら、新旧両教徒勢力を後退させ、王権を強化しようとしたのです。
お礼
遅れてすいません、 考えていることと現実とは必ずしも一致しないのですね どうもありがとうございます
- nacam
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この時期、ヨーロッパ中で、宗教戦争状態を呈していました。 ドイツの30年戦争、イギリスのピューリタン革命、フランスのユグノー戦争。 当時の宗派は、考え方が定まっておらず、考え方がブレたり、集団ごとに対立する宗派への考え方も違っていました。 カトリック内でさえ、新教徒に対する対応が分かれていました。 (フランシスコ会、トミニコ会と、イエズス会では、新教徒に対する扱いが、全く異なっています) そのような状態で、固定的な価値観から行動する事は、できません。 フランスの場合、宗教的価値観と、政治的価値観の間で、揺れ動いたということです。
お礼
遅れてすいません ただでさえ勢力が分かれていて難しいのに、内部分裂まであったとは… 複雑な関係ですね どうもありがとうございます
お礼
遅れてすいません 勢力を保ち続けたり、均衡させておくと言うのはとても難しいことなのですね 細かいところまでの説明、どうもありがとうございます