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一ヶ月前の「自分」は何処へ?

何かの雑誌で、ある科学者が「一ヶ月もすれば自分の身体の中に同じ分子は残っていない」というようなことを書かれていたのを読んだのですが、私たちの身体を構成する細胞はいつの間にか完全に入れ替わっているということでしょうか?脳細胞だけは入れ替わらないとか、そういうことはありえないことなんでしょうか?もし、そうだとしたら、脳細胞や心筋の細胞はどうやって入れ替わるんですか?

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  • ioli
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回答No.4

私も以前、「人間の細胞は二年で全て新しくなる」というのを聞いて、同じような疑問をもった記憶があります。人間の体の中には、皮膚のように表面から次々に剥がれ落ちて、細胞分裂によって新しくなる部分と、脳細胞のように生まれてからは細胞分裂せずに、ずっと同じまま(年をとるにつれ細胞の死によって、少しずつ減少しますが)の部分があります。ですが、この脳細胞も分子レベルでは生まれ変わるのです。形を変えたり、破損した部分を修復するのには、体内に取り込まれた新しい物質が使われるので、同じ細胞でも以前とは別の分子で出来ているのです。そのようなわけで、脳細胞は分子レベルで入れ替わりますが、機能的にはたいした変化はなく、記憶もなくならないのです。

jume
質問者

お礼

こうやって、何かひとつのことを知ると、また、知りたいことが出てくる。だから、学問は面白いんだ、と高校の先生に言われたことがあります。今、まさにそんな感じです。記憶ってなんだろう?とか思ってます。 二年経ったら、今の自分とは全部別の分子で構成された自分がいるって、なんか変な気分ですね。ありがとうございました!

その他の回答 (3)

  • K-1
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回答No.3

体を作る細胞は日々、食べ物から得たエネルギーや物質などで破損部分の修復を行なったり 新しい細胞を生産しています。 それと同時に寿命の尽きた細胞はタンパク質などの分子に分解され、 血液などで運ばれ最終的には外部に排出されます。 細胞がエネルギーを使ったあとの老廃物も血液により運ばれます。 これを繰り返していくと、いずれ体内の物質は「入れ替わる」という意味です。 脳細胞や心筋も血管を通じて物質の交換が行なわれます。 つまり「1ヶ月前の自分」を形作っていた物質はどうなったかというと、 垢や大便となってしまったということでしょうね。 ちなみに「歯」はほとんど代謝が行われないと言われています。

jume
質問者

お礼

言われてみれば、中学校の理科で血液の働きを習いました。毛細血管が身体の隅々まで行き渡っているのは、「物質の交換」ためだったんですね!大動脈から押し出されていく真っ赤な血と、肺に戻ってくるどす黒い血の意味がようやく、実感を伴って、分かった気がします。切って観るってわけにもいかないですからねェ(笑)。 歯が、虫歯になっても自然治癒しないのは、そういう理由があったんですね。歯、大事にしよう…。 とても面白かったです。ありがとうございました!

  • noribou11
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回答No.2

これはですね。その科学者が「分子」といっているところにミソが あるんですよ。つまり、分子と細胞を比較しても...ってことです。 神経細胞にしろ細胞膜は常に新しいものと置き換わっていますし、 神経伝達物質にしろ、どんどん新しいのが生産されています。 したがって組織学的には変わっていないような細胞でも細胞生物学や 分子生物学的には日々置き換わっているんですね。 じゃあ、DNAはどうなのってことになるんですが、DNAも情報は 永続的でも分子はそうでもありません。自然に起こる脱プリン反応やら 脱アミン反応やら紫外線やら代謝物質やら熱やら、いろんな影響で DNAは日々壊れていきます。でも、その都度、修復されるので 滅多なことではDNAに変異は起きないだけです。 もっとも、この手のセリフは概念であり、ある種のリップサービスです。 どんな人でも興味の湧きそうなフレーズをおりまぜて自分の主張を 読んでもらおうという考えなんですよ。例えば「ヒトの**分子は ~酵素により++時間で分解される」なんて題名だったら、専門家くらい しか読まないですからね。

jume
質問者

お礼

「分子」の記述は、たぶんその科学者が書いてらした原文のとおりです。覚えてて良かったぁ…。内容に関しては、つまり組織的には、変わっていないように見えるアイデンティティの座(つまり脳細胞)も、分子レベルで見ると日々、経済でいうところの物流のような形で何らかの変容があると、そういうことで…いいんですよね(ちょっと心配)? 確かに興味を覚えた人間がここにいるので、その科学者のリップサービスも、無駄ではなかったということですね。ありがとうございました。

noname#25358
noname#25358
回答No.1

 はい。脳のシナプス細胞と心筋細胞は生まれ変わりません。死ぬまでずっと同じ細胞を使いつづけます。  ですんで、子供の頃に記録された記憶は、その記録された同じ細胞がずっと保持しているわけです。  もっともそうでなくても、(解剖学的に)魂と呼べる概念は、その人間の中に死ぬまで1つだと思いますが。  (俺自身は、脳や身体の信号の連携のことを魂と仮に呼んでいるのです)  しかし1ヶ月はちょっとサイクル短すぎやしませんかね(笑) 組織によって違いはありますが、皮膚は4ヶ月、骨は2年ほどの周期だそうです。

jume
質問者

お礼

脳と心筋の細胞ってどうやって生まれ変わるのか、ちょっとした悩みでした(笑)。アイデンティティの座と呼ぶべきものが、在るんだとわかって、なんか、スッキリしました。ありがとうございました!それにしても、一ヶ月のサイクルってのは短すぎましたね。本が手元に無いことと、読んだのがずいぶん前だったために曖昧な記述になってしまいました。申し訳ありませんでした。