こんにちは。具体的な調査計画を書いていただけましたので,具体的なアドバイスができそうです。
実験を行うA群と,実験を行わないB群と,二群において正答率に差があるかを調べられるわけですね。
ならば,私がNo4で回答した「4)が守られている(3-1)」という一般的な比率の差の検定を行えばよいわけです。
計算式としては,比率の差の検定とχ2検定(独立性の検定)の両方があります。前者の場合の計算手順を説明します。
1)「A群の正答率-B群の正答率」を求める(a)。
2)「A群とB群の正答率の平均」を求める(下式参照)
A群の正答数+B群の正答数
平均正答率(p)=──────────────
A群の総人数+B群の総人数
3)「A群とB群とに差がないと仮定した場合の分布」の分散を求める(下式参照)
1 1
分散=p×(1-p)×(──────+──────)
A群総人数 B群総人数
4)「1)のa」と「3)の分散」を使って検定を行うための統計量を求める
a
統計量(z)=──────
√(分散)
5)の統計量を使って有意性判定を行う。さらに「α=0.05(5%以下の現象は珍しいことで,意味がある)」という判断基準を採用する(判断基準は任意です)。
統計量から確率の算出法:Excel関数CHIDISTを使う
具体的には CHIDIST(zの二乗値, 1)
※「4)の統計量」を二乗して下さい
※なぜ「1」かは深く考えないで下さい
この関数によって算出される数値が「確率」です。この場合の確率とは「比率に差がないと仮定した場合,『たまたま』「1)のa」ほどの差が生じる可能性」を意味しています。わけが分からないのならば,
統計量による確率<「0.05(=α)」
であるかどうかで判断して下さい。α以下の数値であれば,有意差有り,二群の比率には統計学的に差があると判断できます。
上記の計算手順をExcelで実行して下さい。
お礼
しばらくPCを使うことができなかったため,お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。大変よく分かる説明で大変助かりました。同じような事柄を検定するための方法がいくつもあることが分かり,大変勉強になりました。お答えいただいた他の皆様も,本当にありがとうございました。