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アセトアニリド合成法
アニリンに塩酸を加えアニリン塩酸塩とし、さらに酢酸ナトリウムと無水酢酸を加えてアセトアニリドを生成します。 この過程で酢酸ナトリウムを加えるのはなぜですか?
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No.1の補足です。 アニリンなどのアミン類が求核性を示すのは、窒素上の孤立電子対が原因です。これがなければ求核性もなくなります。 アンモニウム塩では、この孤立電子対が結合に使われてしまっていますので、求核性を示しません。 したがって、アミンが起こす反応の多くはアンモニウムイオンでは起こりません。 ご質問のようなアセチル化も起こりません。 酢酸ナトリウムを加えることによって、Cl-がNaClとなるために、アニリンがアンモニウムの形でなくなり、アニリンが遊離されることになります。 式の上ではアニリンの酢酸塩ということになりますが、酢酸は弱酸なので、遊離されたアニリンの形で存在するものの割合が多くなります。
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No.1です。 補足します。単純にアニリンと無水酢酸を混ぜてもアセトアニリドは得られますし、よほど大きなスケールで行わない限りは、特に激しい反応になるというわけでもありません。 また、その条件で、有意な量のカルボアニオンが生じることもあり得ません。 収率も概ね良好です。ただし、収率を低下させる要因があるとするならば、アセチル化の際に無水酢酸の片割れとして生じる酢酸との中和にアニリンが使われしまう可能性があるということです。 塩酸アニリンを使う意義というのは、固体として重さが量りやすいことと、No.4のご回答にあるように、水溶性で、適当な塩基を加えることによって、反応系内でアニリンを発生させさられることだと言えると思います。
- nangou
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まず、溶媒が水であるためにアニリンを塩酸で塩酸塩にします(アニリン塩酸塩は塩であるため水に溶けます)。酢酸ナトリウムを加えると酢酸のpkaが4.76、アニリン塩酸塩のpkaが4.66のため、平衡はすべて生成系にはいきません。したがって、少量のアニリンと無水酢酸が反応するためスムーズに反応が進行します。アニリンに無水酢酸を有機溶媒中で混ぜると急激に反応が進行し、カルボアニオンなどがおかしな反応をするため収率があがりません。
- leo218mm
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憶測ですので確かではないですが (1)酢酸ナトリウムが無いとどうなるでしょう?Clの行き場がなくなります じゃぁ何かに引き取ってもらおう→NaCl、あぶれた酢酸は反応物の一部となる (2)無水酢酸だけだと反応はうまく進まないものです、少し塩基にしよう!さらに反応を助けるほうが良い!最後に分離しやすいように水層のものにしよう!→結果触媒としてCH3COONa
- math_road
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アセトアニリドはアニリンと無水酢酸だけでできます。 そこから考えると、アニリン塩酸塩と酢酸ナトリウムから酢酸と塩化ナトリウムにして、 アニリン塩酸塩をアニリンに戻しているだけだと思います。 ソースはないので不確かです。 なぜアニリン塩酸塩にしているのかが疑問です。
お礼
なぜアニリンに戻すのでしょうか? アニリンは水に不溶なので、塩のj形にしているとおもうのですが…
酢酸ナトリウムを加えることによって、NaClとアニリン酢酸塩が生じます。 塩酸アニリンは無水酢酸とは反応しませんが、アニリン酢酸塩は反応してアセトアニリドを生成します。 塩酸アニリンのNはアンモニウムの形になっており、求核性を持たないので無水酢酸と反応しません。
お礼
ありがとうございます。求核性をもたないとは、孤立電子対がないということですか?
お礼
参考になりました。ありがとうございます。