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γ-BHCについて
私の勤務している病院で疥癬が大発生しました。 治療として60人の患者様全員にγ-BHCを塗布しましたが、どうしても業務の都合上6時間後に入浴して薬剤を落とすことが出来ませんでしたので、結局24時間後に落としましたが、特に副作用もありませんでした。何だか、薬を塗布して時間が長いほど効果があるような気がするのですが、γ-BHCを塗布して6時間で落とさないと、どのような副作用があるのでしょうか? 体に悪いと知っていながら、なぜ6時間で薬を落とせないのかと注意を受けたのですが、内心別に誰もなんともなかったからいいじゃない!って気がしてなりません。皆さんは疥癬対策ってどのようにしてますか? 教えて下さい。
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- mizzy-ko
- ベストアンサー率48% (30/62)
おはようございます。 すでにγーBHCの毒性については前の回答者さんが詳しく説明しているのでここでは述べません。 確かに6時間で洗い流す必要性のエビデンスはないのですが、あくまでも医薬品ではなく農薬を人の体に使っているのだという認識をもつ必要があると思います。当院でも6時間での洗い流しは無理だったので、看護部が努力して時間を作り、前日夕方に塗布し翌日午前中に洗い流すことにしました。一番洗い流しの早い順番の方でも12時間後になってしまいました。特に副作用は出ませんでした。 また、医薬品でないもの、しかも「農薬」を使うわけですから患者さんもしくは患者家族に十分説明し同意書も頂いています。 610ハップの使用はかつて一般的でしたが、当時これを推進していた疥癬治療の第一人者の先生が、講演の中で効果よりも皮膚炎による悪影響の方が深刻なので使わないで欲しいとおっしゃっていました。 疥癬は現代病として復活し、老健や療養型病院ではその蔓延を防ぐことが深刻な課題です。資料も増えてきていますのでよくご検討下さい。
- ion8383
- ベストアンサー率21% (5/23)
病院には医者以外に、薬剤師もいると思います。 そちらから、何か支持はなかったのでしょうか? それとも病棟の支持で病棟内で処理したのでしょうか? 一般の医薬品は、薬品の安全性を規定しています。 医薬品などが血液中で治療薬として効果を発揮するためには、ある程度の濃度が必要です。 これを、有効血中濃度として決められています。 これは、異常に高くなりすぎると薬でも、全く別の意味で人体に有害にもなりえるわけです。 塗布した程度と思われるかもしれませんが、安全性が認められている範囲は守っていただくほうが、賢明です。 業務の内容にもよりますが、何を優先させるべきかよく病院内で話し合って、業務の効率化を図る必要もあるかもしれませんね。 人の命の重さを考えてください。 まして、そのために一生取り返しがつかなくなったとしたらどうでしょうか? それが、自分に降りかかったらどうですか? 相手の身になって考えることを、忘れないでください。 忙しくて、「これでも私は精一杯やってるのよ」といいたい気持ちは経験しているので良く分かります。 医療過誤は、忙しかったから間違えたでは済まされません。 大変ですね。頑張ってくださいね。ご苦労様です。
補足
申し訳ありませんが言い訳をさせてください。 今回の疥癬は、医師が疥癬と診断されるまで1ヶ月以上かかった事が原因で、あっという間に広がりました。病棟は痴呆の方がほとんどで徘徊・他患のベットで臥床する・枕や布団を持ち運ぶ方ばかりです。もちろん、疥癬の一斉駆除の際には他の病棟から10名程度の応援もありました。しかし病棟のスタッフが全員出勤しても業務の都合上γーBHCを6時間で落とすことは無理でしたので医師や薬剤師にそれは出来ないと説明し了解を得たうえで用法・用量を守って使用しました。業務についてもよく話し合ったつもりです。 しかし、先日の感染症の会議で他の病棟長より「なぜ 6時間で落とせなかったの?」と指摘され、未熟な私は「(あなたは病棟の事も知らないし応援にも来てないんだから)何にもなかったからいいじゃない」と思ってしまいました。決して人の命を軽く考えてるつもりはありませんので言い訳しました。
- kazu_kun1203
- ベストアンサー率34% (434/1248)
こんばんは。 やっかいですよね疥癬。 γ-BHCは#1さんのおっしゃられるとおり農薬で、もともと人体に使用するものではありません。医薬品としても存在しておらず、試薬を院内で製剤化していると思います。ですので毒性が強いんです。 ただ、医薬品でないので人間に使用して副作用やらなんやら調べたりしたデータがないのではないでしょうか…。(これだけ多くの施設で使用例があるのですから治験なりなんなり行って医薬品として認可できるものならすべきと思います) この6時間というのもエビデンスがあるのか不明ですが、医薬品でないものを医師の責任において使っているという点では、質問者様のお考えは少々甘い。(医薬品なら1日1回投与の薬を3回投与すれば大問題ですよね。ましてや今回は試薬です。医薬品と違って安全性はまったく保証されていないのです。) 私の病院では安息香酸ベンジルローション、オイラックス、610ハップなどを使用していますが安息香酸ベンジルローションで収束し、現在は感染者はいません。 最近の話題ではイベルメクチン(商品名:ストロメクトール)が疥癬の内服薬として特定療養費制度で使用可となりました。いままでも適応外で使っていましたが、外国では一般的なようです。2回ほど飲めば疥癬が治るようです。(こちらはまだ使用経験がないですが…)
補足
私はお馬鹿なので、Kazu_kun1203さんの言われる意味がよくわかりませんでした。もちろんγーBHCが医薬品でないことは分かっていましたので、6時間で入浴出来ないことを医師に説明の上、それを医師が許可されたので医師の指示通りに医師の責任のもとに用法・用量を守って使いました。あなたの言われる甘い考えというのは、私が副作用も分からずに使ったことを指すのかそれとも何ともなかったからいいんじゃない?と思ったことを指すのでしょうか?それから、今回の疥癬はノルウェー疥癬から大発生したものでしたが ノルウェー疥癬にも安息香酸ベンジルローションは 効果がありますか?教えてください。
- m-obachan
- ベストアンサー率46% (80/171)
γ-BHCには神経毒性があります。 血中濃度が高値になると痙攣を引き起こす可能性があります。 γ-BHCは体内での半減期が短いので,正しい使用法を守る場合は,副作用を起こすような血中濃度になることはありません。 その限度が6時間とお考えください。 たとえなんでもなかったとしても、 農薬の成分と同じなので、 安全が確認されている限度を守ってください。
お礼
6時間というのは、そこからきていたんですね。 有難うございました。
お礼
私の病棟は痴呆の方がほとんどです。もちろん疥癬の一斉駆除の際には他の病棟より10名程の応援もありました。しかし、どのように業務を見直しても日勤帯で処理する事はできませんでした。これが10名程度の患者様なら何とでもなったと思います。 でも今回質問した事で安息香酸ベンジルローションも効果があると分かりました。これなら私の病棟でも適応出来るかもしれません。 丁寧な回答有難うございました。