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宗教の混沌
親戚のあるお嬢さんがカソリックの洗礼を受けました。 いまや見事なカソリック教徒です。 まあそれはいいのですが、そのお家はある寺の檀家です。 こういう場合、仮にお嬢さんが亡くなったと仮定して、戒名をつけてもらったり、そのうちのお墓(もちろん仏教です)に入れてもらえるのでしょうか? 仏教の宗派によっても違うのでしょうか? お寺さんや経験者などで知っている方、お返事お待ちしています。
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墓地及び埋葬に関する法律では、埋葬拒否できるのは正当事由があるときだけで、この法律に関する国の通達によれば単なる宗旨の違いは正当事由に当たらないとされています。また、津地裁の判決などでによれば、寺院は宗旨の違いを理由として埋葬を拒むことはできないが、寺院はその寺院の典礼に従った葬送儀式を行う権利を有するとされています。 さらに本質的な話をすれば「墓地の使用権とは何か」は、大変難しい問題で、地方によって慣習も異なりますし、以前「判例タイムズ」に詳しい論文が出ているのを見たことがあるのですが、具体的内容は忘れてしまいました。ただし、「永代供養料」というような対価を払うことにより境内地の一角を墓地として独占的に使用する権利を取得している場合は、事実上(無縁になったら使用権が消滅するというような条件付の)所有権と同様の権利が発生し、宗旨が変わったからといって寺院側は埋葬を拒否できないというのが通説だと思います。その場合、寺院としては、キリスト教式の埋葬儀礼を墓地で行うことは拒否できますが、寺院の法要を経ずに埋葬するというだけであれば拒否できないと思います。もともと寺に縁のある人を弔うための墓地であったのが、現在では墓地販売・管理業のような状況では、昔からの考え方を改めざるを得ないと思います。ましてや、都会では公共墓地なんて取得不可能ですから。 したがって、津地裁の判決も「問題となった寺院について言えば」という限定的なものといえるでしょう。 なお、かつて廃仏毀釈の流れに乗って寺院墓地をすべて国有にしてしまったという歴史の影響もあり、寺院墓と公共墓(共同墓地や公営墓地など)との区別も現実には難しい場合があります。寺院墓に見えても実は公営墓地というのは珍しくないし、最近の分譲墓地でも実は寺院墓というケースが意外と多いものです。
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#6さんの判例を踏まえて#3の回答をおくりましたが、最近は、寺院側も公正証書を作ったりということで、寺院墓地に、住職の許可のないものが礼拝の用に供する儀式行為を禁止する条件で、永代使用権を与えるなど、変わってきておりますので、判例=そのとおりとは限りません。 昔から、OO寺の墓地という慣例があったのに、最高裁が一方的に、他の宗旨の儀式を許可なく自由に出来るという状態では、遺骨を宗旨に関係なく、安全、衛生に、気をつけて守るという必須行為すらあやうい訳ですので、最高裁判例は、あくまで、墓地管理規定が、明確に文章化されていない場合に限りとして読んでください。 そうでないと、現場が混乱してしまいます。また、墓地埋葬法自身が、戦後できたもので、長い歴史上、その寺院の境内地に隣接していて、OO寺墓地として登記され、檀信徒以外の埋葬者がいない場合は、寺院墓地として、その慣習を主張できるものと解釈します。ただし、昭和30年ころ以降、開発された新墓地にたいしては 、宗旨によらないで埋葬できる旨、墓地規則に明示して保健所に提出してほしいとの行政指導はありますが、それに反した、墓地使用規則でも、知事認可、市長認可は、結局おりております。よって、行政指導ということです。
お礼
再度の回答ありがとうございます。 特に日本のように混在していて、無宗教のようでもあり、そうでもないようなところは、本当に困ったものです。お寺次第ということですね。ご住職に一度確認してみます。ありがとうございました。
宗教団体の代表者(僧侶・宮司・神父、牧師など)が信者でない者の埋葬を認めれば、>>。。。どうやらこれに引っかかって、墓地を引っ越してほしい、当寺の墓地では、キリスト教的、埋葬は許可しないといわれる可能性が、大みたいですね。この場合、公営墓地へ、転墓してもらいますね。
- yuhkoh
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寺院・神社・教会など宗教施設の財産(動産・不動産など)は、信者(檀家・氏子・信徒など)の共有財産でもあります。ですから、宗教施設が運営する墓地(例えば檀家寺の墓)に埋葬するには、基本的には当該の宗教団体の信者でなければいけません。それは宗教団体の墓地運営は営利事業ではなく、あくまでも宗教行為であり、布教活動だからです。 ですから「自分の家の墓地」であっても、それは共有財産ですから、埋葬の権利を得るには当該の宗教団体を維持管理という義務が生じるのです。ですので信者でない者は埋葬することができない。それを勝手に行うのは他の信者の権利を侵すことになるし、その宗教団体の代表者(僧侶・宮司・神父、牧師など)が信者でない者の埋葬を認めれば、それは墓地運営が宗教活動でなく営利行為と見なされるからです。 ですので市町村などの公共団体が運営する墓地は宗教は関係ないので、ひとつの墓に仏教徒でもキリスト教徒でも、無宗教でも埋葬することはできます。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。下の方へのお礼とかぶりますが、私たちの親戚には、結構ご立派な寺の檀家・本家でありながらもクリスチャンをしているものがいるので、少し気になっておたずねしたものです。普段の行いが身勝手で、寺の悪口をいいつつも適当に付き合いつつ、どうやらクリスチャンをしながらも自分がその寺の墓に入るような勢いなのですが、そんなことはできるものなのでしょうか?私は一応お嬢さんと書きましたが、本当は一家の妻であり、子供もいます。 あまり細かいことを書くと本人が特定されかねないので 書きませんが・・・。 子供も男児で洗礼名があります。夫は無宗教な人間なので普通にお寺に葬られると思いますが、一体どうするつもりなのか、本人にも聞きづらく、また親戚中では私のうちは立場が弱いのでお聞きしてみる気になりました。 彼らはプライドだけは高く金持ちな人間なので公共団体が運営する墓地はこの際あまり今の時点では視界に入っていないでしょう。それでも良い勉強になりました。ありがとうございました。
日本の墓地埋葬法では、寺墓地といって、その宗旨、檀家でないと、埋葬許可されないものと、宗旨問わず墓地と、大きく2種類あります。後者の場合は、キリスト教でも入れる場合が、あります、これは、宗教の問題というより、保健所の指導なんです。つまり、憲法に信教の自由と書いてある関係上、檀家、信徒名簿を相当数提出しないと、大規模霊園開発の許可がでないという行政の問題なんですね。 詳しくは、保健所の行政指導という通達文をごらんください、決して、寺がいいかげんでそうなっているのでは、ないのですよ。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。寺がいいかげんといっているのでは、ありません。私たちの親戚は、寺の檀家・本家でありながらもクリスチャンをしているものがいるので、少し気になっておたずねしたものです。大規模霊園はこの際 あまり今の時点では視界に入っておりません。それでも良い勉強になりました。ありがとうございました。
- les-min
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こんにちは。。 仏式の祭式に関する仕事をしています。葬祭業も一部関わりがあります。 自分の見てきたケースでは、ご不幸があった場合、キリスト教式のご葬儀をあげ、そのお家の菩提寺は一切関わらなかったです。 お墓は別にする場合がほとんどでした。同じ墓地内で、その方だけ別に石塔を建てる場合が多かったです。(場所的な問題からどうしても別にできず、お家のお墓に納骨する場合も若干見受けました。) 自分が見聞きしたのはこういうところです。では。
お礼
回答ありがとうございます。 ウチは某宗派の本山で、寺院の中にお墓があります。 そういう場合でも、一族で勝手に他教の洗礼を受けたものがはいれるかどうか疑問で質問いたしました。 >場所的な問題からどうしても別にできず、お家のお墓に納骨する場合も若干見受けました。 こうなりかねないので。あまりにも勝手だと思いませんか? 日本人の中には自分の都合のよいときだけ宗旨替えする人間がいるので困ります。 ある宗教に入ったのなら本当、そこの宗教に殉じて欲しいものです。 参考になりました。檀家の和尚にも聞いてみます。
日本は多神教風俗ですから、ほとんどの場合、本人が希望すれば、戒名はつくでしょう。もともと、戒名は、生きているうちにいただくものなので、受戒を受ければいいだけです。 ただ、外国人は、1神教なので不思議で理解できないでしょうが。。。また、キリスト教も仏教系新興宗教も、他の宗教を認めない場合もありますが、。。。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですか。いいかげんなものですね・・・ 墓地などはどうなのでしょうか。 たとえば禅宗の墓地にキリスト教の洗礼名を持つ人が 何らかの理由ではいるということはありえるものでしょうかね。。。。。。
お礼
ありがとうございました。実際の判例を元に、事実だけかかれているので参考になります。 >寺院の法要を経ずに埋葬するというだけであれば拒否できないと思います。 おそらくそうなるのではないかと思います。 同じ墓地の敷地内にその奥さんの実家の墓もあったはずなので。 うちの親戚は,外国へいって帰ってくれば都合のいいときだけそちらの考え方。都合が悪くなれば生粋の日本の考え方に戻るのでたちが悪いんです。 きっと宗教にしてもキリスト教の共同墓地なんざ、入る気も しないでしょうね。いざとなったら永代供養してもらってという感じでしょう。 まあ、愚痴を吐いても仕方ないので、具体的な行動に 移ろうと思います。非常に参考になりました。ありがとうございました。