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リチャード・クーの意見は正しかったのか?
リチャード・クー氏は著書「デフレとバランスシート不況の経済学」の中で 民間や企業の需要がない日本経済の再建には政府による大幅な需要の創出、 つまり財政出動が必要だと説いていますが、実質的に小泉内閣はこの政策を 採用せずに「踊り場脱却」を宣言するに至り、日本経済は徐々に回復の兆し を見せています。これは日本企業のバランスシートの修復が予想以上に速か ったということなんでしょうか?それともほかに何か要因があったのでしょ うか?
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政府による需要の創出は、公共事業工事に代表されるように、バランスを崩します。 脱却できたのは、不良債権を処理し、資産・人員のリストラを敢行し、シェイプアップした結果、バランスシートが健全に見えるようになっただけだと思います。設備投資意欲はまだまだこれからじゃないでしょうか?
お礼
ありがとうございます。大変参考になりました。クー氏は公共事業の投資が 外国のメディアによって自民党と銀行の長きにわたる談合の結果であり、 悪いように書き立てられているため、本当はこの公共事業への投資が存在し ていなければ日本は大恐慌に陥っていたという事実を多くの人が気づいてい ないと主張しています。たしかに日本の公共事業への投資はやり方がまずか ったので問題が紛糾していますが、この政府支出の存在が日本の経済を下支 えしていたと聞いたときは意外でした。他の経済学の評論家はたいてい 公共投資の存在を全否定しているものが多いようです。真実はどうなのでし ょうか?まあ自分も最近本を読み出したものなので実際のところよく分から ないのが現状です。これからもいっそう勉強に励みたいと思います。ちょっ と横道にそれましたが、今回はわざわざご丁寧にありがとうございました。