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安重根とは?韓国独立運動家の評価には意見が分かれる
- 安重根は、韓国独立運動家として知られています
- 日本政府は彼をテロリストと位置付けており、死刑判決を受けたと述べています
- 一方、韓国側は彼を英雄視し、独立運動の一翼を担った存在として尊ぶべきだと主張しています
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歴史的事実は、ただ一つしかないはずですが、それを評価する場合、見る立場や、見る観点から、様々な違いが生じます。 学者、政治家、思想家など、それぞれの立場、考え方に基づいて評価しようとします。 偏らない学者の評価は、歴史を学ぶ上では、最善でしょう。 政治家や、思想家は、それでは、都合の悪い面が生じます。 まず、なぜ、伊藤博文が暗殺されたか、歴史的事実を知らねばなりません。 長くなりますので、ここでは触れませんが、朝鮮側にしてみれば、伊藤博文は、殺されて当然、殺さねばならない人物の最たるものでした。 当時の日本政府にしてみれば、朝鮮の植民地化、併合へ向けてのステップで、伊藤博文に託した役割を考えれば、彼は、殺されてはならない重要人物だったのです。 伊藤博文個人としては、朝鮮人に殺される理由は一つもありません。 安重根が殺したのは、1905年乙巳(いっし)保護条約締結に関して、伊藤博文の果たした役割、その後の初代総監(朝鮮皇帝の下に置かれた、実質的支配者)としての人物を暗殺したのです。 それでは、安重根の行為が、善であるか、悪であるか、どう判断すべきでしょう。 それには、日本の、朝鮮進出、植民地化、併合等の行為をどう評価するかによって判断が分かれるのは当然です。 安倍内閣にしてみれば、朝鮮進出、植民地化、併合を、不当行為だったとは認めたくないのは当然です。 一方、韓国から見れば、日本のこれらの行為は、国際的にも、不当であったとみられていると理解しています。 それでは、偏らない学者は、どう判断するでしょうか。 それは、歴史の書物を学ぶことが必要です。 正しい歴史認識とは、そういうことです。
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- kaxuma119
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日本国が韓国の自主独立を損なったかどうかは議論の分かれるところだと思います。日本が朝鮮半島を支配下においた時点では、朝鮮半島には自主独立の民族国家は存在しなかったのですから。 日清戦争前の李氏朝鮮王国は大清帝国の属国でした。大清帝国は朝鮮王国に自治を認めていましたが、清は朝鮮に属国としての屈辱的な礼を要求しました。清の皇帝の勅使がソウルを訪れたときに、朝鮮国王が迎恩門まで迎え出て勅使に対して九回叩頭する礼(9回土下座する)を行なう慣例がありました。さらに毎年黄金100両・白銀1000両に加えて美女、牛、馬、豚など各々3000などの物品を納めることも要求されました。 他方、明治時代前半、大日本帝国が国家の安全保障上もっとも恐れていたことはロシア帝国が南下してきて日本を侵略する事態でした。そのコースとして最有力だったのが朝鮮半島です。当時、大清帝国は力が衰えつつあり、ロシア帝国は朝鮮への浸透を図っていました。清が不安定になると朝鮮半島はロシアの支配下になり、日本の存続が危ぶまれるというのが当時の政府の認識です。大日本帝国は日本本土の安全保障のために、朝鮮半島を勢力下としロシアとの緩衝地帯にする必要があったのです。 別の見方をすれば、19世紀末の朝鮮半島は大清帝国、ロシア帝国、大日本帝国の角逐の場であり、日本でなければ清かロシアが朝鮮民族の自主独立を阻んでいたでしょう。つまり帝国間のパワーゲームの前には朝鮮民族の自主独立は問題にならなかったのです。
お礼
どうもありがとう。
- kaxuma119
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テロリストをどう評価するかは立場や政治的背景に依存する問題であり、それぞれの国や団体が勝手にやるだけのことで、恥じたり怒ったりするような話とは思えません。 まずテロとは何かという点を考える必要があります。一般的にはテロと政治的目的達成のために非合法的暴力手段を用いることであり、その行使者がテロリストです。何らかの支配機構があってそれを覆そうとすれば、とるべき方策は大衆を動員した政治行動か一点突破のテロになります。結果として支配機構をひっくり返せれば大衆を動員したアジテーターは指導者でありテロリストは英雄になれますが、失敗すれば犯罪者です。ただ、後世になり評価されることもあります。 幕末の日本を考えれば明白です。幕府の大老、井伊直弼を暗殺した連中は紛れもないテロリストですが、幕府が倒れたのち明治政府により靖国神社に祀られています。西郷隆盛は倒幕のためにあまたのテロを指揮しています。さらに暗殺された伊藤博文自身も、若いころはれっきとしたテロリストでした。上司であった長井雅楽の暗殺を画策し、高杉晋作,井上馨などと御殿山にある当時完成間近であった英国大使館の焼討ちし、山尾庸三とともに国学者の塙次郎を暗殺しました。 要は安重根は韓国にとっては英雄であり、日本にとっては犯罪者だというだけのことで、歴史的立場が異なる韓国と日本の評価が一致することはないですし、一致させる必要もないでしょう。 そうそう、日本国政府は朝鮮半島の植民地化そのものを深く反省しているのではなく、植民地化の際に多大の損害と苦痛を与えたことを反省しているのです(小泉元総理の発言を読む限り)。日本は第二次世界大戦という最後の帝国主義国家間の椅子取りゲームに敗れましたが、少なくとも朝鮮半島を支配下においた時点までは欧米列強のコンセンサスのもと、ことを進めています。当時の列強基準の価値観からすれば何ら不思議はない政策だったと思います。
お礼
ありがとうございました。 つまりは、日本と韓国の安重根に対する価値感覚が異なっている、国にはそれぞれの都合がある、ということを説明してもらいました。 ですから日本の歴史認識が誤っていると韓国側に言われるのですね。 私は日本のそんな姿が恥ずかしい… ということ。 韓国の自主・独立を日本は損ない、それに対向する暴力抵抗として安重根の暗殺行為はあった。それが世界から独立運動の英雄として賞賛されるいわれです。
- PENPENMAKKY
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韓国人にとって伊藤博文は極悪人なんでしょうから、伊藤博文が朝鮮半島に持ち込み韓国の伝統食文化を破壊した食材なんてもっての外ですよね! その名は白菜! 伊藤博文が侵略総督に就いている時代に朝鮮半島に持ち込みました これによって朝鮮半島の伝統的野菜は駆逐されてしまい、キムチそのものが伊藤博文印の白菜キムチが主流になってしまいました 食文化を徹底的に破壊した伊藤博文を許してはいけませんよ! 韓国人は早々に伊藤博文が持ち込んだ侵略野菜・白菜の栽培を中止・廃棄して伝統的な野菜「きゅうり」の栽培を普及させるべきです! 韓国至る処に伊藤博文印のキムチがあり過ぎです
お礼
食べ物と侵略は違うかと。 白菜は大陸が起源じゃないんですかね? 白菜の漬物は美味で、ひょっとすればカブについで漬物適正はトップクラスなのでは。
- hanak00
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テロはトンチンカンです。 数千人ぐらい殺しても意味ありません。 もっと殺すか別の方法を選ぶ方が利口です。 そんなテロしか誇れないのも、またトンチンカン。 もっと利口な誇れる人を親日派狩りしてる所もトンチンカン。
お礼
伊藤博文一人を殺したのを「テロ」と言うにはテロの語義からずれてますよね。 テロとはもっと大規模なものを言うと思います。 菅は安倍晋三の身内ですからその程度はパーなんだと思いますよ。 それと、韓国側は「テロ」とは言ってません。独立運動って言ってて、その独立運動を誇ってるわけです。
- kuma8ro
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今朝の毎日新聞に、安重根に関する極めて興味深いコラムが掲載されていました。 ぜひ【最後まで】お読み下さい。
お礼
どうもありがとうございました。
- Guan-yu13
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安重根にしろ韓国にしろ、かなり笑えるよね。 独立運動どころか、安重根が伊藤博文を暗殺した事から朝鮮が日本に完全に併合される事が決まったんだから。 安重根は実際は独立運動どころか併合運動をやってしまったわけ。(笑)ホントにマジでこれ笑える。 韓国には、英雄に相応しい人間はいなかったのかな!?いないと言うのが、これまた笑えるよな!? それから、伊藤博文を暗殺した本当の犯人は他にいる。日本政府は一応この事には触れない。これも親心だね!!(笑)
Ano.4 です。 個々での議論は禁止されていますが、一応メモとして聞き置きください。 >過去の日本帝国と現在の日本国は連続しておらず、1945年に途絶えてい 天皇制を含めて国体、政治体制は継続した、戦前と戦後との連続性はあった、と考えるのが普通だと思います。このあたりがナチスドイツと違って日本の苦しいところです。 >安重根は我々の国家に敵対したのではなく、過去の悪の帝国日本に敵対したのです。 我々も過去の日本に敵対していますから、敵の敵は味方の原理から言えば安重根は味方になります。 貴方個人の考え方だと思いますから否定はできませんが、再び戦争をしてはならないという意味では、昔の日本を否定する気分は同意できます。しかし、他の人も重ねて指摘していますが、伊藤博文は明治の元老として、初代の総理大臣として日本に貢献したひとです。必ずしも日本をつぶした昭和の戦犯らと同列にはできませんね。そしてその彼を卑劣なやりかたで殺したじゅうこんの行為を正当化はできません。 あんじゅうこんは平和主義の味方ではありません。汎世界的に見ても貴方の考えはきわめて特殊だと思います。
お礼
どうもありがとうございます。 戦前は大日本国憲法であり天皇主権であり、戦後は日本国憲法であり国民主権なのですから、1945年を境として前後の国は異なる国だと認識してます。 それと、「再び戦争をしてはならない」という決意は、少なくとも私は全然してません。必要ならばガンガン戦争しろ!と思ってます。安重根も暴力行為を断行し、英雄となっているのですから、それを独立運動として賞賛している関係上も戦争を否定しているわけじゃありません。
いらぬことをしたということで、どっちもどっちだけれど、日本は、別に日本としてはそういう認識だという表明なので、中国や韓国を直接非難してはいないでしょう。 韓国が日本の決定に文句を言うのは明らかに内政干渉です。いつもながら理解不能ヒジョウ四季な国だだと思います。 >ですがこの安重根の件については韓国側の言い分がもっともなのでは? 日本人としては理解の外ですね。 >テロではなく抵抗運動、独立運動です。 違います。テロです。抵抗運動であり独立運動だと定義するのは他国の勝手でしょうが、彼らにとってもこれはテロ行為であると思いますよ。日本は生麦事件のテロ侍を顕彰などしてはおりません。単なる犯罪者です。安じゅうこん同様本国にとっても結果迷惑以外の何ものでもなかったからです。 基本的に彼らの動機はじゅうこんの顕彰そのものではなく、それによって日本人をいやな気分にさせたいだけなのです。動機が不純で惨めです。最近どんどん卑小になっていく韓国のためにも悲しいことです。
お礼
回答有難うございます。 韓国人が安重根を称え、いつまでも記憶にとどめようと努力するのは素晴らしいことだと思いますよ。 あの当時は朝鮮の主権維持・回復は暴力を行使しても行うべきだった。テロでも抵抗運動でも何でもいいですけれど。 その暴力抵抗の象徴の一つが安重根。 ちなみに過去の日本帝国と現在の日本国は連続しておらず、1945年に途絶えています。 安重根は我々の国家に敵対したのではなく、過去の悪の帝国日本に敵対したのです。 我々も過去の日本に敵対していますから、敵の敵は味方の原理から言えば安重根は味方になります。
- abewainpo
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どちらが正しいにしても、歴史を閣議決定することそのものが滑稽に感じてしまいます。
お礼
安倍晋三の一派にとってはおかしくもなんともないんですよ。 安倍は韓国と同じ。歴史を修正したいんでしょう。
- kuma8ro
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確かに安重根の件については、慰安婦問題なんかよりはよっぽどましな主張だと思います。 しかしながら、伊藤博文は、真に朝鮮の発展と自立を願っており、そのための手助けとなりたい、と考えていました。 もしも、伊藤博文が生きてそのまま韓国総督を勤めていれば、日米戦争に巻き込まれる以前に、朝鮮が再独立を果たしていた可能性は少なからず有ったと思います。 伊藤博文は、死に直面して、「俺を撃ったりして、馬鹿な奴だ」と言ったそうですが、そのようなことだと思います。 現在、韓国が日本を避難することの大半は、日米戦争開戦以降に起きたことですので、その不幸な歴史が無かった可能性も有るのだと思うと、この暗殺事件は、日韓双方に取って不利益なことだったと思います。 そう言ったこととは別にして、我が国の初代総理大臣を務めたほどの人物を殺害されたのですから、官房長官の見解は、我が国の立場としては、当然の見解です。
お礼
伊藤博文を偉人視する史観上はそのような解釈もあるのでしょうが、標準的な国際関係論では伊藤博文はやはり侵略国の政治家であって、非侵略国の独立運動派にとっては殺害対象となって当たり前だと思いますね。
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お礼
結局のところ、安倍内閣は過去の日本に対する反省が不十分であるということになるんでしょうかね。 半島の植民地政策の不当性を認識しておれば安重根を貶める答弁書は作成困難であるところを、安重根は当時の日本帝国の法制度上にて死刑判決を受けた人物、とするようでは安倍内閣の歴史認識修正主義と言われても致し方ないかもしれません。