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「まんぼう、ふたたび憶い出を語る」の中の言葉の意味
今日は。北杜夫さんの『どくとるマンボウ昆虫記』(中公文庫)の 「まんぼう、ふたたび憶いでを語る」の中の言葉です。 (1)家も中学の動員先も焼けて早目にやってきた私は、いわばオミソの新入りというわけである。の文中の 「オミソの新入り」の意味を教えて下さい。 (2)「落第組」のいかにも高校生らしい連中は、の文中で 「落第」に「ドッペリ」あるいは「ドツペリ」とルビがあるのですが、その言葉の意味を教えて下さい。 (1)は味噌漬けか、糠漬の新しく漬け込む具材に喩えた言葉かなと思ったのですがどうなんでしょうか?また 鬼ごっこ遊びなどの「ミソッカス」も同じ意味から発生した言葉でしょうか?こちらは幼児限定ではあるでしょうが…。 (2)については全く分かりません。 一つでもお分かりでしたらお願いします。
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みそ(味噌・未醤)…3)失敗すること。しくじること。また、欠点。4)力のよわいもの。弱者をあざけっていう語。「泣き味噌」「弱味噌」など。 (小学館「国語大辞典」) 3)から派生した4)で、オミソ=弱味噌の新入りということでしょう。 みそっかす(味噌っ滓)…(「みそかす(味噌滓)」の変化)1)味噌を漉(こ)したかす。2)物の数ではない者。一人まえの仲間に入れてもらえない子ども。(「同上」) ミソツケル(味噌つける)…面目を失う。しくじる。「味噌の味噌臭いのは下品」というから出た語という。(講談社学術文庫「大阪ことば事典」) 私の勝手な想像でしかないのですが、昔の蹴鞠とか追羽根付きや相撲などでしくじった者にはバツの印として、墨を塗られたりのほかに、味噌を付けられたもしたのではないでしょうか。そこでヘボや弱虫はミソツケルと。
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- fideua3
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「おみそ」について、おもしろいサイトを見つけました。 http://we.freeml.com/chousa/umeboshi.html ※ご参考までに・・・
お礼
今日は。 早速のご回答ありがとうございます。 おもしろいサイトのご紹介、即お気に入りに登録させて頂きます。 静岡「おとうふ」 えっ!なんで! 大事にしてあげる。 …納得ですよね。 福岡「かてかてまんじゅ」 なんだこりゃ! 「あぶらむし」「うめぼし」 何となく分かりますよね。 東北南部「あぶらすっこ」 あぶらむしのナマッタモノケァ。ヤッパサ「こ」がツクンダナァ (^_^) ちなみに当方(越後)「みそっかす」でした。 ありがとうございました。また宜しくお願いします。
(1)は質問者さんの考える通り「ミソッカス」と同義の言葉だと思います。どちらが先かはわかりませんが。オミソ=落ちこぼれという意味でしょう。新入りはそのまま、新しく入った者ということですね。 (2)に関してはyahooの辞書で調べたところ以下のような記述がありました。 >ドッペる [動ラ五]《(ドイツ)doppelt(二倍の、の意)の動詞化》落第する。ダブる。昔、学生の間で用いられた語。 ということだと思います。
お礼
今日は。 早速のご回答ありがとうございます。 「オミソ」=「落ちこぼれ」=「容器からこぼれ落ちたお味噌」=「除け者」といった意味に捉えるという事ですね? ドッペリ;ドイツ語だったのですね。そんな予感がしていました。きっと当時北さん達学生さんの間ではよく使われていたんでしょうね…。 ありがとうございました。また宜しくお願いします。
お礼
今晩は。 色々とヒントになる言葉を挙げて頂きありがとうございます。 「泣き味噌」「弱味噌」という言葉があるのですね。初めて知りました。 辞典で調べたら「べそをかく」はありますが、「泣きべそをかく」という言葉は載ってないのですね。「泣き味噌」と「泣きべそ」を間違って使っていました。 「味噌を付ける」という言葉があった事、すっかり忘れていました。バツの印として味噌を付けたような事もあったのかもしれませんね! 記載した質問文の前に「高校の寮には工場動員へゆけぬ半病人と落第生だけが残っており」との文章があることからすると、ご指摘のように「オミソの新入り」=「弱味噌の新入り」と言う意味のように思いました。 勉強になりました。また宜しくお願いします。 ありがとうございました。